【PR】記事内に広告を含む場合があります
「節電にリフォームは効果的?」
「節電とリフォームの関連性は?」
「節電するならどこをリフォームする?」
せっかくリフォームするなら、節電できる方がいいと思っている方も多いのではないでしょうか。
毎日の節電には限界があるので、リフォームで大幅に節電できるのあれば、知りたいという人も多いでしょう。
節電を意識したリフォームを行うなら、窓部分の改修がおすすめです。
国や自治体の補助金も使えるので、ぜひ知っておきましょう、
本記事では、リフォームで節電できる理由や、もっとも効果的な改修方法について詳しく解説します。
リフォームを対象とした国や自治体の補助金制度も紹介しているので、ぜひ積極的に活用してみましょう。
節電のリフォームなら断熱窓が効果的
節電を意識したリフォームを行うなら、断熱窓にするのが効果的です。
資源エネルギー庁が平成30年度に行なった「電力需要対策広報調査事業」の結果によると、家庭における電力消費割合はエアコンが全体の3割以上とトップを占めています。
そのため、利用割合の多いエアコンの消費電力抑制が、節電にはもっとも効果的です。
効率よく消費エネルギーを抑えて、省エネライフを送りましょう。
夏の冷房時、室内に入ってくる熱の70%以上は窓やドアなどの開口部を通ります。
そのため、遮熱性・断熱性の高い窓にすることで、熱が通りにくくなり、室温を快適に保てます。
たとえば、遮熱高断層複層ガラスを組み込んだ内窓を取り付けると、窓からの日射熱を58%防ぎ、冷房の消費電力が6%抑えられます。
節電に窓リフォームが効果的と知っている人は少ない
窓リフォームは節電効果が高いですが、その効果についてはあまり知られていません。
YKK AP株式会社が2022年7月に行なった「住まいに関する意識調査」によると、物価や光熱費高騰に不安を感じている人は約77%いました。
そのうち、何らかの対策をしている人の約48%が光熱費の見直しをしています。
具体的には、扇風機などの活用や換気の実施、冷房の使用方法を工夫して節電対策をしている人が多数いるわ。
毎日の節電対策はしていても、内窓を付けたり断熱窓に交換したりと窓リフォームを行っている人はわずか5%以下にとどまりました。
なお、窓がリフォームできることを「知らない」もしくは「聞いたことがあってもよく知らない」人は約66%です。
節電に窓リフォームが効果的であることは、あまり知られていないことが分かります。
リフォームというと大がかりな工事をイメージしがちですが、窓だけの部分的なリフォームだけでも断熱効果が高まりますので、ぜひ前向きに検討してみましょう。
節電・省エネ効果の高い窓リフォーム
節電・省エネ効果の高い窓リフォームは2パターンです。
- 断熱性能の高い窓ガラスへの交換
- 遮熱性能の高いガラスの使用
ここでは断熱と遮熱の違いやそれぞれの効果の差、また窓ガラスの性質について触れながら、詳しく解説します。
①断熱性能の高い窓ガラスへの交換
断熱性能の高い窓ガラスに交換すると、節電・省エネ効果が高まります。
断熱性能の高い窓ガラスにすることで、夏場は室内の冷やした空気を、また冬場は室内の温めた空気を外へ逃がさないので、室温があまり変化しません。
エアコンは室温の変化に応じて部屋を冷やし始めます。
特に自動運転の場合は室温が大きく変化すると、部屋を設定温度に戻すためにフルパワーで稼働します。
エアコンで一番電気がかかるのは、室温を設定温度に近づけようと、フルパワーで稼働している時です。
断熱性能の高い窓ガラスにすることで室温の変化が抑えられ、結果として節電につながります。
②遮熱性能の高いガラスの使用
遮熱性能の高いガラスを使用すると、日差しをカットできるので、室温の上昇を抑えられます。
具体的には、Low-E膜という特殊金属膜でコーティングされた複層ガラスを使用します。
通常の単板ガラスの日射熱取得率が0.88η(イータ)なのに対し、Low-E複層ガラスを使った窓は0.43~0.67ηほどです。
室内に入る日射熱をカットするので、室内の温度上昇が抑えられます。
外気温が27~30℃ほどの夏場において、エアコン停止から6時間後の室温を比較すると、単板ガラスよりもLow-E複層ガラスを使った窓の室温は約3℃も低くなります。
窓の断熱リフォームには国や自治体の補助金が使える
窓の断熱リフォームに使える国や自治体の補助金は6つです。
2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにするための「カーボンニュートラル」達成のため、国や各自治体でさまざまな補助金が用意されています。各補助金の詳細について、詳しく解説します。
子育てエコホーム支援事業
子育てエコホーム支援事業 | |
---|---|
管轄省庁 | 国土交通省・経済産業省・環境省 |
対象要件 | ・エコホーム支援事業者と工事請負契約等を締結し、 リフォーム工事をすること ・リフォームする住宅の所有者等であること |
対象製品 | ・ガラス交換 ・内窓設置 ・外窓交換 ・ドア交換 |
補助金額 補助率 | 1枚あたり3,000~14,000円 |
申請期限 | 2024年4月2日~予算上限に達するまで |
「子育てエコホーム支援事業」は、「住宅省エネ2024キャンペーン」として国土交通省・経済産業省・環境省の3省連携で実施している補助制度です。
ガラス交換や内窓設置、外窓設置などが対象となり、断熱改修で開口部の日射熱取得率が一定の基準値以下になった場合に費用の一部が支給されます。
申請は事業者登録を行っている「エコホーム支援事業者」が行います。
補助金額は施工箇所の数に応じて決まります。
ガラス交換 | 内窓・外窓交換 | |
---|---|---|
省エネ基準レベル | 大:11,000円 中:8,000円 小:3,000円 | 大:25,000円 中:20,000円 小:17,000円 |
ZEHレベル | 大:14,000円 中:10,000円 小:4,000円 | 大:34,000円 中:27,000円 小:22,000円 |
窓ガラスの大きさが1.4㎡以上が「大」、0.8㎡以上1.4㎡未満が「中」、0.1㎡以上0.8㎡未満が「小」に分類されます。
選ぶガラスの種類によって補助金額が異なり、省エネ基準レベルよりもZEHレベルのガラスを選ぶとより多くの補助金が支給されます。
先進的窓リノベ2024事業
先進的窓リノベ2024事業 | |
---|---|
管轄省庁 | 経済産業省・環境省 |
対象要件 | ・窓リノベ事業者と工事請負契約等を締結し、リフォーム工事をすること ・リフォームする住宅の所有者等であること |
対象製品 | ・ガラス交換 ・内窓設置 ・外窓交換 ・ドア交換 |
補助金額 補助率 | 一戸あたり5万~最大200万円 |
申請期限 | 2023年11月2日~遅くとも2024年12月31日まで |
先進的窓リノベ2024事業は、「住宅省エネ2024キャンペーン」として、経済産業省と環境省が連携して実施している補助制度です。
省エネ効果の高い断熱窓へのガラス交換や内窓設置、外窓交換にかかる費用に対して、補助金が支給されます。
工事内容に応じて、一戸あたり5万円~最大200万円までの補助金が交付されるわよ。
補助を受けるためには、窓リノベ事業者に工事請負契約を締結してリフォーム工事を行う必要があります。
住宅エコリフォーム推進事業(2024年未実施)
住宅エコリフォーム推進事業(2024年未実施) | |
---|---|
管轄省庁 | 国土交通省 |
対象要件 | 住宅をZEHレベルの高い省エネ性能へ改修することを目的とし、 2023年4月1日以降に契約し事業者登録後に工事着手したもの |
対象製品 | ・省エネ診断 ・省エネ改修 ・省エネ設計 |
補助金額 補助率 | 40% ※上限:35万円 |
申請期限 | 2023年4月28日~2023年12月15日 |
住宅エコリフォーム推進事業とは、2022年度から実施されている国土交通省管轄の補助制度です。
ZEHレベルまで住宅の省エネ性能を高めるための改修に対して支給されます。
補助率は補助対象費用の最大4割で、一戸あたり35万円が上限です。
なお、2024年度は新規募集を行っておらず、2023年までに全体設計承認を受け、継続している事業の申請のみ可能です。
既存住宅における断熱リフォーム支援事業
既存住宅における断熱リフォーム支援事業 | |
---|---|
管轄省庁 | 環境省 |
対象要件 | ・人の居住の用に供する家屋であること ・リフォームする住宅の所有者等であること |
対象製品 | 高性能建材(ガラス・窓・断熱材) |
補助金額 補助率 | 補助対象経費の1/3以内 |
申請期限 | 2024年6月26日~2024年8月9日 |
既存住宅における断熱リフォーム支援事業は、環境省管轄の事業制度です。
家のすべての窓を改修した場合に、申請が可能です。
集合住宅は一戸あたり最大15万円、それ以外であれば最大120万円の補助金が支給されるわ。
補助の対象は、15%以上の省エネ効果が見込まれる高性能な断熱材、窓、ガラスです。
リフォームの前に申請・審査が必要なので、着工前に申請を済ませておきましょう。
長期優良化リフォーム推進事業
長期優良化リフォーム推進事業 | |
---|---|
管轄省庁 | 国土交通省 |
対象要件 | ・住戸面積と居住環境の確保 ・維持保全計画の策定 ・性能住宅にかかる評価基準に適合すること ・リフォーム工事前にインスペクションを実施すること |
対象製品 | 住宅の性能向上リフォーム工事費 |
補助金額 補助率 | リフォーム費用の1/3 ※上限:80万円/戸 |
申請期限 | 2024年4月15日~2024年5月31日 |
長期優良化リフォーム推進事業は、国交省管轄の事業制度です。
住宅を長期間にわたり、安全で快適に使用できるよう設けられました。
他の補助金とは少し異なり、「インスペクション」という建物現況調査を実施して、リフォーム内容を決定します。
どこを改修すれば「長期優良住宅」の基準に沿うのかチェックし、リフォーム履歴と維持保全計画を作成して自治体に申請します。
「通年申請タイプ」と「事前申請タイプ」の2種類がありますが、通常は「通年申請タイプ」で申請するのが一般的です。
事前申請タイプは交付申請をする前に、採択の手続きが必要です。
長期優良化リフォーム推進事業では、工事にかかった費用の1/3が補助されます。
地方自治体の実施する補助金制度
各地方自治体にも補助金制度が設けられています。
制度名 | 補助金額 | 補助対象 | |
---|---|---|---|
静岡県富士市 | 断熱窓への改修に関する補助金 | 1か所あたり1万円 ※上限5万円 | 窓全体のリフォーム |
東京都千代田区 | 窓ガラス断熱工事補助金制度 | 改修費の20% ※上限75万円 | 窓の断熱改修 |
東京都墨田区 | 窓ガラス断熱工事補助金制度 | 改修費の10% ※上限:戸建75万円 マンション50万円 | 窓の断熱改修 |
東京都世田谷区 | エコ住宅補助金 | 1か所あたり15,000円 ※上限20万円 | 窓の断熱改修 |
省エネにまつわる補助金制度を設けているのは東京都が多いですが、地方自治体でも窓の断熱改修に関する制度が設けられているところもあります。
お住まいの地域での補助金制度は、リフォームを依頼する予定のリフォーム会社に相談してみましょう。
節電効果をさらに高めるなら屋根・床下・壁の断熱がおすすめ
節電効果をより高めるためには、屋根や床下、壁の断熱改修がおすすめです。
夏場は屋根からの日射が室温を上げ、冬場は床下からの冷気で室温が下がるため、断熱化することで室温の変化を防げます。
また壁に断熱材を取り付けると、外からくる熱気や冷気を遮断できます。
断熱化の主な施工方法は、リフォーム箇所によって異なります。
リフォーム箇所 | 施工内容 |
---|---|
壁 | ・内側に断熱材を敷き詰める ・外側の壁に断熱塗料を塗る ・骨組みの間に断熱材を貼る |
天井 | ・断熱材を天井の骨組みの間に敷く ・綿状の断熱材を吹き込む |
床下 | ・床下から断熱材を入れる ・床を剥がして断熱材を設置する |
屋根 | ・断熱塗料を塗る |
部屋の空気が壁や窓の付近で冷やされると、結露が生じます。
窓や壁が結露しているときは要注意です!
つまり、断熱対策をしっかり行なっていれば、結露は発生しません。
結露は断熱効果の目安になるので、結露ゼロの家を目指すことで、結果的に節電につながります。
節電のリフォームについてのよくある質問
節電のリフォームのよくある質問に回答します。
- 節電効果の高いリフォームは?
- 節電効果を高めるには、断熱窓にするのが効果的です。
窓は外からの日射や外気温が入りやすく、室温の変化に大きく影響します。
室温が設定温度から離れてしまうと、その温度に下げるためにエアコンがフルパワーで稼働しなければなりません。
断熱・遮熱性の高い窓にすることで、室温の変化を抑えられるため、エアコンにかかる電気代を節約できます。
>> 節電効果の高いリフォームを詳しく見る
- 節電に窓リフォームをしている人は多い?
- 節電に窓リフォームが効果的だと知っている人はあまりいません。
電気代の高騰に不安を抱えていても、窓のリフォーム実施まで行っている人は少ないのが現状です。
>> 窓リフォームの実施状況について詳しく見る
- 内窓リフォームで補助金を併用できる?
- 窓の補助金は併用できます。
自治体によって使える補助金が異なるため、詳しくは地元のリフォーム会社に確認してみましょう。
まとめ
最後に、節電とリフォームについて、おさらいします。
- 節電のリフォームなら断熱窓や遮熱窓が効果的
- 節電に窓リフォームが効果的と知っている人は少ない
- 窓の断熱リフォームには国や自治体の補助金が使える
- 節電効果をさらに高めるなら屋根・床下・壁の断熱がおすすめ
節電を意識したリフォームを行うなら、窓部分の改修がおすすめです。
遮熱窓や断熱窓を導入すると、オールシーズンで節電効果が高まります。
冬場は外からの冷気を防ぎ、夏場は日射や外気温の侵入を防ぐため、室温が大きく変化するのを防げるわ。
また省エネやエコにつながるリフォームは、補助金制度の選択肢も方法です。
国だけでなく各自治体でも補助金制度を実施しているので、ぜひチェックしてみましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。