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「新電力って何?」
「新電力は安い?」
「どういう仕組み?」
新電力の仕組みがよくわからないため、電力会社の切り替えを迷っている人も多いのではないでしょうか。
新電力とは、電力自由化以降に電力業界に参入した電気事業者です。
各電力会社が自由に料金設定できるため、大手より安いプランが多く、各社の独自サービスも受けられます。
この記事では新電力の仕組みや特徴、メリットなどを解説します。
2024年以降、大手よりも新電力のほうが電気料金が割安な状態に戻ってきたので、光熱費の節約を考えるなら新電力へ切り替えましょう。
\電気料金が最安クラスに安い/
新電力とは?
新電力とは、電力自由化以降に電気事業に参入した企業を指します。
自由化前は旧一般電気事業者による地域独占体制でしたが、新電力の参入によって市場競争を活発化させ、電気料金を引き下げるのが目的で電力自由化が導入されました。
旧一般電気事業者は、東京電力や関西電力など、地域の大手電力会社10社を指すよ。
多くの新電力は発電所を所有せず、日本卸電力取引所などから電気を調達し、旧一般電気事業者の送配電網を借りて電力を供給しています。
電力自由化で民間企業が参入できるようになった
2016年小売全面自由化に伴い、ガス会社や通信会社をはじめとする幅広い業界から電気事業への参入があり、価格競争の結果として全国的に電気料金が下がりました。
時期 | 電力システム改革の変遷 |
---|---|
2000年3月 | 特別高圧区分で 電力小売自由化開始 |
2004年4月 ~2005年4月 | 高圧区分へ自由化領域拡大 |
2013年4月 | 電力システムに関する 改革方針の閣議決定 |
2015年4月 | 電力広域運営推進機関 (OCCTO)の設立 |
2016年4月 | 低圧の電力小売自由化開始 (小売全面自由化) |
2020年4月 | ・発送電分離(法的分離) ・料金規制の撤廃 |
一般家庭向けである低圧区分だけでも市場規模は7.5兆円あり、現在は700社を超える新電力がシェアを奪い合っています。
料金プランやサービスは多様化し、ガスや通信とセットで割引されたりスポーツチームを応援できたりなど、利用者(需要家)のライフスタイルにあわせたプランを選べるようになりました。
電気の品質は新電力も大手も同じ
全ての電力会社は、旧一般電気事業者の持つ送配電設備を使うため、電気の品質や停電のしやすさに差はありません。
光回線を例にすると、使用する回線は業者によって違うため、通信速度に優劣が出ます。
一方、電力はどの会社も同じ送配電網を利用するため、品質はまったく一緒というわけです。
電力自由化を機に、大手が一貫していた発電・送配電・小売は別会社に分かれたよ。
送配電部門の中立性を保ち、新電力と大手の小売部門が対等に競争できるようにしたんだ。
電力自由化によって新規参入できる業務内容は、発電と小売のみです。
発電部門への参入は小売部門に比べると少ないですが、大規模な火力発電所をもつ例として東京ガスの電気・大阪ガスのでんき・idemitsuでんきや、太陽光発電設備を持つLooopでんきなどがあります。
電気の調達は自社で発電設備を保有する以外にも、日本卸電力取引所(JEPX)や発電事業者からの購入する方法もあります。
▼新電力が電気を調達する方法
- 自社で発電設備を保有
- 日本卸電力取引所(JEPX)から調達
- 発電事業者から相対契約で調達
- 電力会社の常時バックアップを利用
各電力会社が採用している調達手段によって、電気料金のうち燃料費調整額や電源調達調整費という調達コストの計算方法や電気代に占める割合が異なります。
電気の品質はどの会社も一緒ですが、調達手段や運営体制に違いがあるため、各社で料金差が生まれています。
新電力を選ぶ人が増えている
2022~2023年は東電などの大手(旧一般電気事業者)が損失を出しながらも電気を販売したため、大手の方が安くなったため、新電力から大手に戻す人が多い状態でした。
現在は、その状況も改善し、再び新電力へと切り替える人が増えています。
2022年からの変動は、世界情勢の変化により燃料費が高騰したことが大きな原因です。
燃料費高騰すると燃料費調整額に上限のあった大手の方が安く、上限のない新電力が高くなってしまったということだね。
全国的に電気料金の値上がりが続きますが、旧一般電気事業者に比べて光熱費削減を期待できる新電力が再注目されている状況です。
新電力サービスのリーダー的存在
全国700社を超える新電力の中で、東京ガスや大阪ガスなどの大手ガス会社はリーダー的な存在です。
経産省が発表した2024年5月の小売電気事業者販売量ランキングでは、東京ガスの電気の供給エリアは東京電力管内のみにも関わらず、国内1位の電力販売量を誇ります。
電力販売量が2位のエネットも、NTTファシリティーズに加えて東京ガス・大阪ガスの大手ガス2社が出資しています。
6位のCDエナジーダイレクトは中部電力・大阪ガスの2社が共同出資した新電力です。
大手インフラ同士もタッグを組んで、色々な新電力サービスが誕生している状況だね。
小売電気事業者名 | 販売量 (1,000kWh) |
---|---|
1位 東京ガス株式会社 | 783,155 |
2位 株式会社エネット | 674,008 |
3位 丸紅新電力株式会社 | 543,197 |
4位 大阪瓦斯株式会社 | 470,039 |
5位 ENEOS Power | 419,149 |
6位 株式会社CDエナジー | 381,213 |
7位 ミツウロコグリーン | 342,962 |
8位 SBパワー株式会社 | 332,857 |
大手ガス会社は経営基盤が盤石で、さらに火力発電の燃料となるLNGガスを電力自由化以前から扱っており、自社で大型の火力発電所を所有すれば安定供給しやすい点が強みです。
ガス会社以外では、大手総合商社の丸紅グループが手掛ける丸紅新電力やENEOSでんき、ミツウロコでんきなども人気があります。
新電力に切り替えるメリット
新電力に切り替えると、電気料金が安くなり、自分に合ったサービスを選べるというメリットがあります。
- 電気料金が安くなる
- より自分に合ったサービスを選べる
それぞれ詳しく解説します。
電気料金が安くなる
新電力が提供する自由料金は自社で自由に価格設定できるので、基本的には旧一般電気事業者から新電力への切り替えで電気代は下がります。
電力自由化自体が、価格競争による電気料金の引き下げを目的に導入された制度です。
新電力は販管費を抑えて電気の単価や基本料金を下げてるから、電気を使う量が同じでも新電力に替えるだけで安くなるんだよ。
例えば、東京に住む4人家族が東京電力から新電力へ切り替えた場合を試算すると、電気代が年間5,604~9,161円安くなります。
378kWh使用 (40Aで契約) | TERASELでんき 超TERASEL東京B | CDエナジー ダイレクト ファミリーでんき | 東京ガスの電気 基本プラン | 東京電力 従量電灯B |
---|---|---|---|---|
お得度 | 東電より年間 9,161円安い | 東電より年間 6,772円安い | 東電より年間 5,604円安い | ー |
電気代合計 (1年間) | ||||
電気代平均 (1ヶ月) |
燃料価格高騰で上限を超えた場合は新電力3社が割高になる可能性あり。
試算に使用した378kWhは使用量が少なめの4人家族を想定しており、使用量が多い家庭であれば、切り替えで電気代が年間数万円下がるケースも珍しくありません。
378kWh使用 (40Aで契約) | TERASELでんき 超TERASEL東京B | CDエナジー ダイレクト ファミリーでんき | 東京ガスの電気 基本プラン | 東京電力 従量電灯B | 燃調費 全社共通 |
---|---|---|---|---|---|
2024年 11月 | -8.67円 | ||||
10月 | -10.19円 | ||||
9月 | -10.37円 | ||||
8月 | -6.31円 | ||||
7月 | -6.09円 | ||||
6月 | -7.6円 | ||||
5月 | -9.14円 | ||||
4月 | -9.21円 | ||||
3月 | -9.28円 | ||||
2月 | -9.56円 | ||||
1月 | -9.65円 | ||||
2023年 12月 | -9.67円 | ||||
合計 | ー | ||||
平均 | ー |
▼試算に使用した条件
- 電気料金=基本料金+(電力量料金単価×使用量)+(燃料費調整額×使用量)+(再エネ賦課金× 使用量)
- 契約容量:40Aを想定
- 再エネ賦課金:3.49円/kWh(金額は全電力会社で同じ)を含む
- 該当月は電気・ガス激変緩和措置を適用
2022~2023年は規制料金の燃料調整費が上限に達し、一時的に新電力よりも安くなりやすい時期がありましたが、料金変更によって燃料調整費による逆転が起こりにくくなりました。
東京エリアの燃料費調整額はマイナス調整が継続
東京電力エナジーパートナーの燃料調整費は、2023年7月に計算方法が見直されてから上限に達する可能性が大幅に減少し、マイナス調整が継続しています。
2022年の燃料費高騰後、燃料費調整額に上限のある東京電力エナジーパートナーの規制料金(従量電灯Bなど)のほうが新電力より安いという、電力自由化の意図しない状況は是正されました。
北海道や東北、北陸、中国などの旧一般電気事業者も同様です。
上記で試算した4社全ての燃料調整費は1年以上に渡りマイナス調整が入り、毎月減算されています。
燃料費調整額が東京電力と同じなので差がつかず、東京電力よりも基本料金や電力量料金が安い新電力3社は、電力使用量によらず東京電力より安い試算結果となったのも頷けます。
最適な料金プランを選べば電気代が安くなるのが、電力自由化による最大の恩恵です。
より自分に合ったサービスを選べる
新電力は従来の旧一般電気事業者にはない独自サービスが充実しており、より自分に合ったサービスを選べます。
サービス面を重視して電気料金プランを選ぶ場合、料金やポイント制度、その他サービスを重視するという大きく3タイプに分かれます。
今より安いプランがある
新電力は電力使用帯ごとに最適な料金プランを提供するケースが多く、需要家(電気の消費者)は自分の電力使用量に合わせてお得な料金プランを選べます。
例えば電気をたくさん使う家に向けた、電力使用量が多いほどお得になるプラン、一人暮らしで電気の使用量が少なくても割安なプランなどがあります。
使用量別でお得なプランがある新電力はCDエナジーがおすすめだね。
CDエナジー ダイレクト | 詳細情報 |
---|---|
供給エリア | 東京電力区域内 |
初期費用 | 0円 |
支払方法 | クレジットカード 口座振替 |
解約費用 | 0円 ※一部プランを除く |
CDエナジーダイレクトは、中部電力ミライズと大阪ガスが50%ずつ出資して2018年に設立されました。
電気の提供エリアは東京電力管内のみですが、独自のポイント制度などが利用者から評価されており、2024年時点の契約実績は70万件(取次事業者の獲得も含む)を突破しています。
CDエナジーの標準的なプラン「ベーシックでんき」と、東京電力の自由料金の標準プラン「スタンダードS」を比べると、基本料金と電力量料金はCDエナジーの方が安いです。
料金プランも従量制からオール電化住宅向けまで多種多様に用意されているので、世帯人数やライフスタイルを問わず契約できるのが魅力です。
電気+ガスのセット割で、一般家庭向けのベーシックガスプランは0.5%割引になるなど、お得な電力会社です。
\首都圏で人気/
ポイントももらえる
独自のポイント制度を導入する新電力も多く、継続利用でまとまったポイント数が貯まるのも新電力の魅力です。
ポイント還元率1%の電力会社で月の電気代が2万円なら、年間2,400ポイントだね。
毎月コツコツ貯まるから、使い道に困らなさそう。
人気の提携ポイントに交換できたり、電力会社オリジナルの抽選会やグッズに応募できたりと使い道も各社さまざまなので、ポイ活にそこまで熱心でない人からも好評です。
他に利用中のサービスとポイントを合算できる新電力を選ぶ人もいます。
新電力独自のサービスも多い
新電力ならではのサービスとして、再生可能エネルギーを利用した発電方法による電気を使える料金プランや、電気を使うだけでジャンボ宝くじがもらえるというユニークな新電力もあります。
新電力名 | 新電力の独自サービス例 |
---|---|
idemitsuでんき Sプラン | 出光興産のSSで給油すると ガソリンが2円/ℓ引 |
ドリームでんき ファミリーMプラン | 年に最大20枚の ジャンボ宝くじがもらえる |
小田急でんき S(スモール)プラン M(ミディアム)プラン | 傘のシェアリングレンタル サービスが使える |
のむシリカ電力 従量電灯Bその他 | 霧島天然水のむシリカを 契約時や更新時にもらえる |
新電力への切り替えで電気代が削減できるだけでなく、すでに利用中のサービスがお得になる人もいます。
ドリームでんき | 詳細情報 |
---|---|
提供エリア | 東京電力区域内 |
初期費用 | 0円 |
支払方法 | クレジットカード 口座振替 |
解約費用 | 0円 |
ドリームでんきは、株式会社エクスゲートが提供する新電力サービスです。
東京電力や関西電力の基本料金より5%安く利用できます。また宝くじをがもらえるという特徴があります。
ドリームでんきを契約したら、宝くじの高額当選がでている西銀座チャンスセンターで購入した宝くじがもらえるので、もしかしたら超お金持ちになれるかもしれません!
\夢がもらえる/
新電力に切り替えるデメリット
新電力に切り替えるデメリットは、倒産や事業撤退の可能性がある、電気料金が絶対安くなるとは限らないなど3点です。
- 新電力会社は倒産や撤退のリスクがある
- 電気代が必ず安くなるとは限らない
- 料金が高くなるケースがある
それぞれ詳しく解説します。
新電力会社は倒産や撤退のリスクがある
ビジネスとして企業が参入する以上、公正な市場競争の結果として倒産や撤退の可能性は当然ありますが、万が一倒産しても電気はすぐに止まらないので安心してください。
新電力が電力供給を廃止する際は、旧一般電気事業者の送配電部門に供給義務が課されてるんだ。
契約中の電力会社からの供給廃止決定後、何もしなくても居住地域の旧一般電気事業者の規制料金に自動的に引き継がれます。
また、契約解除の15日前までに解除等の予告通知が届くため、他の電力会社へ申し込んでも構いません。
どうしても契約中の電力会社の倒産が不安なら、経営基盤の整っているインフラ系、特に大手ガス会社が運営するサービスや大手電力会社が自社エリア外で運営するサービスをおすすめします。
電気代が必ず安くなるとは限らない
新電力に切り替えても電気料金が安くならないケースもあるので、自分に本当に合うサービスか注意して選びましょう。
切り替えで料金が安くならないケースは、需要家(電気の消費者)が電気料金プランの選び方を誤っているか、電力調達コストの急騰が料金に反映された場合です。
電気料金プランの選び方を誤っている
新電力の中には、電気の使用量が多い/少ない人ほどお得な料金プランがありますが、各プランの最適な使用量から外れると逆に割高になることがあります。
使用量別に複数プランを提供している新電力は、CDエナジーダイレクトやTERASELでんき、オクトパスエナジーなどです。
例えばCDエナジーダイレクトのシングルでんきの推奨量133kWh以下に対し、推奨量範囲外である200kWhを利用してしまうと、適正使用量のベーシックでんきより500円ほど高くなります。
30A契約で比較 | シングルでんき で契約した場合 | ベーシックでんき で契約した場合 |
---|---|---|
推奨使用量 | 133kWh 以下 | 133から 400kwh |
100kWh使用 年間電気代 | ||
200kWh使用 年間電気代 |
推奨量より多すぎたり少なすぎたりすると、年間通してのお得度が下がるかも。
過去に電気を使用した量をWeb検針票などで確認して試算するといいよ。
電力会社の「○人暮らし向け」という謳い文句はあくまでもモデル例であり、暮らし方次第によっては大きく外れるため、家族の人数よりも電力使用量を参考に選ぶとよいです。
電力調達コストの高騰
新電力の多くは発電所をもたず、日本卸電力取引所や発電所を持つ会社から電気を仕入れるため、仕入れ値が高騰すると電気代が上がります。
仕入れ値が高騰する例は、2021年初頭の大寒波によって電力需要が高まったとか、火力発電の燃料を輸出する大国が2022年に他国に侵攻して輸出停止になったとかだね。
料金が安い新電力に切り替えたはずなのに安くならない、と感じているなら、新電力に替えたタイミングと調達コストの値上がりのタイミングが重なっていないか確認しましょう。
料金が高くなるケースがある
新電力は各社が自由に値上げでき、また市場価格に連動するプランだと電力会社の意図しないところで料金が高くなるケースもあります。
自由料金値上げは他社と同時が多い
新電力は各社が自由に価格設定できるため、基本料金や電力量料金単価が高くなるケースがありますが、頻繁に起こるわけではありません。
電力会社も顧客が離れるのは避けたいため、調達コストの高騰など、電力市場全体で問題が生じて値上げを避けられない状況で料金を変更します。
つまり、他の電力会社も一斉に値上げに踏み切るため、「契約中の新電力だけが値上がりした」はほとんど起こりえないと理解しましょう。
調達コストの変動が影響しやすいプランがある
新電力の料金プランには電力調達コストの変動を受けやすいものがあり、また燃料費調整額などの上限設定もないケースがほとんどなので、価値観に合うものを選ぶ必要があります。
調達コスト 変動割合 | 具体例 | 調達コストの特徴 |
---|---|---|
低 | 東京ガスの電気 idemitsuでんき CDエナジー など | ・数か月先の 燃料調整費が明確 |
中 | アルカナでんき しろくま電力 など | ・調達コストのみ 市場に連動 |
高 | Looopでんき など | ・電力量料金が 市場に連動 ・節約の期待度が高い |
自社で火力発電所を持つ東京ガスの電気は、例えば1~3月の貿易価格にもとづいて6月の燃料費調整額が事前にわかるため、比較的安心して使えます。
一方Looopでんきは市場連動型の料金プランで、リアルタイムで変動する市場価格の完全な先読みはできませんが、使い方次第で大幅に節約できる点に魅力を感じる人も多いです。
電気代の変動を抑えて安心して使いたいか、多少リスクがあっても大幅な節約を期待できるほうがよいか、自身の価値観にあわせて選べます。
市場価格に基づく料金プランに注意
市場連動型と呼ばれる料金プランは、市場価格次第で料金が高くも安くもなるため注意が必要です。
30分ごとに変動する市場価格に連動して料金単価が決まるため、電力需要が増加すると電気料金が大きく跳ね上がる恐れがあります。
例えば、2021年の1~3月には寒波による電力需要の増加と火力発電の燃料であるLNGの価格高騰が重なり、通常時の約10倍となりました。
市場連動型は高くなるリスクもあるけど、市場価格が安い時間帯に電気を使う時間帯を合わせれば、大幅な節約も期待できるよ。
ひとくちに市場連動型と言っても、電気代の大部分を占める電力量料金と電気代の一部でしかない調達コストのどちらに連動するかで、影響の受けやすさが異なります。
変動による影響を抑えたいなら、2ヶ月先の燃料費調整額をチェックできる東京ガスやidemitsuでんき、調達コストしか市場価格に反映されないアルカナでんきやしろくま電力がおすすめです。
新電力によくある質問
新電力とは?で、よくある質問にお答えします。
- 新電力とは?
- 新電力とは、電力自由化以降に電力業界に新規参入した企業を指します。
旧一般電気事業者と違い、電気料金を各社が自由に設定できるため、新電力が市場に参入して全国的に電気料金が下がりました。
新電力は主に日本卸電力取引所か自社の発電設備から電気を調達し、旧一般電気事業者(地域の大手電力会社)の送配電網を借りて電力を供給します。
>> 新電力とは?を詳しく見る
- 新電力の代表例は?
- 新電力の代表例は、東京ガス・エネット・丸紅新電力・大阪瓦斯などです。
旧一般電気事業者と同じインフラである大手ガス会社は、火力発電の発電燃料であるLNGガスを自社で取り扱っていたり、盤石な経営基盤を備えていたりと電力事業との相性が抜群に良いと言えます。
ガス会社以外だと、総合商社や通信事業を扱う会社の存在が目立ちます。
>> 新電力サービスのリーダー的存在を詳しく見る
- 新電力に切り替えるメリットは?
- 新電力に切り替えるメリットは、電気代の節約を期待できたり、新電力会社の独自サービスを受けたりできる点です。
電気料金を下げるために電力自由化が導入されたため、新電力は旧一般電気事業者よりも割安な価格で電気を提供しやすい環境にあります。
さらに、電力小売市場で各社が競争力を高めるため、セット割引やポイント制度などの独自サービスも展開しています。
>> 新電力のメリットを詳しく見る
まとめ
最後に新電力とは何かをおさらいしましょう。
- 新電力とは、電力自由化以降に電気事業に参入した企業の総称
- 新電力のメリットは料金が安くなりやすく、独自サービスを受けられるの2点
- 電力会社の切り替えで必ず安くなるとは限らないため、切り替え先はしっかり検討する必要がある
- 新電力も旧一般電気事業者と同じ送配電設備を使うため、電気の品質や停電のしやすさに優劣はない
新電力とは、電力自由化以降に電力ビジネスに参入した企業を指します。
大手電力会社と同じ送配電網を使うため、新電力に切り替えても生活への支障がありません。
電気代が下がったり、独自ポイントサービスや割引を受けられたりなど、電力自由化前よりも充実したサービスが受けられます。
切り替える際は、自分の電力使用量や電気を使う時間帯を見直して、自分に最適な料金プランを選んでね。
新電力への切り替えが初めての人は、大手で電気代も安くなりやすいCDエナジーダイレクトや東京ガスの電気がおすすめです。
一人暮らしで電気を使う時間をコントロールできる人は、Looopでんきも検討しましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。