電気代を節約できるおすすめ節電テクニック

電気代 節約テクニック

「電気代を節約する方法は?」
「家電で電気代は節約できる?」
「電気代節約の効果は?」

電気代の値上がりが続き、少しでも電気代を節約したいと思っている方も多いのではないでしょうか。

毎月の電気代は家計を圧迫するため、使い方の工夫で電気代を節約できるのであれば、知りたいという人も多いでしょう。

家電の使い方の工夫や、電気会社・料金プランの見直しで、電気代を抑えられます。

たとえば、白熱電球からLEDランプに交換するだけで、年間約2,883円の節約ができます。

本記事では、電気代を節約する方法を具体的に解説します。

家電ごとの使い方の工夫や、節約効果についても解説しているので、ぜひ参考にしてください。

おすすめの電気代を節約する方法

おすすめの電気代を節約する方法

おすすめの電気代節約方法は主に6つです。

  • 適切なアンペア数に変更する
  • 家電や照明をこまめに消す
  • 照明をLED電球に替える
  • 古い家電を買い替える
  • 自宅の断熱性を高める
  • 節電タップを使用する

ここでは誰でも簡単にできる電気代の節約方法を詳しく解説します。

適切なアンペア数に変更する

家族の人数に合わせて、適切なアンペア数に変更すると節電できます。

アンペア数とは

アンペア数とは、電気の流れる量を表す単位です。契約するアンペア数が多ければ多いほど、電気料金は高くなります。

最適なアンペア数は、家族の人数によって異なります。

家族の人数アンペア数の目安
1人20~30アンペア
2人20~30アンペア
3人・4人40~50アンペア
5人以上60アンペア

契約アンペア数が低ければ、その分基本の電気料金は下がるので、人数が少ない家庭はアンペア数を下げることで電気代を節約できます。

しかし、アンペア数が不足している場合、家電の使い方によってはブレーカーが落ちる可能性があるため、最適なアンペア数で契約する必要があります。

アンペア数の変更に追加料金はかかりませんが、基本的には1年単位での変更となるわ。

もっとも電気を多く使用する場面を想定して、アンペア数を選びましょう。

家族で使用している家電製品によっても、消費電力量は変わってきます。

家電の種類アンペアの目安
エアコン10畳用暖房起動時:20A
テレビ42型液晶:2.1A
プラズマ:4.9A
掃除機弱:2A
強:10A
ヘアドライヤー12A
アイロン14A
冷蔵庫450L2.5A
電子レンジ30L15A
IHジャー炊飯器5.5合炊飯時:13A
食器洗い乾燥機
100V卓上タイプ
13A
ドラム式洗濯乾燥機9kg洗濯時:2A
乾燥時:13A

家族の人数と、主に使用する家電製品の種類に応じて、最適なアンペア数で契約しましょう。

家電や照明をこまめに消す

家電や照明を使わない場合は、こまめにスイッチを切ることも大切です。

資源エネルギー庁の「平成30年度電力需給対策広報調査事業」によると、一般家庭における一日での電力消費割合はエアコン、冷蔵庫、照明で5割以上を占めています。

そのため、それらのスイッチをこまめに消すと、電気代を節約できます。

長期間使わないシーズンがあれば、コンセントからプラグを抜くと待機エネルギーがかかりません。

ただし、家電によってはつけたり消したりが逆効果の場合もあります。

LED照明はオンオフで節電できますが、蛍光灯照明は点けるときにもっとも多くの電力が必要です。

蛍光灯照明を使っている場合、短時間離れる程度であれば点けっぱなしの方が電力の消費を抑えられます。

照明をLED電球に替える

照明をLED電球に変える

照明をLED電球に替えると、照明にかかる電気代を節電できます。

経済産業省の「家庭でできる省エネ方法」によると、54Wの白熱電球から7.5Wの電球型LED照明器具に交換した場合、年間2,000時間の使用で約2,883円の節約です。

電気量では93.00kWhの省エネ、CO2は39.9kgも削減できるわ。

LED照明は節電効果が高いですが、製品の費用は白熱球よりも高額です。

家庭内の電球を一気に交換すると、交換費用がかさむため注意が必要です。

古い家電を買い替える

最新の家電製品は省エネ性能が高いので、古い家電は買い替えると節電できる可能性があります。

一般財団法人家電製品協会「2024年度版スマートライフおすすめBOOK」によると、最新の冷蔵庫は10年前のモデルと比べると約28~35%も省エネできます。

500Lタイプだと、年間で410kWhから267kWhに省エネでき、1kWh29円で計算すると4,147円の節約になります。

冷蔵庫と同じく10年前のタイプと比較すると、エアコンは約15%の省エネ、温水洗浄便座は約8%の省エネです。

また古い家電は経年劣化で、消費電力が毎年増加します。

10年経つと5割ほど消費電力が増えると言われているので、購入から10年ほど経った家電は買い替えを検討しましょう。

自宅の断熱性を高める

自宅の断熱性を高めると、エアコンの電気代を大幅に削減できます。

冷気や暖気が部屋の外に逃げてしまうと、室温を目標温度にするためにエアコンをフルパワーで稼働させなければなりません。

エアコンで一番電気がかかるのは、室温を設定温度に近づけようとフルパワーで稼働するときよ。

断熱性が高いと室温が一定に保てるので、エアコンの電気代を節約できます。

特に窓部分は熱が逃げやすい場所なので、二重サッシや樹脂サッシにしたり、複層ガラスにしたりすると、断熱性が高くなります。

二重サッシ独立した窓が二重にある
樹脂サッシ塩化ビニル樹脂で作られた窓サッシ
複層ガラス空気の層を挟んだガラスが二層になっている

節電タップを使用する

節電タップを使用する

節電タップを使用すると、待機電力を抑えられるので、電気代の節約ができます。

節電タップとは

節電タップとは、オン・オフの切り替えができる電源タップです。電化製品を使用していないときはスイッチをオフにすれば、プラグを抜かなくても簡単に待機電力をゼロにできます。

節電タップ自体の電気料金は、スイッチひとつにつき年間で約23円ほどなので、付けっぱなしにしておいてもそれほど電気料金はかかりません。

コンセントが6つ付いている節電タップでも、年間の電気代はわずか136円ほどです。

ただし、最近の家電は省エネ化が進んでいるため、待機電力がかかるものはほとんどありません。

資源エネルギー庁の「省エネ性能カタログ」からも「コンセントを抜く」という表記は削除されています。

手間をかけても想定どおりの節電効果が得られないこともあるので、使用している家電の待機電力量を確認しておきましょう。

家電の使い方の見直しによるおすすめの節電方法

家電の使い方の見直しによるおすすめの節電方法

電気代を節約するためには、消費電力の大きい家電から使い方を見直し、節約していくと効率的です。

家庭における夏季の電気の使用割合
家庭における冬季の電気の使用割合

ここからはそれぞれの家電の使い方のポイントを詳しく解説します。

エアコン

エアコン

エアコンで電気代がもっともかかるのは、室温を目標温度に近づけるためにフルパワーで稼働させる時です。

そのため、エアコンをできるだけフルパワーにしないようにすれば、電気代を節約できます。

エアコンの電気代を節約する方法は3つです。

  • フィルターを掃除する
  • エアコンを使う場合は扇風機やサーキュレーターを併用する
  • 室外機の吹き出し口の側にものを置かない

ただし、フルパワーにせず弱運転や微風モードにすると、なかなか室温が目標温度に到達せず、余計に電気代がかかってしまいます。

電気代を節約するためには、自動運転にして、できるだけ早く目標温度に到達させるのが効果的です。

フィルターを掃除する

エアコンのフィルターが汚れていると、電気代がかさみます。

エアコンは室内の空気を取り込み、冷やして室内に戻すことで室温を下げています。

空気内のホコリがエアコンの内部に入り込まないようにするのが、フィルターの役割です。

フィルターにホコリが溜まると、空気がうまく循環せず、エアコンの効きが悪くなるわ。

なかなか室温が目標温度に到達しないと、その分エアコンは長時間フルパワーで稼働しなければならず、結果的に電気代がかさんでしまいます。

3年分のホコリが溜まったエアコンのフィルターを掃除すると、無駄な電力を48.9%削減でき、ひと月に800円の電気料金を節約できます。

エアコンを使う場合は扇風機やサーキュレーターを併用する

扇風機やサーキュレーターを併用すると、室温を効率よく下げられます。

暖かい空気は上部に、冷たい空気は足元に溜まるので、扇風機やサーキュレーターで空気を循環させると部屋全体が一定の温度になります。

設定温度を一度変えて、扇風機とサーキュレーターを併用すると、1時間あたり5円ほどの節約です。

首振り機能を使うと、より効率的に空気を循環させられます。

室外機の吹き出し口の側にものを置かない

室外機の吹き出し口は常に清掃し、吹き出し口の側にものを置かないようにしましょう。

室外機は室内の熱い空気を排出するのが役割です。

そのため、室外機の吹き出し口が塞がれていると、効率よく熱を排出できません。

熱がこもってしまうと、エアコンの効きが悪くなります。

部屋の温度がなかなか設定温度に到達しないので、余計な電力がかかり、結果的に電気代が高くなります。

炊飯ジャー

炊飯ジャー

炊飯に必要な電気代は約5.0円~6.0円程度です。

1回の炊飯でまとまった量のご飯を炊き、冷凍しておくと電気代は1回分に抑えられます。

また炊飯時だけでなく、保温中も電気代がかかります。

炊飯器の種類にもよりますが、6時間の保温で3.3~3.6円ほどの電気代がかかります。

炊飯器の保温時間を短くすると、その分電気代を節約できます。

テレビ

テレビはサイズが大きくなるほど、消費電力が多くなり、電気代が高くなります。

部屋の大きさに応じて適切なサイズを選ぶことが重要ですが、今あるテレビで節電したい場合の節電方法は4つです。

  • こまめに電源を消す
  • 明るさを下げる
  • 日頃から掃除をする
  • 省エネモードを利用する

普段からテレビを付けることが多い人は、使い方を見直しましょう。

こまめに電源を消す

テレビを見ていない時間は、こまめに電源を消すことが重要です。

特にサイズが大きいテレビは、ついているだけで消費電力が大きくなります。

液晶テレビの画素数・サイズ1時間あたりの平均電気代
2K未満・30インチ未満0.58円
2K未満・30インチ以上0.93円
2K・50インチ未満1.05円
2K・50インチ以上1.98円
4K・50インチ未満1.99円
4K・50インチ以上2.96円

テレビの1時間あたりの電気料金はそれほど高くありません。

しかし、毎日テレビを見る時間を1時間削ると、年間でかかるテレビの電気料金を節約できます。

4K・50インチ以上のテレビなら、年間1,080円の節約です。

明るさを下げる

テレビは明るくすればするほど、消費電力が多くなり、電気料金も高くなります。

32型のテレビの明るさを最大から中間にすると、年間で約730円の節約です。

明るすぎる画面は電気のムダになるだけでなく、目にも良くないわ。

最近では「明るさセンサー」が付いているテレビも出ています。

明るさセンサーとは

明るさセンサーとは、室内の照明状況や周囲の明るさに応じて画面の明るさを自動で調整する機能です。

明るさセンサーを「入」にしておくと、効率的に節電できます。

日頃から掃除をする

テレビの画面は日ごろから掃除をして、ホコリを取り除きましょう。

テレビは帯電による静電気でホコリを吸い寄せるので、ホコリが画面に付着しやすくなります。

ホコリが付くとテレビが見えにくくなるため、つい画面を明るくしがちです。

画面を明るくすれば、その分電気代ががかかってしまいます。

クロスで画面をサッと拭き取るだけでもホコリを取り除けるので、1週間に1回程度は掃除するようにしましょう。

省エネモードを利用する

最近のテレビには、オフタイマーや無操作自動オフ機能など、省エネに役立つ機能が搭載されています。

オフタイマー・無操作自動オフ機能とは

オフタイマーとは指定された時間が経過すると、自動で電源を切る機能です。無操作自動オフ機能は、操作されない時間が一定時間続くと、自動で電源を切る機能です。

オフタイマーも無操作自動オフ機能もテレビの付けっぱなしを防ぎ、無駄な電力消費を抑えます。

寝ている間も付いているという事態を防げるので、賢く使って電気代を節約しましょう。

冷蔵庫

大きさや年式にもよりますが、冷蔵庫の電気代はひと月あたり700円~920円程度、年間で8,400円~11,000円ほどです。

古い冷蔵庫は消費電力量も多くなるので、買い替えも検討しましょう。

今使っている冷蔵庫で電気代を節約する方法は4つです。

  • 冷蔵庫は内部に余裕を持たせる
  • 冷蔵庫は壁から離して設置する
  • 熱いものはよく冷ましてから入れる
  • 設定温度を見直す

電気代を節約できる使い方のポイントを詳しく解説します。

冷蔵庫は内部に余裕を持たせる

冷蔵庫は詰め込みすぎず、内部に余裕を持たせるようにしましょう。

冷蔵庫は冷気を庫内に充満させ、食品を冷やしています。

食品を詰め込み過ぎると、冷気の流れが悪くなり、庫内の温度が均等になりません。

庫内がうまく冷えないので、冷やすためにフルパワーで稼働しなければならず、その分電気代がかかってしまいます。

詰め込み過ぎると、消費電力が5~15%程度増します。

冷気の吹き出し口を塞がないよう、奥の壁が見えているくらいが理想です。

冷蔵庫は壁から離して設置する

冷蔵庫は左右5mm~2cmほどの隙間が空くような状態で設置しましょう。

隙間がない状態で設置すると、庫内の熱をうまく放出できません。

熱がこもってしまうので、冷蔵庫内の温度が下がりにくくなります。

冷蔵庫の左右だけでなく、上部も5cm~30cmほど隙間があるようにしましょう。

冷蔵庫によって必要なスペースが異なりますので、取扱説明書で確認してください。

また直射日光の当たる場所やガスコンロの熱が伝わるところも、熱がこもりやすいので設置は避けましょう。

熱いものはよく冷ましてから入れる

熱いものは、よく冷ましてから庫内に入れることも大切です。

熱いまま入れると、庫内の温度が上がってしまいます。

庫内の温度が上がると、再び温度を下げるためにフルパワーで稼働しなければならないため、多くの電力を消費します。

庫内の温度が上がるだけでなく、周囲の食品にも熱が伝わってしまうので、鮮度が落ちる可能性があります。

熱いものを入れるときは、常温まで冷ましてから入れましょう。

設定温度を見直す

設定温度を上げると、消費電力を抑えられます。

たとえば、周囲温度が22℃の状態で、設定温度を「強」から「弱」にした場合、年間約1,670円の節約になります。

ただし夏場などは食品が傷みやすいので、設定温度を変える際には注意しましょう。

夏がは「中」、冬場は「弱」にするなど、季節に合わせて設定温度を変えると電気料金を節約できます。

また節電モードやエコモードなどが付いていれば、その機能を使うことで省エネができます。

洗濯機

洗濯機

洗濯機は水道代がかかるイメージですが、電気を使っているので当然電気代もかかります。

洗濯機の電気代を抑える方法は2つです。

  • なるべくまとめ洗いをする
  • 自然乾燥と乾燥機能を組み合わせて使う

洗濯機は毎日使うものなので、使い方を工夫して少しでも節電していきましょう。

なるべくまとめ洗いをする

なるべくまとめて洗うと、電気代を節約できます。

洗濯1回につき、電気代が1.0円~1.5円ほどの電気代がかかります。

それほど高くはありませんが、一日2~3回、毎日回すと年間で多くの電気代がかかります。

洗濯物が少ない日には無理に洗濯機を回さず、翌日にまとめて洗うのもひとつの方法です。

ただし、洗濯機に洋服を詰め込み過ぎると、洗浄力が落ちてしまうので詰め込みすぎないようにしましょう。

自然乾燥と乾燥機能を組み合わせて使う

乾燥機能だけでなく、自然乾燥も使うことで、電気代を大幅に節約できます。

洗濯時は1.0円~1.5円程度の電気代しかかかりませんが、乾燥時にはドラム式で40円~55円程度、縦型乾燥機で約142円ほどの電気代がかかります。

天気が良い日は自然乾燥させるなど、できるだけ乾燥機能を使わないようにすると電気代を節約できます。

乾燥機能を多く使う人には、縦型洗濯機よりもドラム式がおすすめです。

乾燥時間を短くするためにも、しっかり脱水してから乾燥機にかけるようにしましょう。

トイレ

ウォシュレット

内閣官房の「トイレ文化小論」によると、トイレを使用する時間は1日に10分~20分程度が一般的です。

使用時間はほんのわずかなので、使わない時間はできるだけ電力を抑えることがポイントです。

トイレの電力を抑える主な方法は2つです。

  • トイレの温水洗浄便座のふたはこまめに閉める
  • トイレの温水便座の設定温度を下げる

比較的簡単に取り組める工夫が多いので、ぜひ参考にしてください。

トイレの温水洗浄便座のふたはこまめに閉める

トイレ使用後、温水洗浄便座のふたは必ず閉めるようにしましょう。

トイレのふたには断熱の役割があり、ふたを閉めることで保温効果を得られます。

ふたを開けっぱなしで熱が逃げてしまうと、再度温め直さなければならないため、その分電気代がかかります。

経済産業省の「家庭でできる省エネ方法」によると、ふたを閉めた場合は開けっ放しの場合に比べて、年間約1,080円の節約ができます。

最近では人感センサーで便座のふたが自動開閉する機能が付いている便座も増えています。

トイレの温水便座の設定温度を下げる

トイレの温水便座の設定温度を下げると、年間で800円~1,300円ほどの電気代を節約できます。

冬は便座の温度を高くしている家庭が多いですが、夏場など暑い時期には「切」がおすすめです。

春・秋・冬も「強」ではなく「中」にすると、電気代が節約できるわ。

最近では使わない時は自動で温め機能がオフできるものもあります。

省エネ機能を搭載したトイレであれば、積極的に機能を使っていきましょう。

また便座だけでなく、温水の温度も下げると、年間でさらに1,000円ほどの節約ができます。

電気代の節約の効果は?

電気代の節約の効果は?

家電の使い方の見直しや契約アンペアの見直し等で、実際どれくらいの節電効果があるのか、気になる方も多いでしょう。

  • 契約アンペアの見直し
  • 待機電力の削減
  • 家電の使い方の見直し

家庭でできる節電で得られる効果を行動内容別に解説します。

契約アンペアの見直し

契約するアンペア数を低くすると、電気料金を節約できます。

東京電力EPの従量電灯Bのアンペアごとの料金単価を参考にしてください。

アンペア数基本料金(税込)/月
10A311.75円
15A467.63円
20A623.50円
30A935.25円
40A1,247.00円
50A1,558.75円
60A1,870.50円

たとえば、現在50Aで契約している家庭が40Aに下げると、月に311.75円安くなり、年間で3,741円もお得になります。

洗濯と炊飯を別の時間に行なうなど、消費電力の多い家電の使用時間を分けることで、アンペア数を下げられる可能性があります。

待機電力の削減

資源エネルギー庁の「平成24年度エネルギー使用合理化促進基盤整備事業」の報告書によると、1世帯あたり5.1%が消費電力として消費されています。

月間260kWh消費する世帯では、13.26kWhが待機電力です。

東電従量電灯B・30A契約の場合「29円80銭/kWh」×「13.26kWh」で毎月395.148円分が待機電力になります。

年間では4,741.776円なので、待機電力を減らすとその分電気代が節約できます。

ただし、最近の家電は省エネ性能が高く、待機電力がほぼ生じません。

待機電力を減らすには、最新の家電に買い替えるというのもひとつの方法です。

家電の使い方の見直し

家電の使い方による節電は、家電の種類によって異なります。

家電の使い方節約額詳細条件
エアコンの温度設定夏場:940円
冬場:1,650円
夏場27℃→28℃
冬場21℃→20℃
照明をLEDに替える2,883円・54Wの白熱電球から7.5Wの電球型LEDに変更
・年間2,000時間使用した場合
テレビをこまめに消す895円50V型を1日1時間短縮する
冷蔵庫を整理する1,360円詰め込んだ場合と半分にした場合の比較
洗濯は自然乾燥を併用する12,230円・自然乾燥8時間と乾燥機を併用する
・2日に1日に使用した場合
トイレの暖房便座の温度を変える820円中→弱、冷房期間はオフにした場合

家電の種類や使い方によっては、年間10,000円以上の節電になるものもあります。

少しずつ使い方を意識するだけで、年間の電気代を節約できます。

ただし、電球をLEDに交換するなど、初期費用がかかるものもあるので、全体的なコスパを考えながら節電対策を行いましょう。

新電力への乗り換えも電気代の節約に効果大

新電力への乗り換えも電気代の節約に効果大

新電力ヘの乗り換えも、電気代の節約に効果的です。

電力会社や電力プランが利用者にライフスタイルに合っていないと、電気代が高くつきがちです。

2016年から電力の小売り自由化が開始され、地域電力会社よりも安いプランで電力を提供している新電力サービスが増えています。

ガスなどとセットで契約すると、割引になるプランもあります。

お得なキャンペーンを行っている会社もあるので、自分に合った会社やプランを選ぶと、電気代を大きく下げられる可能性があります。

電気代を大幅に見直したいのであれば、ぜひ新電力への乗り換えも検討しましょう。

電気代の節約に関するよくある質問

FAQ

電気代節約のよくある質問に回答します。

電気代を節約するのにおすすめの方法は?
電気代を節約するのにおすすめの方法は6つです。
・適切なアンペア数に変更する
・家電や照明をこまめに消す
・照明をLED電球に替える
・古い家電を買い替える
・自宅の断熱性を高める
・節電タップを使用する

手軽にできるものから始めて、電気代を節約しましょう。
>> 電気代の節約方法を詳しく見る
家電の使い方の見直しによるおすすめの節電方法は?
家庭にある家電の中から、消費電力の大きい家電から節電すると効果的です。
エアコンや照明を中心に、使い方を見直しましょう。
>> 家電の使い方の見直しを詳しく見る
電気料金を大きく節約する裏ワザは?
新電力への乗り換えが効果的です。
地域電力会社よりも安いプランを提供している会社も多いので、ライフスタイルに合わせて選択しましょう。

まとめ

最後に電気代の節約について、おさらいします。

  • 契約アンペア数の変更やLED電球への交換などが電気代節約に効果的
  • 照明をこまめに消す、家電の買い替えでも電気代が節約できる
  • 家電の使い方を見直すと電気代が節約できる
  • 新電力への乗り換えも電気代節約に効果的

2024年から電気代の値上げが重なり、家計へ影響も大きくなっています。

負担は大きいですが、電気の使い方を見直すよい機会ともいえるでしょう。

家庭で電気代を節約する方法を積極的に取り入れるべきだけど、限界もあるわ。

家庭での節約を試みながら自身の電気の使い方をしっかりと把握し、ライフスタイルにあった電力会社に乗り換えるのも効果的です。

節電は複数の方法を組み合わせることで効果が高まるので、工夫しながら電気代の節約を実現していきましょう。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。