CDエナジーの料金は安い?プランの特徴や違いをプロが解説

CDエナジーの電気料金

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「CDエナジーの料金は安い?」
「東電とどっちがお得?」
「各プランの違いは?」

CDエナジーの料金プランは、他社と比べてお得なのか、どのような特徴があるのか気になりますよね。

三浦 瞬
三浦 瞬

CDエナジーは三段階制の従量料金で、基本料金と電力量料金が安いです。

3つの標準プランがあり、推奨使用量にあったプランを選ぶとお得に利用できます。

この記事は、CDエナジーの料金プランやその特徴を解説します。

東電との比較や、ポイントを最大限に活用できるプランの選び方について、ぜひ参考にしてください。

CDエナジーは電気使用量にあわせれば安い

CDエナジーは電気使用量にあわせれば安い

CDエナジーの基本プランは、一人暮らし向けのシングルでんき、家族向けのファミリーでんきと、電気の使用量によってプランが分かれているのが特徴です。

三浦 瞬(小売電気アドバイザー)
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三浦 瞬(小売電気アドバイザー)
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CDエナジーをさらにお得にするにはプラン選びに注目

CDエナジーの3種類の基本プランは、電気の推奨使用量がそれぞれ決まっており、範囲内で電気を利用すれば安くなります。料金計算をしてみると、どのプランも東電のスタンダードSより安くなる設計ですが、使用量にあわせてプランを選ばないと最安になりません。シングルでんきは133kWh/月以下でお得なプランで、必ず1ヶ月100円割引されます。ベーシックでんきは133〜400kWh/月の範囲で2〜3人向けにおすすめです。ファミリーでんきは300kWh/月まで固定料金になっているのが特徴で、400kWh/月使用するなら最も安くなります。

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cdエナジーダイレクト公式
CDエナジー
ダイレクト
詳細情報
供給エリア東京電力区域内
初期費用0円
支払方法クレジットカード
口座振替
解約費用0円
※一部プランを除く

CDエナジーダイレクトは、中部電力ミライズと大阪ガスが50%ずつ出資して2018年に設立されました。

電気の提供エリアは東京電力管内のみですが、独自のポイント制度などが利用者から評価されており、2024年時点の契約実績は70万件(取次事業者の獲得も含む)を突破しています。

CDエナジーがおすすめな理由
  • 電気の使用量がわかりやすい
  • プランが豊富にある

CDエナジーの標準的なプラン「ベーシックでんき」と、東京電力の自由料金の標準プラン「スタンダードS」を比べると、基本料金と電力量料金はCDエナジーの方が安いです。

料金プランも従量制からオール電化住宅向けまで多種多様に用意されているので、世帯人数やライフスタイルを問わず契約できるのが魅力です。

電気+ガスのセット割で、一般家庭向けのベーシックガスプランは0.5%割引になるなど、お得な電力会社です。

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シングルでんき

CDエナジーのシングルでんき

シングルでんきは、使用量133kWh/月以下で安くなるプランで、毎月固定で100円の割引があります。

項目CDエナジー
シングルでんき
133kWh〜推奨
基本料金
(10A毎)
295.24円
電力量料金
第1段階
~120kWh/月
30.00円
第2段階
120~300kWh/月
36.60円
第3段階
300kWh/月〜
40.69円

例えば30アンペア契約で100kWh/月を使用した場合、シングルでんきを選ぶと年額40,967円となるのに対し、推奨量範囲外のベーシックでんきを選んでしまうと41,387円と割高になります。

30A契約で比較シングル
年間電気代
ベーシック
年間電気代
100kWh使用
シングルが適正
40,967円41,387円
200kWh使用
ベーシックが適正
78,850円78,274円
100kWh/月
(30Aで契約)
シングル
100kWh/月
ベーシック
100kWh/月
年張飛
2024年
9月
3,497円3,532円-6.37円
8月3,503円3,538円-6.31円
7月3,525円3,560円-6.09円
6月3,554円3,589円-5.80円
5月3,570円3,605円-5.64円
4月3,354円3,389円-5.71円
3月3,347円3,382円-5.78円
2月3,319円3,354円-6.06円
1月3,310円3,345円-6.15円
2023年
12月
3,308円3,343円-6.17円
11月3,328円3,363円-5.97円
10月3,352円3,387円-5.73円
合計40,967円41,387円
平均3,414円3,449円
2024年4月までの再エネ賦課金は1.4円で計算。2024年5月分からは3.49円で計算。

▼CDエナジー「シングルでんき」料金計算の一例

(100kWh/月・30A契約・2024年9月の燃調費−6.37円と再エネ賦課金3.49円)

① 基本料金+(②電力量料金単価×使用量)+(③燃料費調整額×使用量)+(④再エネ賦課金× 使用量)ー100円(シングルでんき割引分)=電気料金

  • ①基本料金:295.24円(10アンペアあたり)×30A(30アンペア分)=885.72円
  • ②電力量料金:「30.00円×100kWh/月(第1段階)」=3,000円
  • ③燃料調整額:−6.37円(燃調費)×100kWh/月= -637円
  • ④再エネ賦課金:3.49円(再エネ賦課金)×100kWh/月=349円
  • ⑤シングルでんきの割引:-100円
  • ①から⑤の合計:885.72円+3,000円ー637円+349円-100円=3497.72円

逆パターンで、200kWh/月なのにシングルでんきを選ぶと割高になるため注意しましょう。

ゆかり
ゆかり

シングルでんきというプラン名から、一人暮らし用のイメージだけど、推奨量を超えるならベーシックやファミリーなど別のプランを選んだ方が結果的に安くなるわね。

ベーシックでんき

CDエナジーのベーシックでんき

ベーシックでんきは2〜3人暮らし向けのプランで、133kWh〜400kWh/月未満が推奨使用量です。

料金項目CDエナジー
ベーシックでんき
133〜400kWh/月推奨
基本料金
(10A毎)
276.90円
電力量料金
第1段階
~120kWh/月
29.90円
第2段階
120~300kWh/月
35.59円
第3段階
300kWh/月〜
36.50円

シングルでんきのように100円割引や、ファミリーでんきのような固定料金部分はなく、最もスタンダードなプランです。

ファミリーでんき

CDエナジーのファミリーでんき

ファミリーでんきは使用量が400kWh/月以上でお得になるプランです。

電力量料金の第2段階に相当する300kWh/月まで、10,085.20円と一律固定料金になっている点が特徴的です。

料金項目CDエナジー
ベーシックでんき
400kWh/月〜推奨
基本料金
(10A毎)
276.90円
電力量料金
第1段階
~120kWh/月
第2段階
120~300kWh/月
第1〜2段階まで
一律定額
10,085.20円
第3段階
300kWh/月〜
35.59円

なお、CDエナジーの各プランと東京電力のプランを比べると、CDエナジーの方がお得になりやすいです。

東京電力から乗り換え予定の人は、どのように安くなるのかチェックしておきましょう。

料金値上げはCDエナジーだけでなく全社共通

CDエナジー料金値上げは全社共通

2023年にCDエナジーが料金を値上げしましたが、CDエナジーだけでなく、他の電力会社も同様に料金を値上げしてます。

会社名値上げした時期
東京電力2023年6月1日
東京ガスの電気2023年9月1日
idemitsuでんき2023年9月1日
Looopでんき2023年6月1日
エネワンでんき2023年9月1日

値上げの原因はレベニューキャップ制度の導入によって、電気を送る送配電網の利用料である託送料金が値上がりしたためです。

東京電力などの大手電力会社が値上げを実行した結果、それに付随する形で多くの電力会社が同時期に値上げをしました。

値上げは行われた一方で、従来の燃料費調整額の計算式も見直され、基準燃料価格が44,200円から86,100円に変更されています。

これにより、燃料費調整額が高騰しにくい計算方法となったため、トータルで試算するとある程度は値上がりの影響は抑えられている現状です。

料金計算でCDエナジーが安い理由が分かる

CDエナジーの電気料金の計算方法

CDエナジーの料金計算は、基本料金・電力量料金・燃料費調整額・再エネ賦課金と4つの項目の合計です。

▼CDエナジー電気料金の計算方法

電気代=基本料金+電力量料金

+燃料費調整額+再エネ賦課金

東京電力の規制料金プラン「従量電灯B」や、同じ料金設計の自由料金タイプ「スタンダードS」と比べると、燃料費調整額と再エネ賦課金は同じ金額です。

一方、基本料金や電力量料金はCDエナジーの方が安い料金設計のため、トータルで試算するとCDエナジーが安くなります。

東京電力の従量電灯Bに関しては、燃料費調整額の上限があるため、燃料費が高騰した場合は上限のないCDエナジーの方が高くなるケースがある点は注意しましょう。

東電のスタンダードSは、CDエナジーと同じ自由料金で、燃調費の上限がないプランよ。

だから、スタンダードSに契約している人は、シンプルにCDエナジーの乗り換えた方がお得ね。

CDエナジー全プランの料金表

CDエナジーの全プランの料金表

CDエナジーの料金プランは、3つの標準プラン以外にも複数のプランがあります。

料金項目シングル
でんき
ベーシック
でんき
ファミリー
でんき
スマート
でんき
ポイント
でんき
エンタメ
でんき
JO1
でんき
KODOMO
新聞でんき
radiko
でんき
基本料金
(10A毎)
295.24円276.90円276.90円295.24円295.24円685.23円691.90円676.90円661.90円
電力量料金
第1段階
〜120kWh
30.00円29.90円午前6時~翌日午前1時
35.96円
30.00円29.90円29.90円29.95円29.90円
第2段階
120〜300kWh
36.60円35.59円第1〜2段階まで
一律定額
10,085.20円
午前1時~午前6時
28.06円
36.60円35.91円36.69円36.50円35.91円
第3段階
300kWh〜
40.69円36.50円35.59円40.69円40.69円40.69円39.00円40.69円

プランを簡単に分類すると、標準的なプランがシングル・ベーシック・ファミリーの3種類です。

スマートでんきはオール電化プランで、ポイントでんきは楽天ポイントやdポイントなど共通ポイントが貯まるプランです。

その他のプランは、Amazon Primeやradikoなど、別サービスの特典がついているプランになります。

スマートでんき

オール電化プランのスマートでんきは、東京電力の類似プランのスマートライフSと比較すると、基本料金は安く電力量料金は東電より高いプランです。

料金項目CDエナジー
スマートでんき
東京電力
スマートライフS
基本料金
(10A毎)
295.24円311.75円
電力量料金
午前1時〜6時
(深夜帯)
28.06円27.86円
電力量料金
それ以外の時間
(主に日中)
35.96円35.76円

電力量料金は東電より高いものの、金額差は数銭レベルのため大差ありません。

それよりも、基本料金が15円以上差があるため、トータルで試算するとCDエナジーの方が安くなります。

ポイントでんき

ポイントでんきは、楽天ポイント・dポイント・Vポイントのいずれかの共通ポイントを選択し、電気の使用でポイントを貯められるプランです。

料金設計はシングルでんきとまったく同じですが、シングルでんきとは違って100円割引はありません。

料金項目ポイント
でんき
シングル
でんき
基本料金
(10A毎)
295.24円295.24円
電力量料金
第1段階
〜120kWh
30.00円30.00円
第2段階
120〜300kWh
36.60円36.60円
第3段階
300kWh〜
40.69円40.69円
特徴楽天ポイント
dポイント
Vポイントが貯まる
定額で
100円割引
ポイント対象は、再生可能エネルギー発電促進賦課金を除く。

ポイント還元率は再エネ賦課金を除く電気料金の合計が5,000円なら1%、15,000円以上なら6%と使用量によって変わります。

ポイント還元率必要な
電気料金の条件
1%5,000円未満
2%5,000円〜
7,000円未満
3%7,000円〜
11,000円未満
4%11,000円〜
13,000円未満
5%13,000円〜
15,000円未満
6%15,000円以上
ポイント対象は、再生可能エネルギー発電促進賦課金を除く。

実際に電気料金を試算してみたところ、600kWh以上の使用量があれば、通常プランよりもポイントの差額分だけお得になるためおすすめです。

600kWh/月
30A契約の場合
ポイントでんきファミリーでんき
電気代の年額252,642円242,358円
付与される
ポイント
14,177P無し
ポイント分を
引いた場合
238,465円242,358円

600kWhだと、東京エリアで1ヶ月の電気代で2万円ぐらいかかっている人が対象だね。

これより少ない量だと、標準プランを契約したい方がお得になるよ。

その他のプラン

CDエナジーは通常プラン以外にも、別会社のサービスと連携したプランも提供しています。

プラン名特徴
エンタメでんき・Amazonプライム年会費無料
JO1でんき・アイドルグループJO1の
オリジナル特典付き
KODOMO新聞でんき・読売KODOMO新聞無料
radikoでんき・radikoプレミアム無料

特典付きのプランは、各種無料特典がついている分、基本料金や電力量料金が標準プランよりも高めです。

また、通常プランとは違って、途中解約すると解約違約金が発生するため注意しましょう。

CDエナジーの電気ガスセットの料金は?

CDエナジー 電気ガスセットの料金は?

CDエナジーは電気とガスをセットにすると、毎月0.5%のセット割引があります。

電力プランは「スマートでんき」ガスプランは「ゆかぽかガス」「はつでんガス」の2種類だけが電気ガスセット対象外で、それ以外であれば自由にプランを組み合わせられます。

ただ、CDエナジーに限ったことではありませんが、電気ガスセットはどの会社も割引率は低いです。

ガスのプラン電気ガスセット
割引内容
CDエナジー
ベーシックガス
毎月0.5%割引
東京電力
とくとくガスプラン
毎月102円割引
東京ガス
一般契約料金
毎月0.5%割引
※CDエナジーの電気セット割引が適用されるのは、燃料調整額を除いた基本料金と従量料金。
ガスセット割はスマートでんきが対象外で、電気セット割はゆかぽかガス・はつでんガスが対象外。

スマホと光回線のセット割みたいに、毎月何千円もの割引にはならないのね。

電気ガスセット目的で、無理に同じ電力会社で統一しなくても、電気とガスそれぞれ別の会社で最安のプランを探す方が結果的にお得です。

毎月の光熱費を1つの請求書にまとめたい人以外は、無理に電気ガスセットにする必要はありません。

CDエナジー料金でよくある質問

5人家族の電気代でよくある質問

CDエナジーの料金プランでよくある質問にお答えします。

CDエナジーのプランの特徴は?
CDエナジーは標準プランが3種類あり、それぞれ電気の使用量にあわせて推奨使用量が決められています。
電気使用量が推奨使用量の範囲に収まるようにプランを選ぶと、最も安くできます。
>> CDエナジーのプランをくわしく見る
CDエナジーが高くなった理由は?
値上げしたのはCDエナジーだけではなく、同時期に他の電力会社も一斉に値上げを発表しました。
値上がりの理由は、新しく設定されたレベニューキャップ制度によって容量拠出金が値上げしたためです。
>> 値上げの理由をくわしく見る
CDエナジーの電気料金の計算方法は?
CDエナジーの電気料金の計算方法は、基本料金・電力量料金・燃料費調整額+再エネ賦課金の合算です。
計算方法は東京電力などの一般的な電気料金と同じ仕組みです。
>> CDエナジーの電気料金計算方法を見る

まとめ

最後にCDエナジーの料金をおさらいしましょう。

  • 133kWh/月以下の使用量ならシングルでんきがおすすめ
  • 400kWh/月以下の使用量ならベーシックでんきがおすすめ
  • 400kWh/月以上の使用量ならファミリーでんきがおすすめ
  • ポイントプランは600kWh/月なら検討

CDエナジーは3つの標準プランがあり、それぞれ電気の推奨使用量が設定されています。

推奨使用量内であれば、大手電力会社よりも安くなるためおすすめです。

標準プラン以外にも、オール電化プランや楽天ポイントやdポイントが貯まるポイントプランもあるよ。

オール電化プランは東電より安いけど、ポイントプランは使用量が少ないと損するから注意しよう。

ポイントでんきは楽天ポイント・dポイント・Vポイントのいずれかを選べるプランで、還元率は最大6%と高いです。

使用量が600kWh/月を超えるなら、同じくCDエナジー内のファミリプランよりも総額でお得になります。

乗り換えで大手より安くなりやすい一方、使用量にあわせたプラン選びが大事なので、契約前にしっかり確認しましょう。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。