節電の効果を最大限に引き出すコツ

節電効果 引き出すコツは?

「節電の効果のコツは?」
「おすすめの節電グッズは?」
「効果的な節電方法は?」

増加する電気代の請求書を見て、節電を意識し始めた方も少なくないでしょう。

節電に取り組むなら、簡単にできて効果の高い方法を知りたいですよね。

節電は具体的な金額を決めて、実行すると効果的です。

例えば、電気代を毎月1,000円節約するなら、エアコンを1日に1.5時間停止すれば節約できますよ。

本記事では節電効果について、具体的な例を参考に節約できる金額を紹介します。

節電グッズや効果的な節約方法まで紹介するので、ぜひ参考にしてください。

節電効果を得るために削減すべき電力量

節電効果を得るために削減すべき電力量

節電を効果的に進めるには、削減する電力量を具体的に意識することが重要です。

ここではエアコンを例に、電気代の目標削減額を達成するため必要な節電時間について解説します。

電気代は全国家庭電気製品公正取引委員会の基準から31円/kWhで試算しているよ。

電気代を毎月1000円安くしたい場合

電気代を毎月1,000円安くするなら、約32kWhの電力量の削減が必要です。

8畳向け700Wのエアコンの場合、約32kWhの電力量の削減に必要な非稼働時間は、45.7時間です。

エアコンは1日に停止した時間が多いほど、目標額に早く近づきます。

1日のエアコン非稼働時間  日数
1.5時間約30日
2時間約22日
3時間約15日
4時間約11日
5時間約9日

電気代を1ヶ月間で1,000円節約するなら、エアコンを1日に1.5時間停止することで節約できます。

エアコンを1日に5時間停止して、約9日で1,000円の節約が可能です。

無理のない範囲で節電して、1ヶ月間に1,000円の節約を目指そうね!

電気代を毎月3000円安くしたい場合

1ヶ月間で電気代を3,000円節約するなら、約97kWhの削減が必要です。

消費電力700Wのエアコンの場合、約97kWhの電力量の削減に必要な非稼働時間は、138.6時間です。

エアコンの1日の非稼働時間に比例して、電気代の節約に必要な日数が減少します。

2台のエアコン
1日の非稼働時間
日数
2.3時間約30日
3時間約23日
4時間約17日
5時間約14日

電気代を1ヶ月間で3,000円節約するには、エアコンを1日に約2.3時間の停止が必要です。

エアコンを1日に5時間停止して、約14日で3,000円の節約ができます。

各部屋にエアコンがあるなら、居住者に節電を呼び掛けて、電気代の節約を目指しましょう。

電気代を毎月5000円安くしたい場合

電気代を毎月5,000円節約するには、約161kWhの削減が必要です。

8畳向け700Wのエアコンの場合、約161kWhの電力量の削減するのに必要な非稼働時間は、230時間です。

エアコンは1日に長い時間停止するほど、短い日数で目標額に到達できます。

3台のエアコン
1日の非稼働時間 
日数
2.5時間約30日
3時間約25日
4時間約19日
5時間約15日

1ヶ月間に電気代を5,000円節約するには、エアコン3台を1日に約2.5時間停止する必要があります。

3台のエアコンを5時間停止して、約15日で電気代5,000円の節約です。

夏場などで電力の使用が多い時期は、1部屋に居住者が集まり1台のエアコンのみ使用することで、電気代の節約になるわよ!

電気代を毎月10000円安くしたい場合

電気代を毎月10,000円節約するには、約323kWhの削減が必要です。

消費電力700Wのエアコンの場合は、約323kWhの電力量の削減するのに必要な非稼働時間は、461.4時間です。

1ヶ月に電気代を10,000円節約するには、4台のエアコンを停止することで、目標額に早く到達できます。

4台のエアコン
1日の非稼働時間 
日数
3.8時間約30日
4.5時間約25日
5時間約23日

電気代を1ヶ月間で10,000円節約するには、4台のエアコンを毎日3.8時間停止する必要があります。

1日に5時間エアコンを停止して、約23日で電気代10,000円の節約が可能です。

電気代を節約するには、毎日の積み重ねが大切だよ!

節電の効果が期待できるグッズ

節電の効果が期待できるグッズ

電気代を効果的に節約するなら、節約グッズを利用することで、電気代の削減につながります。

とくにおすすめの節約グッズ2点を紹介するので、電気代の節約の参考にしてください。

LED電球

照明をLED電球に交換することで、節電効果が期待できるだけでなく、高寿命のため買い替える頻度が少なくなります。

白熱電球とLED電球を比較すると、LED電球は消費電力が1/5以下のため、電気代が節約しやすいです。

白熱電球LED電球
1日の電気代20円3.5円
1ヶ月の電気代602円104円
1年間の電気代 7,231円1,258円
消費電力54W9.4W
寿命1,000時間40,000時間

白熱電球の1日にかかる電気代は20円に対して、LED電球は3.5円の電気代で、1日単位なら約17円の節約です。

白熱電球とLED電球の電気代を年間で比較していくと、約5,973円も節約できます。

また白熱電球の寿命は1,000時間に対して、LED電球は40,000時間と高寿命なのも特徴です。

電球が切れたらLED電球に交換して、電気代を節約していこう!

スイッチ付属の電源タップ

スイッチ付属の電源タップ

スイッチ付属の電源タップも節約に効果が期待できます。

電源タップにスイッチが付くと、コンセント単位で電力供給の入切ができます。

家電製品は未使用の状態でプラグをコンセントに差しているだけで、待機電力が発生してしまいます。

家電製品の待機電力は地味に電力を消費するわよ。

家電製品
(待機電力)
1ヶ月の待機電力
による電気代
1年間の待機電力
による電気代
デスクトップパソコン
(約2W)
44.6円535.6円
テレビ
(約0.3W)
6.6円80.3円
ブルーレイレコーダー
(約0.06W)
1.3円16円
扇風機
(約0.3W)
6.6円80.3円

家電製品1台の待機電力は、それほど電気代に影響しませんが、数台になれば電気代も高くなりがちです。

スイッチ付属の電源タップを利用して、無駄な電気を節約しましょう。

最新家電の待機電力

最新の家電は性能が格段にアップしており、家電によっては待機時の消費電力が0に近い状態です。

資源エネルギー庁が毎年公開する『省エネ性能カタログ』から、2019年版を最後に待機電力に関する表記が削除されています。

効果的な節電の方法

効果的な節電の方法

効果的に節電するには、身近な家電製品の使い方のコツを知ることが大切です。

とくに効果の高い節電方法を5つ紹介します。

  • エアコンの設定温度を見直す
  • 暖房器具の余熱を利用する
  • 適切なアンペア数に変更する
  • 古い家電を買い替える
  • 消費電力の大きい家電の使い方を見直す

上記の節電方法でおすすめは、エアコンの設定温度の見直しです。

エアコンの設定温度の見直しは、誰でも簡単にできるのでぜひ実践してください。

エアコンの設定温度を見直す

エアコンの設定温度を見直すことで、効果的な節電が見込めます。

エアコンの設定温度は夏場なら28℃、冬場なら20℃がおすすめです。

冬にエアコンを使用するなら、設定温度を1℃下げることで、約10%の節電効果が期待できるよ!

また暖房で部屋を温めると、熱が天井付近に停滞しやすいため、サーキュレーターで熱を循環させることで節電効果に期待できます。

部屋の温度は設定温度ではなく、室温で確認することで最適な温度かわかります。

暖房器具の余熱を利用する

暖房器具で部屋を温めると部屋にしばらく熱が残るため、早めに暖房を消すことで節電できます。

二人暮らしで出勤や通学にそれほど時間差がないなら、先に出勤する方が暖房器具の電源をオフにして、無駄な電気をカットしましょう。

時間エアコン(730W)
10分間約1.9円
300分(1ヶ月)約56円
3,600分(1年)約678円

エアコンは10分切るだけで約1.9円の節約になり、1年間行うと約678円の節約が可能です。

また就寝前や外出する際も、早めに暖房器具の電源を切ると電気代の節約につながります。

適切なアンペア数に変更する

節電の効果的な方法として、契約アンペアを適正に変更することで節電しやすいです。

自宅の家庭用分電盤には、契約アンペアがあり、容量に応じて基本料金が発生します。

現状の電力使用量が少ないと感じるなら、契約アンペアを1つ下げることで基本料金を安くできます。

東京電力エナジーパートナー
契約アンペア
基本料金
10A311円75銭
15A467円63銭
20A623円50銭
30A935円25銭
40A1,247円00銭
50A1,558円75銭
60A1,870円50銭
2024年4月1日以降の基本料金

契約アンペアを下げる工事は、無料できるので電力会社に問い合わせして、工事可能か確認しましょう。

工事後の1年間は、元に戻す工事はできないので注意してほしいわ。

無理に契約アンペアを下げると、ブレーカーが落ちる原因になるので、工事するかは慎重に判断しましょう。

古い家電を買い替える

古い家電を買い替えると、効果的に節電できます。

10年以上前の家電製品は消費電力が高く、電気代を無駄にしてしまう難点がありました。

しかし現在の家電製品は、消費電力を極力抑えて製造されているので節電効果が高いです。

古い家電は、少しだけ早めに買い替える意識をもつことが大切だよ!

消費電力の大きい家電の使い方を見直す

消費電力の大きな家電の使い方を見直すことも、節電対策に期待できます。

電気代の大半を占めているのは、消費電力の大きい家電です。

夏場の家電の電気使用量は、エアコンと照明器具が半分以上を占めています。

家庭にあける冬季の電気の使用割合

エアコンは、設定温度を少し下げ、サーキュレーターを使うなどの見直しを検討してください。

また照明器具がLEDであれば、こまめに消灯することで節電効果が見込めます。

蛍光灯照明器具は、起動する時に最も電力がかかるから、こまめに電気を切ると逆効果になるよ!

冬場の家電は暖房器具、冷蔵庫、給湯が電気使用量の大半を占めています。

家庭にあける冬季の電気の使用割合

冬場の電力使用量が最も多いのは暖房器具のため、使い方を見直すと電気代の節約につながります。

冬場は窓から寒気が入るので、カーテンを長めの物や厚手の物に変えることで、断熱対策できます。

またエアコンは室内を温めるまで時間がかかるので、石油ファンヒーターで一定の温度まで温めてから、エアコンに切替えると電気代の節約につながります。

炊飯ジャーなどで長時間の保温をしない

炊飯ジャーは炊飯時だけでなく、保温時に電力を消費します。

ご飯を炊飯するなら、必要な分だけ炊飯すれば保温機能を使用せず、無駄な電力を消費しません。

また炊飯ジャーでご飯を炊いたら、サランラップに巻いて、冷蔵庫で保存することも節電効果に期待できます。

冷蔵庫は内部に余裕を持たせる

冷蔵庫内を食品などで寿司詰め状態にしてしまうと、冷気が行き届かず余計に電力を消費します。

冷蔵庫内の食品同士は、余裕を持たせて置きましょう。

季節に応じて庫内の設定温度も調整してほしいね!

冷蔵庫は壁から離して設置する

冷蔵庫が壁に接していると、放熱が上手くできず電力を消費します。

冷蔵庫と壁には、放熱できる隙間を設けておくと電力の無駄をカットできます。

冷蔵庫によって、放熱スペースに決まりがあるから取扱説明書を参考にしてほしいわ!

トイレの温水洗浄便座のふたはこまめに閉める

トイレの温水洗浄便座は、ふたを開けたままでは、熱が逃げてしまい電力を消費します。

資源エネルギー庁の公表するデータによると、トイレのふたをこまめに閉めることで、年間で約1,080円を節電できます。

▼トイレのふたを閉めた場合と開けっぱなしにした場合の比較(貯湯式)

  • 年間で省エネできる電力量:34.90kWh
  • 原油換算量:8.79L
  • CO2削減量:17.0kg

トイレのふたをこまめに閉める習慣をつけて節電しましょう。

節電の効果についてのよくある質問

節電の効果についてのよくある質問

節電効果に関する質問に対して回答します。

節電効果を得るために削減すべき電力量は?
節電効果を得るための電力量は、目標金額を定めて実行することで達成しやすいです。
下記はエアコンを参考にした金額別の停止時間です。
・1ヶ月に1,000円の節約は、1台のエアコンを1日1.5時間停止で可能
・1ヶ月に3,000円の節約は、2台のエアコンを1日に2.3時間停止で可能
・1ヶ月に5,000円の節約は、3台のエアコンを1日に2.5時間停止で可能
・1ヶ月に10,000円の節約は、4台のエアコンを1日に3.8時間停止で可能

熱中症に気をつけながら、無理のない節電に取り組みましょう。
>> 節電効果の電力量を詳しく見る
節約効果が期待できるグッズは?
節電効果が期待できるグッズには、LED電球やスイッチ付属の電源タップがおすすめです。
白熱電球からLED電球に交換するだけで、1ヶ月間に約500円の節約が可能です。
またスイッチ付属の電源タップは、テレビやレコーダーなどに使用することで待機電力の節約に期待できます。
>> 節約効果が期待できるグッズを詳しく見る
節電をするとどんな効果があるの?
節電をすると電気代の削減以外にも、地球温暖化ガスの抑制につながります。
電気を発電する際に燃料を燃焼しますが、その際に二酸化炭素が発生します。
節電すれば、発電量が抑えられるため、温暖化ガスの抑制にも効果的です。

まとめ

最後に節電効果について、おさらいします。

  • 毎月の電気代を1,000円節約するには、1台のエアコンを1日1.5時間停止する
  • 毎月の電気代を3,000円節約するには、2台のエアコンを1日に2.3時間停止する
  • 毎月の電気代を5,000円節約するには、3台のエアコンを1日に2.5時間停止する
  • 毎月の電気代を10,000円節約するには、4台のエアコンを1日に3.8時間停止する
  • 節電グッズは、LED電球やスイッチ付属の電源タップがおすすめ
  • 効果的な節電はエアコンの設定温度の見直しがおすすめ

昨今、燃料費の高騰から電気代の値上げが実施されて、家計を圧迫しています。

電気代を節電するには、具体的な金額の目標を持つことが大切です。

エアコンなら1日に1.5時間停止して、1ヶ月間で1,000円の節約が可能です。

また2台のエアコンを1日に2.3時間停止すれば、毎月3,000円も節約できます。

節電は1ヶ月、1年間と地道に続けることが大切なため、難しいと感じるかもしれません。

その場合は、自身に合った節電方法や継続しやすい方法を見つけることが大切です。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。