【PR】記事内に広告を含む場合があります
「ストエネ電気は東京電力より安い?」
「プランの特徴は?」
「大手より高い理由は?」
ストエネ電気と東京電力の電気料金は、どちらが高いか安いか気になりますよね。
ストエネ電気の料金は、独自で設定している市場価格調整額が原因で東電より高いです。
この記事では、ストエネ電気の料金プランについて解説します。
PプランとFプランの比較や市場価格調整額についても解説しているので、ぜひ参考にしてください。
ストエネ電気は高い?
ストエネ電気は大手と違う料金計算方法
ストエネ電気の基本プランの料金計算項目は、基本料金・電力量料金・市場価格調整額・再エネ賦課金・容量拠出金反映額の合算です。
▼ストエネ電気の電気料金 計算方法
基本料金+電力量料金+再エネ賦課金
+市場価格調整額+容量拠出金反映額
一般的な電力会社の電気料金計算は、基本料金・電力量料金・燃料費調整額・再エネ賦課金の4項目の合算です。
これに対し、ストエネ電気は燃料費調整額の代わりに市場価格調整額という独自の調整額を使用し、さらに容量拠出金反映額も追加されている点が大手との違いです。
ストエネ電気の市場価格調整額は、大手の燃料費調整額と比べるとかなり割高になっており、過去にはニュースに取り上げられたこともありました。
燃料費調整額は、電気を発電する原料の原油・LNG・石炭を海外から調達する価格を反映しており、市場価格調整額は日本電力卸取引所(JPEX)の価格を反映しています。
燃料費調整額も市場価格調整額も、基本的な料金設計だけでは対応できない部分を調整するための金額だよ。
場合によっては高額になる可能性があるから、定期的にチェックする方が良いね。
ストエネ電気の基本プランは2種類
ストエネ電気の標準的なプランは、電気の使用料が多い人向けのPプランと、使用料が少ない人向けのFプランの2種類に分かれています。
一般的な電力会社の電力量料金は三段階制なのに対し、ストエネ電気はどの段階でも一律固定になっている点も特徴です。
使用料の多い人向けのPプラン
Pプランは大手と比べて基本料金と電力量料金が安いプランです。
料金設計だけみるとお得に感じますが、燃調費の代わりに設計されている市場価格調整額が割高なため、トータルで試算すると大手より高くなります。
料金項目 | ストエネ電気 Pプラン | 東京電力 従量電灯B |
---|---|---|
基本料金 (20A〜) | ||
電力量料金 第1段階 (〜120kWh) | ||
第2段階 (120〜300kWh) | ||
第3段階 (300kWh〜) |
料金項目 | ストエネ電気 Pプラン | 関西電力 従量電灯A |
---|---|---|
基本料金 (〜15kWh) | ||
電力量料金 第1段階 (15kWh〜120kWh) | ||
第2段階 (120〜300kWh) | ||
第3段階 (300kWh〜) |
料金項目 | ストエネ電気 Pプラン | 北海道電力 従量電灯B |
---|---|---|
基本料金 (20A〜) | ||
電力量料金 第1段階 (〜120kWh) | ||
第2段階 (120〜280kWh) | ||
第3段階 (280kWh〜) |
料金項目 | ストエネ電気 Pプラン | 東北電力 従量電灯B |
---|---|---|
基本料金 (20A〜) | 739.20円~ | 739.20円~ |
電力量料金 第1段階 (〜120kWh) | ||
第2段階 (120〜300kWh) | ||
第3段階 (300kWh〜) |
料金項目 | ストエネ電気 Pプラン | 北陸電力 従量電灯B |
---|---|---|
基本料金 (20A〜) | 605.00円~ | 605.00円~ |
電力量料金 第1段階 (〜120kWh) | ||
第2段階 (120〜300kWh) | ||
第3段階 (300kWh〜) |
料金項目 | ストエネ電気 Pプラン | 中部電力 従量電灯B |
---|---|---|
基本料金 (20A〜) | ||
電力量料金 第1段階 (〜120kWh) | ||
第2段階 (120〜300kWh) | ||
第3段階 (300kWh〜) |
料金項目 | ストエネ電気 Pプラン | 中国電力 従量電灯A |
---|---|---|
基本料金 (〜15kWh) | ||
電力量料金 第1段階 (15kWh〜120kWh) | ||
第2段階 (120〜300kWh) | ||
第3段階 (300kWh〜) |
料金項目 | ストエネ電気 Pプラン | 四国電力 従量電灯A |
---|---|---|
基本料金 (〜11kWh) | ||
電力量料金 第1段階 (〜120kWh) | ||
第2段階 (120〜300kWh) | ||
第3段階 (300kWh〜) |
料金項目 | ストエネ電気 Pプラン | 九州電力 従量電灯B |
---|---|---|
基本料金 (20A〜) | 632.48円~ | 632.48円~ |
電力量料金 第1段階 (〜120kWh) | ||
第2段階 (120〜300kWh) | ||
第3段階 (300kWh〜) |
使用料が少ない人向けのFプラン
Fプランは基本料金が0円で、Pプランよりも電力量料金が高く設定されているプランです。
基本料金0円のため電気を使う量が少ない人ほど安くはなりますが、大手電力会社と比べて試算すると、市場価格調整額の影響で割高になります。
料金項目 | ストエネ電気 Fプラン | 東京電力 従量電灯B |
---|---|---|
基本料金 (20A〜) | ||
電力量料金 第1段階 (〜120kWh) | ||
第2段階 (120〜300kWh) | ||
第3段階 (300kWh〜) |
料金項目 | ストエネ電気 Fプラン | 関西電力 従量電灯A |
---|---|---|
基本料金 (〜15kWh) | ||
電力量料金 第1段階 (15kWh〜120kWh) | ||
第2段階 (120〜300kWh) | ||
第3段階 (300kWh〜) |
料金項目 | ストエネ電気 Fプラン | 北海道電力 従量電灯B |
---|---|---|
基本料金 (20A〜) | ||
電力量料金 第1段階 (〜120kWh) | ||
第2段階 (120〜280kWh) | ||
第3段階 (280kWh〜) |
料金項目 | ストエネ電気 Fプラン | 東北電力 従量電灯B |
---|---|---|
基本料金 (20A〜) | ||
電力量料金 第1段階 (〜120kWh) | ||
第2段階 (120〜300kWh) | ||
第3段階 (300kWh〜) |
料金項目 | ストエネ電気 Fプラン | 北陸電力 従量電灯B |
---|---|---|
基本料金 (20A〜) | ||
電力量料金 第1段階 (〜120kWh) | ||
第2段階 (120〜300kWh) | ||
第3段階 (300kWh〜) |
料金項目 | ストエネ電気 Fプラン | 中部電力 従量電灯B |
---|---|---|
基本料金 (20A〜) | ||
電力量料金 第1段階 (〜120kWh) | ||
第2段階 (120〜300kWh) | ||
第3段階 (300kWh〜) |
料金項目 | ストエネ電気 Fプラン | 中国電力 従量電灯A |
---|---|---|
基本料金 (〜15kWh) | ||
電力量料金 第1段階 (15kWh〜120kWh) | ||
第2段階 (120〜300kWh) | ||
第3段階 (300kWh〜) |
料金項目 | ストエネ電気 Fプラン | 四国電力 従量電灯A |
---|---|---|
基本料金 (〜11kWh) | ||
電力量料金 第1段階 (〜120kWh) | ||
第2段階 (120〜300kWh) | ||
第3段階 (300kWh〜) |
料金項目 | ストエネ電気 Fプラン | 九州電力 従量電灯B |
---|---|---|
基本料金 (20A〜) | ||
電力量料金 第1段階 (〜120kWh) | ||
第2段階 (120〜300kWh) | ||
第3段階 (300kWh〜) |
PプランとFプランの料金差の分岐点は?
ストエネ電気のPプランとFプランを実際の利用シーンにあわせて比較すると、200kWh/月ならFプラン、それ以上ならPプランが安いです。
電気使用量 (30Aで契約) | Pプラン | Fプラン |
---|---|---|
100kWh | ||
150kWh | ||
200kWh | ||
250kWh |
・PプランとFプランの比較での料金計算は、基本料金+電力量料金+再エネ賦課金+市場価格調整額+容量拠出金反映額
と全ての項目を、電気料金計算と同じように使用し実態に近いリアルな数値で試算します。
・市場価格調整額はストエネ電気の2023年10月から2024年9月までの1年間の数値を使用します。
・市場価格調整額は、国による激変緩和措置を適用した割引は使用せず、シンプルなデータで試算します。
ストエネ電気と大手電力会社の料金比較
ストエネ電気の電気代を実際に試算してみると、他の大手電力会社に比べて高くなります。
代表的な東京電力とストエネ電気の電気代比較の他、全国の主要な大手電力会社との料金も比較しました。
Pプランと東京電力を比較
ストエネ電気のPプランと東京電力の従量電灯Bを比較すると、どの使用量においてもストエネ電気が高いです。
年間の 電気代比較 | ストエネ電気 Pプラン | 東京電力 従量電灯B |
---|---|---|
200kWh (30Aで契約) | ||
400kWh (50Aで契約) | ||
600kWh (70Aで契約) |
ストエネ電気の電気代を、大幅に高くしている原因は市場価格調整額です。
例えば、2024年9月の東電の燃調費(ストエネの調整額分に相当)は−6.37円と割引かれる価格なのに対し、ストエネ電気は14.146円と20円以上もプラスされていました。
400kWh (50Aで契約) | ストエネ電気 Pプラン | 東京電力 従量電灯B | 市場価格調整額 (ストエネで使用) | 燃調費 (東電で使用) |
---|---|---|---|---|
2024年 9月 | 14.146円 | -6.37円 | ||
8月 | 15.257円 | -6.31円 | ||
7月 | 15.257円 | -6.09円 | ||
6月 | 10.835円 | -5.8円 | ||
5月 | 9.372円 | -5.64円 | ||
4月 | 8.888円 | -5.71円 | ||
3月 | 9.482円 | -5.78円 | ||
2月 | 7.733円 | -6.06円 | ||
1月 | 8.635円 | -6.15円 | ||
12月 | 11.649円 | -6.17円 | ||
11月 | 15.906円 | -5.97円 | ||
10月 | 12.188円 | -5.73円 | ||
合計 | ||||
平均 |
Fプランと東京電力を比較
ストエネ電気のFプランと東京電力の従量電灯Bプランを、100kWHと200kWh使用時(30A契約)の一人暮らし向けに比較したところ、Pプランと同じくストエネ電気が割高になっています。
年間の 電気代比較 | ストエネ電気 Fプラン | 東京電力 従量電灯B |
---|---|---|
100kWh (30Aで契約) | ||
200kWh (30Aで契約) |
その他の大手電力会社との料金差は?
ストエネ電気と全国の大手電力会社の電気代を試算し比較したところ、こちらもストエネ電気の方が高くなっていました。
400kWh使用 (30A契約) 年間電気代 | ストエネ電気 Pプラン | エリア内 大手電力会社 |
---|---|---|
関西電力エリア | ||
北海道電力エリア | ||
中部電力エリア | ||
九州電力エリア |
どのケースで試算しても、大手よりストエネ電気の方が高いのね。
ストエネ電気が大手よりお得になるには、市場価格調整額の参考元である日本電力卸取引所(JPEX)の値段が下がらないと安くなりません。
ストエネ電気のオール電化プランの仕組み
ストエネ電気はオール電化プランを用意しており、時間帯によって電力量料金が変わる仕組みです。
東電の類似プラン「スマートライフS」と比べると、ストエネ電気のオール電化プランは基本料金も電力量料金も安いです。
料金項目 | ストエネ電気 オール電化プラン | 東京電力 スマートライフS |
---|---|---|
基本料金 (20A) | ||
深夜料金 午前1~6時 ストエネは0時〜 | ||
日中料金 午前6~翌午前1時 ストエネは0時まで | 午前6時~ 午後6時まで | 午前6時〜 翌午前1時 |
ただし、標準プランと同じ理由で、市場価格調整額が割高なためにトータルで試算すると東電などの大手よりも電気代は高くなります。
年間の 電気代比較 | ストエネ電気 オール電化プラン | 東京電力 スマートライフS |
---|---|---|
1人暮らしで 200kWh使用 (30Aで契約) | ||
2人暮らしで 400kWh使用 (50Aで契約) | ||
4人暮らしで 600kWh使用 (60Aで契約) |
・市場価格調整額は、ストエネ電気の2023年10月から2024年9月まで1年分の数値を使用します。
ストエネ電気は、使用量を午前0時~6時までを25%、午前6時から18時までを50%、18時から午前0時までを25%として按分します。
・燃料費調整額は、東京電力EPの2023年10月から2024年9月まで1年分の数値を使用します。
東京電力EPは、使用量を午前6時~翌日午前1時まで79%、深夜帯の午前1時~6時までを21%として按分します。
見た目の料金だけ見ていると、損をしてしまうから注意しよう。
電気代の計算は、必ず全ての項目を使わないと正確に試算できないよ。
ストエネ電気のガスセットの仕組み
ストエネ電気はガスセットプランも用意しており、1ヶ月固定の基本料金が大手より安く、ガス使用量と掛け算する基準単位料金は割高です。
基本料金 (円/月) | ストエネ電気 ガスセットプラン | 東京電力 とくとくガスプラン | 東京ガス 一般契約料金 |
---|---|---|---|
~20m³ | |||
21~80m³ | |||
81~200m³ | |||
201~500m³ | |||
501~800m³ | |||
801m³ 以上 |
基準単位料金 (円/m³) | ストエネ電気 ガスセットプラン | 東京電力 とくとくガスプラン | 東京ガス 一般契約料金 |
---|---|---|---|
~20m³ | |||
21~80m³ | |||
81~200m³ | |||
201~500m³ | |||
501~800m³ | |||
801m³ 以上 |
基本料金の方が安いため、ガス使用量が少ない人ならガス代分は安くなる可能性はあります。
ただし、セットにする電気代が大手よりも高いため、特にガスセットにするメリットはありません。
そもそも、電力会社の電気ガスセットの仕組み自体がさほどお得にならないわね。
ストエネ電気や他の電力会社のガスセット割引内容を見ると、いずれも毎月100円程度の割引きしかされません。
ガスのプラン | 割引内容 |
---|---|
ストエネ電気 ガスセットプラン | 毎月100円割引 (税込)110円 |
東京電力 とくとくガスプラン | 毎月102円割引 (税込) |
東京ガス 一般契約料金 | 毎月0.5%割引 |
無理にセットにするよりも、電気とガスそれぞれで最も安いプランを個別で契約した方がお得です。
ストエネ電気でよくある質問
ストエネ電気と東京電力との比較について、よくある質問にお答えします。
- ストエネ電気は大手電力会社より高い?
- ストエネ電気の料金は、大手電力会社よりも高いです。独自で設定している市場価格調整額が原因で、大手の同項目である燃料費調整額と比べるとかなり割高です。
>> ストエネ電気と大手電力会社の料金比較を見る
- ストエネ電気のプランの特徴は?
- ストエネ電気の料金プランは電気の使用量によって、PプランとFプランの2種類に分かれます。
一般的な電力会社の電力量料金が三段階制なのに対し、ストエネ電気は段階設定がなく一律固定料金です。
>> ストエネ電気の基本プランを見る
- ストエネ電気のオール電化プランは?
- ストエネ電気のオール電化プランは、大手と比較すると基本料金も深夜料金も安く見えますが、実際は市場価格調整額の影響で大手より高くなります。
>> ストエネ電気のオール電化プランを見る
まとめ
最後にストエネ電気の料金をおさらいしましょう。
- ストエネ電気は大手と比べて高い
- 市場価格調整額に容量拠出金反映額も加算されるため高い
- オール電化プランも大手より割高
大手電力会社が一般的に使用する燃料費調整額ではなく、ストエネ電気は市場価格調整額を導入しています。
この市場価格調整額の影響で、大手電力会社と比べると電気料金が割高になりやすい現状です。
電力会社を選ぶときは、見た目の料金だけではなくて、調整額など全ての料金を合算しないとリアルな電気代は試算できないから注意しよう!
ストエネ電気のように燃料費調整額ではなく、日本電力卸取引所(JPEX)の金額を1ヶ月単位で市場価格調整額として反映させている電力会社はしろくま電力なども有名です。
ストエネ電気は、どのケースでも大手より割高になっていましたが、しろくま電力は500kWh/月など使用量が多いと大手より安くなるためおすすめです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。