イデックスでんきの料金は安い?料金の特徴や九州電力との違いを解説

イデックスでんきの料金

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「イデックスでんきは高い?」
「九州電力よりも安い?」

九州エリアの新電力として注目されているイデックスでんきですが、料金プランの特徴や九州電力との違いが気になる人も多いのではないでしょうか。

イデックスでんきに乗り換えることで電気代が高くなるリスクもあるので、実際どれくらいの料金になるかを把握しておくことが大切です。

吉見 元希
吉見 元希

イデックスでんきは、九州電力よりも安く使えます!

この記事では、イデックスでんきの料金プランの特徴や、九州電力との料金の比較について解説します。

イデックスでんきの注意点についても解説しているので、ぜひ参考にしてください。

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イデックスでんきは九州電力とほぼ同じ料金

イデックスでんきと九州電力の比較
吉見 元希(小売電気アドバイザー)
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イデックスでんきは割引を適用すると九州電力より安くなる

イデックスでんきは、イデックスカード支払いによる割引1年以上の長期利用による割引を適用することで九州電力よりも安く使えます。基本料金と電力量料金は九州電力よりも安いのですが、燃料調整費が九州電力の規制プランより高いので、総合的な金額も高くなっているわけです。ただし、2つの割引を適用することで、九州電力よりも安く使えるようになるので、しっかり条件を満たせる人は検討する価値があるでしょう。

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イデックスでんきと九州電力を比較すると、金額面でわずかな差しかなく、ほぼ同じ料金でした。

40Aイデックスでんき
割引後
九州電力
従量電灯B
200kWh
6,440円6,456円
400kWh12,586円12,620円

40A200kWhと400kWhで比較すると、どちらも割引がある場合のみイデックスでんきが安くなりました。

割引がないと、いずれも九州電力が安くなるため、割引を使えるかどうかが契約のカギになります。

イデックスでんきでは、イデックスカード決済による割引と継続利用による割引が適用できます。

最低でも1年の利用は必要ですが、長期的に見るとイデックスでんきがお得になるでしょう。

イデックスカードを日常的に利用している人や1年以上継続で利用する予定がある人におすすめです。

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イデックスでんきの5つの料金プラン

イデックスでんきの5つの料金プラン

イデックスでんきには、5つの料金プランが用意されています。

プラン名特徴
ベーシック
プラン
・一般的な家庭向け
・基本料金と電力量料金が発生
・電力量料金は3段階の従量制
ミッドナイト
プラン
・夜間に電気を使う人向け
・オール電化住宅でも使える
・基本料金と電力量料金が発生
・時期や時間で電力量料金が変動
オフィス
プラン
・事業所や商店向け
・基本料金と電力量料金が発生
・電力量料金は一定
ビジネス
プランB
・動力を利用する事業所向け
・基本料金と電力量料金が発生
・電力量料金は時期によって変動
ECO
プラン
・環境に優しい電力プラン
・各プランに追加料金が必要

各料金プランの詳しい内容や、おすすめの人などを解説していきます。

ベーシックプラン

ベーシックプラン

ベーシックプランは、九州電力の従量電灯Bに相当する一般家庭向けのプランです。

内容
基本料金30A:939.23円
40A:1,252.31円
50A:1,565.39円
60A:1,878.47円
電力量料金1〜120kWh:18.28円/kWh
121〜300kWh:23.88円/kWh
301kWh〜:25.78円/kWh
その他の費用・燃料調整費:毎月変動
・再エネ賦課金:3.49円/kWh
・電源調達調整費:毎月変動
契約期間1年
解約金0円

ベーシックプランの料金体系は、契約アンペアごとの基本料金と使用量に応じて変動する3段階の従量制料金で決まります。

また、その他の費用として、毎月変動する燃料調整費と電源調達調整費、全ての電力会社で共通して発生する再エネ賦課金の3つがかかります。

燃料調整費と再エネ賦課金、電源調達調整費については、イデックスでんきの料金プランの特徴で詳しく解説します。特に毎月変動する燃料調整費と電源調達調整費は覚えておきましょう。

ベーシックプランの特徴は、大手電力会社と同じ料金体系で分かりやすい点です。

初めて大手電力会社から新電力に乗り換える人でも、安心して利用できます。

実際にベーシックプランで電気代を計算する場合の算出方法をまとめます。

40A200kWh
を想定
料金
基本料金1,252.31円
電力量料金18.28円 × 120kWh = 2,193.6円
23.88円 × 80kWh = 1,910.4円
2,193.6円 + 1,910.4円 = 4,104円
再エネ賦課金3.49円 × 200kWh = 698円
電源調達調整費0円
(2024年の平均値で算出)
燃料調整費2.41円 × 200kWh = 482円
合計の電気代金6,536.3円

なお、燃料調整費、電源調達調整費は2024年の平均料金を、再エネ賦課金は2024年度の金額を採用しています。

燃料調整費、電源調達調整費は毎月変動するため、注意してください。

ミッドナイトプラン

ミッドナイトプラン

ミッドナイトプランは、オール電化住宅に住んでいる人や、昼間より夜間の電気使用量が多い人向けのプランです。

内容
基本料金1〜10kW:1,869.91円
11kW〜15kWまで:4,710.62円
15kW超過分:568.14円/kW
電力量料金14.48円〜27.57円/kWh
その他の費用・燃料調整費:毎月変動
・再エネ賦課金:3.49円/kWh
・電源調達調整費:毎月変動
契約期間1年
解約金0円

基本料金は契約電力が10kW以下の場合と、10kWを超える場合に分かれており、15kW超過時は1kW単位で料金が決定されます。

また電力量料金は、平日と休日、季節、時間など電気を利用するタイミングによって料金が変わります。

昼間
8:00〜22:00
夜間
22:00〜8:00
夏・冬
7/1〜9/30
12/1〜2/28
27.57円/1kWh14.48円/1kWh
春・秋
3/1〜6/30
10/1〜11/30
24.68円/1kWh14.48円/1kWh
昼間
8:00〜22:00
夜間
22:00〜8:00
夏・冬
7/1〜9/30
12/1〜2/28
21.95円/1kWh14.48円/1kWh
春・秋
3/1〜6/30
10/1〜11/30
18.55円/1kWh14.48円/1kWh

昼間の料金は平日よりも休日が安く、夏・冬より春・秋が安いです。

一方夜間の料金は、曜日や季節を問わずいつでも14.48円で、最も安くなっています。

またその他の費用として、燃料調整費と再エネ賦課金、電源調達調整費の3つが変わらずに発生することは覚えておきましょう。

電気の利用者が少ない夜間は、電力量料金単価が非常に安くなっています。

日中は家を空けており、夜だけで電気を使う人にぴったりのプランです。

ミッドナイトプランは、夜間や休日、春・秋の電力量料金が安い点が特徴です。

オール電化住宅に住んでいる人や夜勤の仕事で昼間に寝ている人など、夜間に電気使用量が多い人におすすめのプランです。

オフィスプラン

オフィスプラン

オフイスプランは、電力使用量が多い商店や事務所、飲食店、家庭向けのプランです。

内容
基本料金313.08円/kVA
電力量料金23.88円/1kWh
その他の費用・燃料調整費:毎月変動
・再エネ賦課金:3.49円/kWh
・電源調達調整費:毎月変動
契約期間1年
解約金0円

基本料金は1kVAごとに313.08円、電力量料金は電気使用量や時間帯に関係なく一律23.88円です。

燃料調整費などの費用は別でかかりますが、非常に分かりやすい料金プランになっています。

オフィスプランは、イデックスでんきの中で料金単価が変動しない唯一のプランです。

ベーシックプランの3段階目と比べて単価が安いので、電力使用量が極端に多い家庭でも使えます。

ビジネスプランB

ビジネスプランB

ビジネスプランBは、空調設備などの動力を使用している企業向けのプランです。

内容
基本料金992.53円/kW
電力量料金夏季(7/1〜9/30):16.70円/kWh
その他の季節:15.07円/kWh
その他の費用・燃料調整費:毎月変動
・再エネ賦課金:3.49円/kWh
契約期間1年
解約金0円

基本料金は1kWごとに992.53円、電力量料金は7月1日から9月30日までの夏季は16.70円/kWh、その他の季節は15.07円/kWhです。

またその他の費用として、燃料調整費と再エネ賦課金が発生します。

ビジネスプランBでは、ベーシックプランやオフィスプランと違って、電源調達調整費がかかりません。

燃料調整費と再エネ賦課金だけかかるという点を覚えておきましょう。

オフィスプランとの違いは、業務用の空調設備などの動力を使用している企業向けな点です。

商店や事務所などで空調設備などの動力を使用している企業は、ビジネスプランBを選びましょう。

ECOプラン

ECOプラン

ECOプランは、CO2の排出量を実質ゼロにし、電気を使うだけで環境保全に貢献できるプランです。

契約時にECOプラン契約証書をもらえたり、年1回の植樹活動に招待してもらえたりする特典があります。

プラン名追加料金
ECO
ベーシックプラン
500円
ECO
ミッドナイトプラン
500円
ECO
オフィスプラン
1,000円
ECO
ビジネスプランB
電力量料金単価に1.50円/kWhを加算

いずれも料金の仕組みは各プランと同等なので、追加で費用を払うだけで契約可能です。

ECOプランは追加料金がかかっても、環境に配慮した電気を使いたい人にぴったりです。

イデックスでんきの料金プランの特徴

イデックスでんきの料金プランの特徴

イデックスでんきの特徴は8つです。

  • 九州電力と同じ料金体系でわかりやすい
  • 基本料金と電力量料金が九州電力よりも安い
  • 燃料調整費がかかる
  • 電源調達調整費がかかる
  • 再エネ賦課金がかかる
  • dポイントもしくはWAONポイントが貯まる
  • イデックスカードで決済すると年間660円割引される
  • 継続利用すると毎年500円割引される

それぞれの料金プランの特徴を、詳しく解説していきます。

九州電力と同じ料金体系でわかりやすい

イデックスでんきは、九州電力と同じ料金体系で非常に分かりやすいという特徴があります。

実際に九州電力の「従量電灯B」と比較してみると、料金こそ違うものの発生する金額の種類はほぼ同じです。

  • 契約アンペア数による基本料金
  • 3段階に分かれた従量料金
  • 燃料調整費
  • 再エネ賦課金
  • 電源調達調整費(イデックスでんきのみ必要)

料金の仕組みとして含まれないのは、電源調達調整費のみです。

新電力会社の中には、独自の料金体系を設定しているサービスも多いので、初めて新電力を使う人でも安心して乗りかえられるでしょう。

新電力会社は特殊な料金体系のサービスも少なくありません。

イデックスでんきは非常に分かりやすく、安心して契約できますね。

基本料金と電力量料金が九州電力よりも安い

イデックスでんきの基本料金と電力量料金は、九州電力よりも安いです。

イデックスでんき
ベーシックプラン
九州電力
従量電灯B
基本料金30A:939.23円
40A:1,252.31円
50A:1,565.39円
60A:1,878.47円
30A:948.72円
40A:1,264.96円
50A:1,581.20円
60A:1,897.44円
電力量料金
1~120kWh
18.28円/kWh18.37円/kWh
電力量料金
120~300kWh
23.88円/kWh23.97円/kWh
電力量料金
300kWh~
25.78円/kWh25.87円/kWh

基本料金と電力量料金のどちらも、九州電力よりもイデックスでんきが安いです。

九州電力よりも基本料金が約1%、電力量料金は約0.4%安くなっています。

ただし、燃料調整費と電源調達調整費が加わると、九州電力よりもイデックスでんきが高くなることがある点には注意しましょう。

燃料調整費がかかる

燃料調整費がかかる

イデックスでんきでは、燃料調整費がかかります。

石油・石炭・天然ガスなどの火力発電燃料の価格変動を電気料金に反映させるため、変動に応じて電気料金を調整する制度に基づく費用です。

燃料価格の変動を迅速に料金に反映させることで、電力会社の経営の安定を図り、安定した電気供給へとつながります。

3ヶ月間の平均燃料価格と基準燃料価格とを比較して、高ければ電気料金が上がり、低ければ下がる仕組みです。

燃料調整費は毎月異なる料金で、高くなることもあれば、安くなることもあります。

燃料調整費
2024年9月2.21円/kWh
2024年10月2.28円/kWh
2024年11月2.25円/kWh

2024年度の燃料調整費は、おおよそ2円~3円を推移しています。

燃料調整費はその月々で大きく変わる料金です。

例えば、2022年にはロシアによるウクライナ侵攻によって燃料価格が高騰し、燃料調整費が7.63円/kWhまで上がりました。

注意しなければならないのは、イデックスでんきの燃料調整費に上限がない点です。

詳しくは後述しますが、今後も高騰の可能性があることは覚えておきましょう。

九州電力では、燃料調整費の上限が決められています。

燃料調整費の高騰リスクを避けたい人は、九州電力を選ぶと良いでしょう。

電源調達調整費がかかる

電源調達調整費がかかる

イデックスでんきでは、電源調達調整費がかかります。

電源調達調整費とは

日本卸電力取引所(JEPX)の電力取引価格に連動して、電力を仕入れる際の市場価格の平均を電気料金に反映させた費用です。

新電力が独自で設定しているため「独自燃調」とも言われています。

JEPXの市場価格の変動を迅速に料金に反映させることで、電力会社の経営の安定を図り、安定した電気供給へとつながります。

電源調達調整費は、各電力会社が定めいている基準価格を超えるもしくは下回ると発生する料金で、燃料調整費と同様に、毎月料金が異なります。

イデックスでんきに関して言うと、2024年度は一度も基準金額を超えておらず、常に0円でした。

 8月9月10月
電源調達調整単価0.00円0.00円0.00円
市場平均単価12.94円14.20円11.92円
還元基準値6.50円6.50円6.50円
追加請求基準値16.00円16.00円16.00円

市場平均単価が「6.50円(還元基準値)〜16.00円(追加請求基準値)」の範囲内のときは、電源調達調整単価は0.00円になります。

2024年の電源調達調整費は1月から10月現在まですべて0円ですが、2023年1月には4.73円の追加請求が発生しています。

今後も、電力取引価格が高騰した場合は追加請求になる可能性があるので、覚えておきましょう。

再エネ賦課金がかかる

再エネ賦課金がかかる

イデックスでんきでは、再エネ賦課金がかかります。

再エネ賦課金とは

太陽光発電や風力発電などの、再エネの買取に必要な費用をまかなうための賦課金です。

再エネの普及のために、再エネ以外の電気を使っている人が一律の価格を負担するように決められています。

再エネ賦課金は、各年度ごとに全電力会社一律で料金が決定されます。

金額
2022年5月〜2023年4月3.45円/kWh
2023年5月〜2024年4月1.40円/kWh
2024年5月〜2025年4月3.49円/kWh

再エネ賦課金は、太陽光や風力などで発電した再エネ利用分にはかからず、電気利用量に比例して負担額が決定されます。

再エネ賦課金は国によって決められるから、どこの電力会社でも同じ3.49円/kWhです。

dポイントもしくはWAONポイントが貯まる

イデックスでんきは、カードを登録することでdポイントもしくはWAONポイントが貯まります。

ポイント還元率
dポイント100円につき1ポイント
WAON200円につき2ポイント

基本料金や電力量料金に加え、燃料調整費や消費税などもポイントの対象になります。

還元率が特別高いわけではないけど、電気を使うだけでポイントが貯められるのはうれしいポイントです。

なおポイントは、Myページでカード番号を登録するだけで簡単に手に入れられます。

ただし、dポイントとWAONポイントの併用ができないため、両方のポイントを貯めている人はどちらかひとつを選んでおきましょう。

イデックスカードで決済すると年間660円割引される

イデックスでんきは、イデックスカードで決済すると1年間で660円の割引が受けられます。

1ヶ月にすると55円の割引でしかありませんが、電気料金がお得になる点は魅力です。

また、イデックスクラブポイントカードで支払うと、通常の2倍のOki Dokiポイントが付与されます。

Oki Dokiポイントとは、JCBカードの利用合計金額1,000円ごとに1ポイントがたまるポイントサービスのことです。

Oki Dokiポイントの還元率が2倍になると、電気料金1,000円ごとに2ポイントをもらえます。

さらに、イデックスのサービスステーションを合わせて利用すると、Oki Dokiポイントが3倍になります。

普段からイデックスカードやイデックスのサービスステーションを利用している人は、イデックスでんきの利用がおすすめです。

継続利用すると毎年500円割引される

イデックスでんきは、1年間以上継続利用することで毎年500円の割引が受けられます。

1ヶ月にすると約41円の割引でしかありませんが、電気料金が確実にお得になるのはうれしいポイントです。

2年目から毎年500円引きになるから、5年間使い続ければ2,000円お得になります。

今後も九州エリアで生活する予定の人に、イデックスでんきは向いています。

イデックスでんきと九州電力の料金を比較

イデックスでんきと九州電力の料金を比較

イデックスでんきと九州電力の実際の料金を、比較していきます。

九州電力からイデックスでんきに乗り換えようか迷っている人は、ぜひ参考にしてください。

ベーシックプランを比較

イデックスでんきの「ベーシックプラン」と、九州電力の「従量電灯B」の料金を比較します。

項目イデックスでんき
ベーシックプラン
九州電力
従量電灯B
基本料金30A:939.23円
40A:1,252.31円
50A:1,565.39円
60A:1,878.47円
30A:948.72円
40A:1,264.96円
50A:1,581.20円
60A:1,897.44円
電力量料金1~120kWh:18.28円
121~300kWh:23.88円
301kWh~:25.78円
1~120kWh:18.37円
121~300kWh:23.97円
301kWh~:26.97円
燃料調整費
(2024年の平均)
2.41円/kWh1.86円/kWh
再エネ賦課金3.49円/kWh3.49円/kWh
電源調達調整費
(2024年の平均)
0円
推定料金
(40A・200kWh)
6,536円
(割引後:6,440円)
6,456円
推定料金
(40A・400kWh)
12,682円
(割引後:12,586円)
12,620円

基本料金と電力量料金はわずかにイデックスでんきが安いですが、燃料調整費の影響で、割引前はイデックスでんきが高くなっています。

そのままの料金で比較すると、200kWhでは80円、400kWhでは62円だけ九州電力の方が安いです。

これはイデックスでんきの燃料調整費が九州電力よりも高いためです。

しかし、イデックスカードで決済し、なおかつ1年以上継続でイデックスでんきを使用した場合、1ヶ月あたり96円の割引が適用されお得になります。

イデックスカードで支払いをし、1年以上継続で利用する人は、イデックスでんきへの乗り換えがおすすめです。

ミッドナイトプランを比較

イデックスでんきの「ミッドナイトプラン」と、九州電力の「電化でナイト」の料金を比較します。

なお各電力料金の計算は、5つの電力量料金単価の平均値で計算しています。

項目イデックスでんき
ミッドナイトプラン
九州電力
電化でナイト
基本料金1,869.91円1,888.80円
電力量料金平日昼間 夏冬:27.57円
平日昼間 春秋:24.68円
休日昼間 夏冬:21.95円
休日昼間 春秋:18.55円
夜間:14.48円
平日昼間 夏冬:27.63円
平日昼間 春秋:24.74円
休日昼間 夏冬:22.01円
休日昼間 春秋:18.61円
夜間:14.59円
燃料調整費
(2024年の平均)
2.41円/kWh1.86円/kWh
再エネ賦課金3.49円/kWh3.49円/kWh
電源調達調整費
(2024年の平均)
0円
推定料金
(40A・200kWh)
7,339円
(割引後:7,243円)
7,262円
推定料金
(40A・400kWh)
12,808円
(割引後:12,712円)
12,635円

通常のプランと同様で、基本料金と電力量料金はイデックスでんきが安いですが、総額で見ると、燃料調整費の関係で九州電力が安くなっています。

割引なしで比較すると、九州電力の方が200kWhで77円、400kWhで173円安くなっています。

基本料金や電力量料金単価よりも、燃料調整費の金額差が大きいことが分かるね。

割引を加味して考えると、200kWhではイデックスでんき、400kWhでは九州電力に軍配が上がります。

実際は電気を使用する時期やタイミングによって異なりますが、オール電化プランであればどちらを選んでも大きな差はないと言えるでしょう。

イデックスでんきの注意点

イデックスでんきの注意点

イデックスでんきを利用する際の注意点を紹介します。

イデックスでんきに乗り換える前に、注意点を把握しておきましょう。

割引なしでは九州電力より高い

イデックスでんきは、割引を適用しないと九州電力よりも電気料金が高いです。

基本料金と電力量料金はイデックスでんきが安いですが、燃料調整費が高いため、結果的にイデックスでんきが高くなっています。

40Aで200kWh使用した場合の電気代で比較すると、イデックスでんきの「ベーシックプラン」では6,536円、九州電力「従量電灯B」では6,456円になり、イデックスでんきは九州電力よりも80円高いです。

イデックスでんきがお得になるのは、割引条件を満たした場合のみです。

1年間の継続利用とイデックスカードの決済が難しい人は、利用する価値が低いと言えます。

電気料金の支払いにイデックスカードを使わない人は、九州電力をおすすめします。

燃料調整費と電源調達調整費が高騰するリスクがある

イデックスでんきは、燃料調整費と電源調達調整費の上限が定められていません。

そのため、発電のための燃料や日本卸電力取引所(JEPX)の市場価格が高騰した場合、電気料金が大幅に高くなる可能性があります。

日本で使っている燃料はほぼ全て輸入品なので、世界情勢が悪化してしまうと高騰する可能性が高いです。

同様に電源調達調整費が高くなることもあるので、注意が必要です。

燃料調整費の高騰のリスクを避けたい人は、価格の上限が決まっている九州電力の「従量電灯B」を契約するのがおすすめです。

九州電力であれば、大幅に高騰した場合でも、一定金額以上にはならない仕組みを採用しているので、過度なリスクは避けられます。

また燃料や市場価格の高騰以外にも、電気の需要が高まる夏と冬の時期は、急に価格が高くなる可能性があるので注意しましょう。

イデックスでんきによくある質問

イデックスでんきの料金でよくある質問

イデックスでんきの料金によくある質問にお答えします。

イデックスでんきの料金プランは?
イデックスでんきの料金プランは5つです。
・ベーシックプラン
・ミッドナイトプラン
・オフィスプラン
・ビジネスプランB
・ECOプラン

家庭向けのプランやオール電化向け、企業向けなどがあるので、自分の環境に合ったプランを選べます。
>> イデックスでんきの5つの料金プランをくわしく見る
イデックスでんきは九州電力より安い?
イデックスでんきは、割引を適用すると九州電力より安くなります。
イデックスカードによる割引と継続利用による割引を合わせると、1ヶ月に約96円の割引が受けられるからです。
しかし割引を適用しないと、九州電力よりも電気料金が高くなります。
イデックスでんきは、イデックスカードを使用し、1年後も継続利用する人におすすめです。
>> イデックスでんきと九州電力の料金比較をくわしく見る
イデックスでんきの料金の特徴は?
イデックスでんきの料金の特徴は8つです。
・九州電力と同じ料金体系でわかりやすい
・基本料金と電力量料金が九州電力よりも安い
・燃料調整費がかかる
・電源調達調整費がかかる
・再エネ賦課金がかかる
・dポイントもしくはWAONポイントが貯まる
・イデックスカードで決済すると年間660円割引される
・継続利用すると毎年500円割引される

イデックスでんきの最大の特徴は、九州電力と料金体系が同じにもかかわらず、基本料金と電力量料金が安い点です。
ただし、燃料調整費や電源調達調整費により料金が高くなる可能性がある点には注意が必要です。
ポイントや値引きを活用しつつ、お得に利用することが大切でしょう。
>> イデックスでんきの料金プランの特徴をくわしく見る

まとめ

最後にイデックスでんきの料金をおさらいしましょう。

  • イデックスでんきは割引を使えば九州電力よりもお得でおすすめ
  • 燃料調整費と電源調達調整費の高騰は注意

イデックスでんきでは、一般家庭向けのプランやオール電化住宅向けのプラン、企業向けのプランなどの5つの料金プランが用意されています。

そのため、自分にぴったりのプランが選びやすい特徴があります。

ただし、イデックスでんきを実際に活用する場合は、割引をうまく適用しないと、九州電力よりも料金が高くなる可能性が高いです。

イデックスカードで料金決済すること、数年単位で継続して利用することの2つを満たせる人は検討してみると良いでしょう。

なお、イデックスでんきを利用する場合は、燃料調整費と電源調達調整費の上限がない点にも注意が必要です。

高騰のリスクを避けたい人や安定して安いサービスを使いたい人は、九州電力を検討することをおすすめします。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。