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「冷蔵庫の節電方法は?」
「一般的な冷蔵庫の電気代は?」
「節電以外で電気代を安くするには?」
冷蔵庫の電気代を安くする方法を調べているとき、色々な節電方法があって、結局どれが一番良いのか迷ってしまいますよね。
冷蔵庫の1年の電気代は「年間消費電力量×電力量料金単価」で計算できます。
消費電力量は節電重視、電力量料金単価は電力会社切り替えと分けて考えましょう。
どちらも下がると、相乗効果で電気代はかなり安くなります。
この記事では、冷蔵庫節電の具体例と節電時の料金変化を解説します。
冷蔵庫の電気代の計算方法や、電力量料金単価を下げる方法も紹介してるので、ぜひ参考にしてください。
冷蔵庫の電気代の目安
情報引用:資源エネルギー庁
資源エネルギー庁によるデータを参考にすると、一般家庭の全体に対し冷蔵庫の電気代が占める割合は16.4%です。
電気代が最も高いのは約1/3を占めるエアコンですが、冷蔵庫はエアコンの次に電気代が高い家電です。
冷蔵庫の節電効果を知るには、基本的な電気料金計算方法を理解し、容量・年度別の冷蔵庫の電気代推移を見て全体像を把握しましょう。
- 冷蔵庫の電気代の計算方法
- 冷蔵庫の容量ごとの電気代
- 冷蔵庫の電気代を製造年数で比較
それぞれの項目をくわしく解説します。
冷蔵庫の電気代の計算方法
冷蔵庫の電気代は、製品別に決まっている消費電力量と各家庭の電力量料金単価を掛ければ概算できます。
▼冷蔵庫の1年間の電気代の簡易計算式
・年間消費電力量×電力量料金単価
例えば、電気代を計算したい冷蔵庫の年間消費電力が300kWhで、契約している電力会社の電力量料金単価が30円であれば、300×3で年間9,000円の料金です。
より厳密に冷蔵庫の電気代を計算するなら、燃料調整費や再エネ賦課金も計算しなくてはいけません。
簡易的な計算で電力量料金単価を使用する場合、青文字の料金の平均値を使用します。
毎月変わる燃料費調整単価に、1年間同じ金額の再エネ賦課金単価を加えると、より実態に近い正確な冷蔵庫の電気代を計算できます。
例えば、電力量料金単価30円で、燃調費−1.5円と再エネ賦課金3.5円の場合。
年間消費電力300kWhの冷蔵庫の電気代は…
(30-1.5+3.5)×300で9,600円になるよ!
冷蔵庫の容量ごとの電気代
情報引用:省エネ型製品情報
1ヶ月あたりの、容量別で計算した冷蔵庫の電気代は703〜909円です。
全国家庭電気製品公正取引協議会が、資源エネルギー庁の電力調査統計を使用した試算によると、電力量料金単価の目安は31円です。
さらに、資源エネルギー庁に登録されている「冷蔵庫の容量別の消費電力量」を元に、冷蔵庫の電気代を試算すると電気代703〜909円になります。
冷蔵庫 の容量 | 1ヶ月の電気代 (消費電力量) | 1年の電気代 (消費電力量) |
---|---|---|
140L以下 | 708円 (22.8kWh) | 8,494円 (274kWh) |
141〜 200L | 767円 (24.7kWh) | 9,207円 (297kWh) |
201〜 250L | 798円 (25.8kWh) | 9,579円 (309kWh) |
251~ 300L | 806円 (26.0kWh) | 9,672円 (312kWh) |
301〜 350L | 881円 (28.4kWh) | 10,571円 (341kWh) |
351〜 400L | 909円 (29.3kWh) | 10,912円 (352kWh) |
401〜 450L | 747円 (24.1kWh) | 8,959円 (289kWh) |
451〜 500L | 703円 (22.7kWh) | 8,432円 (272kWh) |
500L以上 | 721円 (23.3kWh) | 8,649円 (279kWh) |
冷蔵庫の容量が増えるほど電気代が高くなるイメージがあるけど…
実際は、一定の容量以上になると、電気代はむしろ安くなるんだね。
一定容量以上の冷蔵庫の電気代が安くなる理由は3点です。
容量が大きい冷蔵庫 電気代が安い理由 | 詳細 |
---|---|
冷蔵庫内に 隙間がある | 小さめサイズの冷蔵庫に比べ庫内に隙間があるため、冷気が行き届きやすく運用効率が良くなる |
断熱材の 性能が良い | 容量が大きいほと全体的な性能も高くなり、断熱材も良いものが使われており運転回数を減らせる |
モーター 制御が優秀 | インバーター制御により、モーターの回転数を最小限に抑えて電気代を節約している |
電気代節約と考え小さな冷蔵庫を選んでしまうと、逆に電気料金が高くなるケースがあることを覚えておきましょう。
冷蔵庫の電気代を製造年数で比較
情報引用:省エネ型製品情報
冷蔵庫の電気代を製造年数別に比較すると、高性能化が進む年数経過に従い安くなっています。
資源エネルギー庁の「省エネ性能カタログ」を参考に試算すると、2020年の冷蔵庫の1ヶ月電気代平均が830円に対し、2024年は782円と約50円ほど下がった計算です。
冷蔵庫 の容量 | 2020年版 1年の電気代 (消費電力量) | 2021年版 1年の電気代 (消費電力量) | 2022年版 1年の電気代 (消費電力量) | 2023年版 1年の電気代 (消費電力量) | 2024年版 1年の電気代 (消費電力量) |
---|---|---|---|---|---|
140L以下 | 9,455円 (305kWh) | 9,362円 (302kWh) | 8,928円 (288kWh) | 8,742円 (282kWh) | 8,494円 (274kWh) |
140〜 200L | 9,455円 (305kWh) | 9,424円 (304kWh) | 9,269円 (299kWh) | 9,176円 (296kWh) | 9,207円 (297kWh) |
201〜 250L | 9,920円 (320kWh) | 9,734円 (314kWh) | 9,734円 (314kWh) | 9,827円 (317kWh) | 9,579円 (309kWh) |
251~ 300L | 10,540円 (340kWh) | 10,323円 (333kWh) | 9,889円 (319kWh) | 9,672円 (312kWh) | 9,672円 (312kWh) |
301〜 350L | 11,160円 (360kWh) | 11,377円 (367kWh) | 10,571円 (341kWh) | 10,633円 (343kWh) | 10,571円 (341kWh) |
351〜 400L | 11,501円 (371kWh) | 11,284円 (364kWh) | 11,129円 (359kWh) | 11,005円 (355kWh) | 10,912円 (352kWh) |
401〜 450L | 9,610円 (310kWh) | 9,393円 (303kWh) | 8,897円 (287kWh) | 8,959円 (289kWh) | 8,959円 (289kWh) |
451〜 500L | 8,742円 (282kWh) | 8,494円 (274kWh) | 8,401円 (271kWh) | 8,432円 (272kWh) | 8,432円 (272kWh) |
500L以上 | 9,269円 (299kWh) | 8,866円 (286kWh) | 8,587円 (277kWh) | 8,618円 (278kWh) | 8,649円 (279kWh) |
1年平均 | 9,961円 | 9,806円 | 9,489円 | 9,434円 | 9,386円 |
1ヶ月平均 | 830円 | 817円 | 790円 | 786円 | 782円 |
基本的に、新しい家電ほど消費電力は安くなる傾向です。
もし、古い冷蔵庫を使い続けている場合は、買い替えも検討してみましょう。
冷蔵庫の電気代を抑えるための節電方法
冷蔵庫の電気代を抑えられる、おすすめの方法は6つです。
- 熱いものは冷ましてから入れる
- 冷蔵庫にものを詰め込み過ぎない
- 壁との間隔をあけて設置する
- 冷蔵庫内の温度を適切に設定する
- 無駄な開閉や締め忘れをしない
- 省エネ機能を搭載した冷蔵庫に入れ替える
推奨できる理由と、それぞれの内容を解説します。
熱いものは冷ましてから入れる
冷蔵庫に食材を入れる前に、熱いものはしっかり冷ましてから入れたほうが電気代を節約できます。
熱いまま冷蔵庫に入れてしまうと庫内温度は一気に上昇するため、温度を下げるために不要な運転が増えてしまいます。
煮物料理で味を染み込ませて美味しく作るには、熱い状態から一気に冷却すると良いと言われてるわ。
ただ、冷蔵庫の運転効率も悪くなったり、冷蔵庫本体へも悪影響だから必ず常温で冷ましてから入れるべきね。
冷蔵庫にものを詰め込み過ぎない
冷蔵庫に入れるものを半分にすると、年間の電気代が約1,360円節約できます。
冷蔵庫 庫内の状況 | 庫内に 隙間無し | 庫内のもの 半分の場合 |
---|---|---|
年間 電力量 | ||
年間 電気代 |
情報参考:省エネポータルサイト
冷蔵庫のものが詰まっているほど、庫内に冷気を循環させるためにモーターが頻繁に回るため電気代が高くなります。
冷蔵庫内のものを減らすには、セール品などで使わない食材を不要に買わないようにしたり、日常的な整理整頓を心がけるなどの方法が良いでしょう。
庫内の棚を「定番で使うもの(豆腐・納豆・卵など)」と、それ以外のものに分けて保管するだけでも整理可能です。
無理なく継続できる、簡単なことからやってみて!
壁との間隔をあけて設置する
冷蔵庫と壁を片側だけ設置させている場合と、両サイドと上部全てが壁に設置してしまっている場合、電気代は年間1,400円の差ができます。
冷蔵庫 壁との隙間 | 上と両側が 壁に設置 | 片側だけ 壁に設置 |
---|---|---|
年間 電力量 | ||
年間 電気代 |
冷蔵庫を冷やすためには、庫外への「放熱スペース」が必ず必要で、どのメーカーでも放熱スペース確保を推奨しています。
冷蔵庫まわりに壁があると放熱効率が悪くなるため、冷蔵庫の稼働時間も増え電気代が増える仕組みです。
メーカーが推奨している3ドアタイプの冷蔵庫と壁との隙間は、上面が50mm以上、片側は5mm以上(ドア開閉部分は15以上)が多いです。
3ドアは背面部分に放熱スペースが必要ない商品が多いけど、2ドアは背面を開けておかなくてはいけない商品が多いから要注意よ!
冷蔵庫内の温度を適切に設定する
冷蔵庫の温度設定ボタンを強から中に変更すると、年間1,910円電気代を節約できます。
冷蔵庫 温度設定 | 強の場合 | 中の場合 |
---|---|---|
年間 電力量 | ||
年間 電気代 |
室温が低い冬場は冷蔵室の温度設定を弱にするなど、季節にあわせて調整すると、さらに節約効果が期待できます。
無駄な開閉や締め忘れをしない
冷蔵庫を開けている時間を10秒短くすると、年間で190円の電気代節約ができます。
冷蔵庫 開けている 時間 | 20秒の場合 | 10秒の場合 |
---|---|---|
年間 電力量 | ||
年間 電気代 |
冷蔵庫の節電方法は「開け閉めの時間減らそう!」が最初に思いつくけど、他に比べると節電効果は低いのね。
ただ、あくまで開けている時間10秒の試算だから、開けっ放しの時間が増えるほど電気代も上がるわ。
省エネ機能を搭載した冷蔵庫に入れ替える
省エネ対応の冷蔵庫に入れ替えることで、高い節電効果が期待できます。
省エネ対応冷蔵庫を選ぶには、家電量販店などで見かける「省エネラベル」が記載された商品を選ぶと良いでしょう。
省エネラベルは主に3つの項目が記載されています。
省エネラベル 記載内容 | 詳細 |
---|---|
省エネ基準達成率 | 国が策定した目標への達成割合 100%以上でグリーンのeマーク |
年間消費電力 | 年間の目安消費電力を表示 電力量料金単価で掛けると年間の電気代 |
目標年度 | 国の目標値が決まった年度 改正で変わるため最新年度を見る |
気になる冷蔵庫の年間電気代を知りたいなら、年間消費電力に注目ね。
だいだい31円と掛け算したら、1年の目安の電気代が分かるわよ。
冷蔵庫の節電効果を高めるなら電力会社の乗り換えがおすすめ
冷蔵庫の節電方法とあわせて、電力会社の見直しも検討してみましょう。
節電方法で解説した内容は、冷蔵庫電気代の「年間消費電力量×電力量料金単価」のうち、消費電力を下げるための方法です。
節電方法に対し電力会社の切り替えは、主に電力量料金単価を下げる目的で行います。
電力会社の電力量料金単価を下げたプランは、圧倒的に安くなる時間帯を反映しているものや、根本的に値段が安いものまで…色々なタイプがあるわよ!
おすすめ 電力会社 | 特徴 |
---|---|
Looop でんき | ・30分ごとに電気料金が変化 ・深夜帯の料金が特に安い ・電気を使う時間帯が偏る1人暮らしにおすすめ |
東京ガス の電気 | ・新電力で全国No.1の販売量 ・東京電力よりも安い ・自社発電だから安定供給 |
CDエナジー ダイレクト | ・料金プランが豊富で選びやすい ・独自ポイントが貯まりやすい ・中部電力と大阪ガスが運営の超大手 |
新電力が本格化し、多数の事業者が電力業界に参入してきています。
ただし、電気は光回線のように事業者によって品質が異なるものではなく、どの事業者を選んでも電気の品質はまったく同じです。
違いは設定プランに応じた料金だけなので、今の電気の品質そのままで料金だけ安くできます。
冷蔵庫節電でよくある質問
冷蔵庫節電で、よくある質問にお答えします。
- 冷蔵庫の電気代の目安は?
- 冷蔵庫の電気代は1ヶ月あたり703〜909円が平均値です。
年間の冷蔵庫電気代は、消費電力量×電力量料金単価で計算できます。
容量別に見ると、容量が一定より多いと高性能化により電気代が安くなる傾向です。
>> 冷蔵庫の電気代をくわしく見る
- 冷蔵庫の電気代を節電するには?
- 冷蔵庫のおすすめ節電方法は、ものを詰めすぎないなどの方法が基本で、入れる量を半分に抑えると年間約1,360円節約できます。
また放熱スペースを確保するために、冷蔵庫と壁の隙間を開ける点も重要です。
扉を上げる時間が10秒増えると、年間で190円余分にかかってしまうため、できるだけ無駄な開閉時間も減らしましょう。
>> 冷蔵庫の節電方法をくわしく見る
- 節電以外に冷蔵庫の電気代を安くするには?
- 電力会社を見直すと、今より電気代が安くなります。
冷蔵庫の電気代は「消費電力量×電力量料金単価」で概算できます。
節電テクニックは消費電力量を減らす工夫なのに対し、電力会社の切り替えは電力量料金単価を下げる施策です。
>> 乗り換えでおすすめな電力会社を見る
まとめ
冷蔵庫節電について、おさらいします。
- 冷蔵庫の1ヶ月の電気代目安は703〜909円
- 家庭内で冷蔵庫の電気代が占める割合は約16.4%
- 庫内に入れるものを半分にすると年間1,360円節電可能
- 庫内の温度を強から中にすると年間1,910円節電可能
- 冷蔵庫の扉を10秒開けっ放しで電気代は年間190円増額
家庭内の電力で冷蔵庫の占める割合は16.4%と、エアコンの33.5%の次に多い量です。
冷蔵庫の電気代は「消費電力量×電力量料金単価」で概算できます。
冷蔵庫の電気代を下げるには「消費電力量」「電力量料金単価」双方を減らす工夫をすれば、相乗効果で一気に安くなります。
一人暮らしで電力量料金単価を下げるには、時間帯によって圧倒的に安くできるLooopでんきがおすすめです。
家庭向けなら、新電力で全国No.1の販売量を誇る東京ガスの電気が、東京電力より安く知名度も高いため人気です。
ほとんどの電力会社がネット申込みだけですぐに電力の切り替え可能ですので、冷蔵庫の節電とセットで、電力会社の見直しもぜひ検討しましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。