サステナブルエナジー(ネット電力)の料金は安い?特徴や魅力を解説!

サステナブルエナジーの料金

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「サステナブルエナジーの電気料金は?」
「大手電力会社と比べて安い?」
「自分にぴったりのプランは?」

サステナブルエナジーが提供する「ネット電力」は、業界最安級の電気料金が注目を集めている新電力サービスです。

しかし大手電力会社と比べてどれくらい安いのか、どのプランへ乗り換えるべきか等、疑問を抱えている人も多いのではないでしょうか。

吉見 元希
吉見 元希

サステナブルエナジーは基本料金や燃料費調整額が0円なので、大手電力会社から乗り換えれば安くなります。

ただし電源調達調整費や容量拠出金など独自の費用も導入しているため、今後電気代が高騰するリスクもゼロではありません。

本記事では新電力ベスト編集部の試算結果をもとに、サステナブルエナジーと大手電力会社のどちらがお得なのか、詳しく解説します。

ネット電力の詳しい料金プランや契約する際の注意点も紹介するので、電気代を節約したい人はぜひ参考にしてください。

\大手電力よりお得に使える/

サステナブルエナジーは大手電力会社よりも安くなる

吉見 元希(小売電気アドバイザー)
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サステナブルエナジーは大手電力会社より安くなるケースが多い

サステナブルエナジーは、大手電力会社よりも安くなります。基本料金が0円で、電力量料金も安く設定されています。ただし、電源調達調整費が高騰してしまうと、金額が高くなってしまう可能性があるので注意してください。サステナブルエナジーは、今後さらに注目を集めるでしょう。

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新電力ベスト編集部が独自に料金シミュレーションをした結果、ほとんどの地域において大手電力会社よりサステナブルエナジーの方が安くなります。

電力使用量北海道電力サステナブルエナジー
200kWh/月8,791円7,568円
400kWh/月17,174円15,076円
電力使用量東北電力サステナブルエナジー
200kWh/月7,276円6,768円
400kWh/月14,279円13,486円
電力使用量東京電力サステナブルエナジー
200kWh/月7,229円6,788円
400kWh/月14,412円13,576円
電力使用量中部電力サステナブルエナジー
200kWh/月7,160円6,768円
400kWh/月13,867円13,486円
電力使用量北陸電力サステナブルエナジー
200kWh/月7,141円5,948円
400kWh/月13,710円11,716円
電力使用量関西電力サステナブルエナジー
200kWh/月6,025円6,048円
400kWh/月12,777円12,096円
電力使用量中国電力サステナブルエナジー
200kWh/月6,466円6,368円
400kWh/月13,678円12,716円
電力使用量四国電力サステナブルエナジー
200kWh/月6,561円6,448円
400kWh/月13,960円12,886円
電力使用量九州電力サステナブルエナジー
200kWh/月6,456円6,148円
400kWh/月12,620円12,296円

サステナブルエナジーは電力使用量が多いほどお得になる料金体系なので、電力使用量が400kWh/月の場合は全エリアで大手電力会社より安い試算結果となりました。

また、電力使用量が少ない場合も基本的にサステナブルエナジーの方が安くなりますが、唯一、関西エリアでは僅差で関西電力の方がお得に使える可能性があります。

関西電力の最低料金は非常に安いので、あまり電気を使わない人は新電力より安くなるケースが多いの。

特に電力使用量が少なめの一人暮らしの場合は、関西電力とサステナブルエナジーのどちらがお得か、しっかり試算して比較してね。

電源調達調整費とは

電源調達調整費とは、日本卸電力取引所(JPEX)の電力取引価格に応じて決定される電気代の項目の1つです。

市場価格が高騰すると電源調達調整費もプラス調整され、電気代の値上げに繋がります

なお、今回は電源調達調整費を平均値の「0円」で試算しましたが、実際は電力の市場価格により増減するため、大手電力会社より高くなる可能性がある点は事前に理解しておきましょう。

サステナブルエナジー
サステナブル
エナジー
詳細情報
提供エリア全国
沖縄や離島を除く
電気料金料金確認
初期費用0円
支払方法口座振替
クレジットカード
解約費用0円

ネット電力は、サブステナブルエナジー株式会社が2021年5月から提供している新電力サービスです。

従量料金は最大2段階なので分かりやすく、電気代も計算しやすいのでおすすめです。

ネット電力がおすすめな理由
  • 基本料金が0円
  • 従量料金が最大2段階で分かりやすい

基本料金や燃料費調整額が0円、従量料金は最大2段階など、利用者に寄り添った良心的な料金体系で、今後さらに注目を集めるでしょう。

\新電力におすすめ/

サステナブルエナジー(ネット電力)の3つの料金プラン

サステナブルエナジー(ネット電力)の3つの料金プラン

サステナブルエナジー(ネット電力)には、3つの料金プランが用意されています。

プラン名特徴
サステナブルでんきB
(ネットでんきB)
・一般家庭向け
・基本料金が0円
・電力量料金は最大2段階
サステナブルでんきC
(ネットでんきC)
・商店や事務所向け
・基本料金が0円
・電力量料金は最大2段階
サステナブル低圧電力
(ネット低圧電力)
・消費電力が多い業務用向け
・時期に応じて電力量料金が変化

プランによって対象者が異なるので、それぞれ見ていきましょう。

サステナブルでんきB(ネットでんきB)

サステナブルでんきB(現:ネットでんきB)は、一般家庭向けのオーソドックスな料金プランです。

内容
基本料金0円
電力量料金~280kWh:32.00円
281kWh~:31.50円
その他にかかる費用・再エネ賦課金
・電源調達調整費
・容量拠出金
契約期間1年
解約金0円
内容
基本料金0円
電力量料金~300kWh:28.00円
301kWh~:27.50円
その他にかかる費用・再エネ賦課金
・電源調達調整費
・容量拠出金
契約期間1年
解約金0円
内容
基本料金0円
電力量料金27.90円
その他にかかる費用・再エネ賦課金
・電源調達調整費
・容量拠出金
契約期間1年
解約金0円
内容
基本料金0円
電力量料金~300kWh:28.00円
301kWh~:27.50円
その他にかかる費用・再エネ賦課金
・電源調達調整費
・容量拠出金
契約期間1年
解約金0円
内容
基本料金0円
電力量料金~300kWh:23.90円
301kWh~:22.10円
その他にかかる費用・再エネ賦課金
・電源調達調整費
・容量拠出金
契約期間1年
解約金0円
内容
基本料金0円
電力量料金24.40円
その他にかかる費用・再エネ賦課金
・電源調達調整費
・容量拠出金
契約期間1年
解約金0円
内容
基本料金0円
電力量料金16~300kWh:26.00円
301kWh~:25.80円
その他の費用・再エネ賦課金
・電源調達調整費
・容量拠出金
契約期間1年
解約金0円
内容
基本料金0円
電力量料金12~300kWh:26.40円
301kWh~:26.30円
その他にかかる費用・再エネ賦課金
・電源調達調整費
・容量拠出金
契約期間1年
解約金0円
内容
基本料金0円
電力量料金24.90円
その他にかかる費用・再エネ賦課金
・電源調達調整費
・容量拠出金
契約期間1年
解約金0円

基本料金0円、従量料金の区分が最大2段階という点が特徴です。

また、サステナブルエナジーは燃料費調整額が0円ですが、代わりに電源調達調整費と容量拠出金を導入しています。

加えて再エネ賦課金も毎月の電気代に含まれるため、単純に「基本料金+電力量料金」だけが請求されるわけではない点に注意しましょう。

実際に電気代を計算する場合の算出方法をまとめます。

40Aで200kWhを想定
(北海道エリア)
料金
基本料金0円
電力量料金32円 × 200kWh = 6,400円
再エネ賦課金3.49円 × 200kWh = 698円
電源調達調整費0円
(2024年の平均値で算出)
容量拠出金2.35円 × 200kWh = 470円
合計の電気代金7,568円

なお、電源調達調整費は2024年度の平均値を再エネ賦課金は2024年度分の料金を採用しています。

電源調達調整費は毎月料金が変動するので、注意してください。

サステナブルでんきC(ネットでんきC)

サステナブルでんきC(現:ネットでんきC)は、事務所や商店向けのプランです。

項目内容
基本料金0円
電力量料金~280kWh:33.50円
281kWh~:33.00円
その他の費用・再エネ賦課金
・電源調達調整費
・容量拠出金
契約期間1年
解約金0円
項目内容
基本料金0円
電力量料金~300kWh:28.80円
301kWh~:28.30円
その他にかかる費用・再エネ賦課金
・電源調達調整費
・容量拠出金
契約期間1年
解約金0円
項目内容
基本料金0円
電力量料金28.90円
その他にかかる費用・再エネ賦課金
・電源調達調整費
・容量拠出金
契約期間1年
解約金0円
項目内容
基本料金0円
電力量料金29.00円
その他にかかる費用・再エネ賦課金
・電源調達調整費
・容量拠出金
契約期間1年
解約金0円
項目内容
基本料金0円
電力量料金~300kWh:25.00円
301kWh~:23.75円
その他にかかる費用・再エネ賦課金
・電源調達調整費
・容量拠出金
契約期間1年
解約金0円
項目内容
基本料金0円
電力量料金24.90円
その他にかかる費用・再エネ賦課金
・電源調達調整費
・容量拠出金
契約期間1年
解約金0円
項目内容
基本料金0円
電力量料金26.90円
その他にかかる費用・再エネ賦課金
・電源調達調整費
・容量拠出金
契約期間1年
解約金0円
項目内容
基本料金0円
電力量料金26.80円
その他にかかる費用・再エネ賦課金
・電源調達調整費
・容量拠出金
契約期間1年
解約金0円
項目内容
基本料金0円
電力量料金25.80円
その他にかかる費用・再エネ賦課金
・電源調達調整費
・容量拠出金
契約期間1年
解約金0円

ネットでんきCは一般家庭でも契約できるので、電力消費量が多い家庭はネットでんきBと比較してプランを決めましょう。

ネットでんきBの契約容量が60Aまでだから、それより大きいアンペア数で契約したいときはネットでんきCを選ぶと良いわね。

実際に電気代を計算する場合の算出方法をまとめます。

40Aで200kWhを想定
(北海道エリア)
料金
基本料金0円
電力量料金33.50円 × 200kWh = 6,700円
再エネ賦課金3.49円 × 200kWh = 698円
電源調達調整費0円
(2024年の平均値で算出)
容量拠出金2.35円 × 200kWh = 470円
合計の電気代金7,868円

なお、電源調達調整費は2024年度の平均値を再エネ賦課金は2024年度分の料金を採用しています。

電源調達調整費は毎月料金が変動するので、注意してください。

サステナブル低圧電力(ネット低圧電力)

サステナブル低圧電力(現:ネット低圧電力)は、契約容量が50kW未満の商店や工場などを対象にした業務用プランです。

項目内容
基本料金1132.56円/kW
電力量料金夏季:17.67円
夏季以外:17.67円
その他の費用・再エネ賦課金
・電源調達調整費
・容量拠出金
契約期間1年
解約金0円
項目内容
基本料金1176.45円/kW
電力量料金夏季:15.95円
夏季以外:14.50円
その他にかかる費用・再エネ賦課金
・電源調達調整費
・容量拠出金
契約期間1年
解約金0円
項目内容
基本料金1044.58円/kW
電力量料金夏季:17.37円
夏季以外:15.80円
その他にかかる費用・再エネ賦課金
・電源調達調整費
・容量拠出金
契約期間1年
解約金0円
項目内容
基本料金1029.60円/kW
電力量料金夏季:17.01円
夏季以外:15.46円
その他にかかる費用・再エネ賦課金
・電源調達調整費
・容量拠出金
契約期間1年
解約金0円
項目内容
基本料金1107.70円/kW
電力量料金夏季:12.15円
夏季以外:11.09円
その他にかかる費用・再エネ賦課金
・電源調達調整費
・容量拠出金
契約期間1年
解約金0円
項目内容
基本料金970.20円
電力量料金夏季:14.43円
夏季以外:12.95円
その他にかかる費用・再エネ賦課金
・電源調達調整費
・容量拠出金
契約期間1年
解約金0円
項目内容
基本料金1055.45円
電力量料金夏季:15.01円
夏季以外:13.72円
その他にかかる費用・再エネ賦課金
・電源調達調整費
・容量拠出金
契約期間1年
解約金0円
項目内容
基本料金948.60円
電力量料金夏季:15.80円
夏季以外:14.36円
その他にかかる費用・再エネ賦課金
・電源調達調整費
・容量拠出金
契約期間1年
解約金0円
項目内容
基本料金870.30円/kW
電力量料金夏季:17.12円
夏季以外:15.43円
その他にかかる費用・再エネ賦課金
・電源調達調整費
・容量拠出金
契約期間1年
解約金0円

ネット低圧電力も、再エネ賦課金・電源調達調整費・容量拠出金が発生します。

また関西・中国・四国エリアを除いて、基本料金は1kWにつき発生するので試算する際は注意しましょう。

実際に電気代を計算する場合の算出方法をまとめます。

4kWで200kWhを想定料金
基本料金1132.56円 × 4kW = 4,530.24円
電力量料金17.67円 × 200kWh = 3,534円
再エネ賦課金3.49円 × 200kWh = 698円
電源調達調整費0円
(2024年の平均値で算出)
容量拠出金2.35円 × 200kWh = 470円
合計の電気代金9,232.24円

なお、電源調達調整費は2024年度の平均値を再エネ賦課金は2024年度分の料金を採用しています。

電源調達調整費は毎月料金が変動するので、注意してください。

サステナブルエナジーの料金プランの特徴

サステナブルエナジーの料金プランの特徴

サステナブルエナジーの料金プランには7つの特徴があります。

  • 基本料金が0円でお得
  • 電力量料金が最大2段階で分かりやすい
  • 電力量料金が大手電力会社より安い
  • 燃料費調整額がかからない
  • 再エネ賦課金がかかる
  • 電源調達調整費がかかる
  • 容量拠出金がかかる

それぞれ詳しく解説します。

基本料金が0円でお得

サステナブルエナジー契約中は基本料金がずっと0円

ネット電力の料金プランのうち、「ネットでんきB」と「ネットでんきC」は基本料金が0円です。

契約アンペア北海道電力サステナブルエナジー
10A402.60円契約不可
20A805.20円契約不可
30A1207.80円契約不可
40A1610.40円0円
50A2013.00円0円
60A2415.60円0円
契約アンペア東北電力サステナブルエナジー
10A369.60円契約不可
20A739.20円契約不可
30A1,108.80円契約不可
40A1,478.40円0円
50A1,848.00円0円
60A2,217.60円0円
契約アンペア東京電力サステナブルエナジー
10A311.75円契約不可
20A623.50円契約不可
30A935.25円0円
40A1247.00円0円
50A1558.75円0円
60A1870.50円0円
契約アンペア中部電力サステナブルエナジー
10A321.14円契約不可
20A642.28円契約不可
30A963.42円契約不可
40A1284.56円0円
50A1605.70円0円
60A1926.84円0円
契約アンペア北陸電力サステナブルエナジー
10A302.50円契約不可
20A605.00円契約不可
30A907.50円契約不可
40A1210.00円0円
50A1512.50円0円
60A1815.00円0円
電力使用量関西電力サステナブルエナジー
~15kWh522.58円0円
電力使用量中国電力サステナブルエナジー
~15kWh759.68円0円
電力使用量四国電力サステナブルエナジー
~11kWh666.89円0円
契約アンペア九州電力サステナブルエナジー
10A316.24円契約不可
20A632.48円契約不可
30A948.72円0円
40A1264.96円0円
50A1581.20円0円
60A1897.44円0円

大手電力会社の従量電灯プランと比べると差は歴然で、基本料金が無いだけで月2,000円以上お得になる場合もあります。

特に電力使用量が少ない人は、電気代全体に占める基本料金の割合が大きくなりがちなので、お得に使えます。

電力量料金が最大2段階で分かりやすい

大手電力会社とサステナブルエナジーの従量料金区分の違い

サステナブルエナジーの「ネットでんきB/C」は、最大2段階制です。

使用量が300kWh以下なら料金が変わらないから、毎月の電気代が計算しやすいね。

また東京・関西・九州エリアの「ネットでんきB」は1段階制なので、従量料金の増減を気にせずに電気を使えるのもメリットです。

電力量料金が大手電力会社より安い

電力量料金が大手電力会社より安い

サステナブルエナジーの電力量料金は、大手電力会社の従量電灯プランより最大15円/kWh以上安く設定されています。

北海道電力サステナブルエナジー
〜120kWh35.35円32.00円
121~280kWh41.64円32.00円
281kWh~45.36円31.50円
電力使用量東北電力サステナブル
エナジー
〜120kWh29.62円28.00円
121~300kWh36.37円28.00円
301kWh~40.32円27.50円
電力使用量東京電力サステナブル
エナジー
〜120kWh29.80円27.90円
121~300kWh36.40円27.90円
301kWh~40.49円27.90円
電力使用量中部電力サステナブル
エナジー
〜120kWh21.20円27.70円
121~300kWh25.67円27.70円
301kWh~28.62円27.50円
電力使用量北陸電力サステナブル
エナジー
〜120kWh30.83円23.90円
121~300kWh34.72円23.90円
301kWh~36.43円22.10円
電力使用量関西電力サステナブル
エナジー
16〜120kWh20.21円24.40円
121~300kWh25.61円24.40円
301kWh~28.59円24.40円
電力使用量中国電力サステナブル
エナジー
16〜120kWh32.75円26.00円
121~300kWh39.43円26.00円
301kWh~41.55円25.80円
電力使用量四国電力サステナブル
エナジー
12〜120kWh30.65円26.40円
121~300kWh37.27円26.40円
301kWh~40.78円26.30円
電力使用量九州電力サステナブル
エナジー
〜120kWh18.37円24.90円
121~300kWh23.97円24.90円
301kWh~26.97円24.90円

サステナブルエナジーは、1段階目の料金より2段階目の料金が安くなります。

そのため、毎月の電気使用量が多い家庭ほどお得になりやすいです。

ただし電力量料金が安くても、電源調達調整費や容量拠出金など、他の費用の影響で電気代が高くなるケースがある点は注意しましょう。

燃料費調整額がかからない

サステナブルエナジーの料金プランは、基本料金だけでなく燃料費調整額も0円です。

燃料費調整額

燃料費調整額とは、平均燃料価格により変動する電気代費用の1つです。

燃料価格が高くなると燃料費調整額がプラス調整されて電気代に加算され、低くなると電気代から減算されます。

日本は発電燃料のほとんどを輸入に頼っているため、良くも悪くも燃料費変動の影響を受けやすい立場にあります。

例えば2022年に発生したロシアによるウクライナ侵攻の時期には一時的に燃料費が暴騰し、政府が補助金を支給する事態にまで発展しました。

結果的には補助金のおかげで電気代への影響は最小限に抑えられましたが、今後の社会情勢しだいではまた燃料費や電気代が高騰する可能性もゼロではありません。

しかしサステナブルエナジーは2024年1月から燃料費調整額を撤廃しているため、上記のようなリスクを心配せずに電気を使い続けられます。

サステナブルエナジーが燃料費調整額を撤廃した理由は、「さらに安く、安定して電力を供給することが可能になったため」と発表しているよ。

再エネ賦課金がかかる

再エネ賦課金がかかる

サステナブルエナジーの電気代には再エネ賦課金が含まれており、基本料金や電力量料金とは別に3.49円/kWh(2024年度)が課税されます。

再エネ賦課金(再生可能エネルギー発電促進賦課金)

再エネ賦課金とは、電力会社などが再生可能エネルギーを購入した際に発生する費用を、消費者が負担する制度です。

再エネ賦課金の単価は、再生可能エネルギーの導入状況や卸電力市場の価格などを踏まえて、経済産業大臣が毎年度改定します。

再エネ賦課金は国が定めた制度なので、大手・新電力に関わらず、どの電力会社と契約しても均一に発生する費用です。

再エネ賦課金の単価は、2022年度は3.45円/kWh、2023年度は1.40円/kWhだったの。

2024年度は3.49円/kWhだから、この3年の間でも激しく増減を繰り返していることが分かるわね。

電源調達調整費がかかる

電源調達調整費がかかる

サステナブルエナジーでは、電源調達調整費という費用がかかります。

電源調達調整費は、日本卸電力取引所(JPEX)にて取引される電力の市場価格をもとに調整される費用です。

電源調達調整費単価は以下の計算をもとに加算または減算され、毎月の電気代に反映されます。

  • 追加請求の場合:
    (A―C)×Cを上回った際の使用電力量(kWh)
  • 還元請求の場合:
    (A―B)×Bを下回った際の使用電力量(kWh)

A:JEPXが公表するエリアプライス(30分単位)
B: 還元基準価格
C :追加調準価格

エリア還元基準価格追加調準価格
北海道5.00円15.00円
東北5.00円15.00円
東京5.00円15.00円
中部5.00円13.00円
北陸5.00円13.00円
関西5.00円13.00円
中国5.00円13.00円
四国5.00円13.00円
九州5.00円13.00円

計算が難しいから、「電力の市場価格が高くなるとプラス調整される」「電力の市場価格が低くなるとマイナス調整される」と覚えておけばOKだよ。

新電力会社の多くは電源調達調整費を導入しているので、覚えておきましょう。

容量拠出金がかかる

容量拠出金がかかる

サステナブルエナジーでは、2.35円/kWhの容量拠出金がかかります。

容量拠出金とは

容量拠出金とは、小売電気事業者が容量市場に支払う料金の一部を消費者が負担するための費用です。

本来は小売電気事象者が容量市場(OCCTO)に支払うものですが、安定して電力を供給するために、2024年以降多くの新電力会社で導入されています。

つまり電力会社が支払った容量拠出金を利用者に転嫁することで、新電力会社は費用を回収でき、安定して電力の供給が可能になる仕組みです。

容量拠出金は定期的に見直されるため、値上がりもしくは値下がりの可能性があることは覚えておきましょう。

電力会社の中には、請求書を見ても「容量拠出金」という項目が無いこともあるけど、その場合は電力量料金などに容量拠出金が含まれているケースが多いよ。

実際には、以下のフローで容量拠出金が発生しています。

容量市場の概要図

サステナブルエナジーと大手電力会社の料金を比較

サステナブルエナジーと大手電力会社の料金を比較

サステナブルエナジーと大手電力会社の料金をエリア別に比較した結果、ほとんどのエリアにおいてサステナブルエナジーが安いことが分かりました。

項目北海道電力サステナブルエナジー
基本料金402.60円/10A0円
電力量料金1~120kWh:35.35円
121~280kWh:41.64円
281kWh~:45.36円
1~280kWh:32.00円
281kWh~:31.50円
燃料費調整額
(2024年の平均)
-5.45円/kWh0円
再エネ賦課金3.49円/kWh3.49円/kWh
電源調達調整費0円0円
容量拠出金0円2.35円/kWh
推定電気代金
(40Aで200kWh)
8791円7,568円
推定電気代金
(40Aで400kWh)
17,174円15,076円
項目東北電力サステナブルエナジー
基本料金369.60円/10A0円
電力量料金1~120kWh:29.62円
121~300kWh:36.37円
301kWh~:40.32円
1~300kWh:28.00円
301kWh~:27.50円
燃料調整費
(2024年の平均)
-6.82円/kWh0円
再エネ賦課金3.49円/kWh3.49円/kWh
電源調達調整費0円0円
容量拠出金0円2.35円/kWh
推定電気代金
(40Aで200kWh)
7,276円6,768円
推定電気代金
(40Aで400kWh)
14,279円13,486円
項目東京電力サステナブルエナジー
基本料金311.75円/10A0円
電力量料金1~120kWh:29.80円
121~300kWh:36.40円
301kWh~:40.49円
27.9円
燃料調整費
(2024年の平均)
-6.02円/kWh0円
再エネ賦課金3.49円/kWh3.49円/kWh
電源調達調整費
(2024年の平均)
0円0.20円/kWh
容量拠出金0円2.35円/kWh
推定電気代金
(40Aで200kWh)
7,229円6,788円
推定電気代金
(40Aで400kWh)
14,412円13,576円
項目中部電力サステナブルエナジー
基本料金321.14円/10A0円
電力量料金1~120kWh:21.20円
121~300kWh:25.67円
301kWh~:28.62円
1~300kWh:28.00円
301kWh~:27.50円
燃料調整費
(2024年の平均)
2.90円/kWh0円
再エネ賦課金3.49円/kWh3.49円/kWh
電源調達調整費
(2024年の平均)
0円0円
容量拠出金0円2.35円/kWh
推定電気代金
(40Aで200kWh)
7,160円6,768円
推定電気代金
(40Aで400kWh)
13,867円13,486円
項目北陸電力サステナブルエナジー
基本料金302.50円/10A0円
電力量料金1~120kWh:30.86円
121~300kWh:34.75円
301kWh~:36.46円
1~300kWh:23.90円
301kWh~:22.10円
燃料調整費
(2024年の平均)
-6.25円/kWh0円
再エネ賦課金3.49円/kWh3.49円/kWh
電源調達調整費
(2024年の平均)
0円0円
容量拠出金0円2.35円/kWh
推定電気代金
(40Aで200kWh)
7,141円5,948円
推定電気代金
(40Aで400kWh)
13,710円11,716円
項目関西電力サステナブルエナジー
最低料金522.58円
(~15kWh)
0円
電力量料金16~120kWh:20.21円
121~300kWh:25.61円
301kWh~:28.59円
24.40円
燃料調整費
(2024年の平均)
3.17円/kWh0円
再エネ賦課金3.49円/kWh3.49円/kWh
電源調達調整費
(2024年の平均)
0円0円
容量拠出金0円2.35円/kWh
推定電気代金
(40Aで200kWh)
6,025円6,048円
推定電気代金
(40Aで400kWh)
12,777円12,096円
項目中国電力サステナブルエナジー
最低料金759.68円
(~15kWh)
0円
電力量料金16~120kWh:32.75円
121~300kWh:39.43円
301kWh~:41.55円
16~300kWh:26.00円
301kWh~:25.80円
燃料調整費
(2024年の平均)
-7.92円/kWh0円
再エネ賦課金3.49円/kWh3.49円/kWh
電源調達調整費
(2024年の平均)
0円0円
容量拠出金0円2.35円/kWh
推定電気代金
(40Aで200kWh)
6,466円6,368円
推定電気代金
(40Aで400kWh)
13,678円12,716円
項目四国電力サステナブルエナジー
最低料金666.89円
(~11kWh)
0円
電力量料金12~120kWh:30.65円
121~300kWh:37.27円
301kWh~:40.78円
12~300kWh:26.40円
301kWh~:26.30円
燃料調整費
(2024年の平均)
-5.52円/kWh0円
再エネ賦課金3.49円/kWh3.49円/kWh
電源調達調整費
(2024年の平均)
0円0円
容量拠出金0円2.35円/kWh
推定電気代金
(40Aで200kWh)
6,561円6,448円
推定電気代金
(40Aで400kWh)
13,960円12,886円
項目九州電力サステナブルエナジー
基本料金316.24円/10A0円
電力量料金1~120kWh:18.37円
121~300kWh:23.97円
301kWh~:26.97円
24.9円
燃料調整費
(2024年の平均)
1.86円/kWh0円
再エネ賦課金3.49円/kWh3.49円/kWh
電源調達調整費
(2024年の平均)
0円0円
容量拠出金0円2.35円/kWh
推定電気代金
(40Aで200kWh)
6,456円6,148円
推定電気代金
(40Aで400kWh)
12,620円12,296円

電気代の試算結果はあくまでも目安ですが、新電力ベスト編集部の調べでは、サステナブルエナジーの方が最大で2,000円以上お得になりました。

特に北海道や北陸など、寒さが厳しいエリアでは大手電力会社よりサステナブルエナジーの方が大幅に安い傾向にあります。

暖房は冷房より消費電力が多いから、寒冷地では電気料金が安いサステナブルエナジーを使うのがおすすめ!

一方関西エリアでは、サステナブルエナジーの方が高くなるケースもあります。

特に電力使用量が200kWhを下回る人は関西電力の方がお得になる可能性が高いので、しっかり試算したうえでサステナブルエナジーに乗り換えましょう。

サステナブルエナジーの注意点

サステナブルエナジーの注意点

サステナブルエナジーを契約する際は、以下の点に注意しましょう。

  • 電源調達調整費が高騰する可能性がある
  • オール電化プランはない
  • 電気使用量が少ないと割高になる

ライフスタイルや住まい環境によっては、サステナブルエナジー以外の電力会社を選んだ方が良い場合もあるので、ぜひ以降の解説を参考にしてください。

電源調達調整費が高騰する可能性がある

2019年~2024年の電力の市場価格推移

サステナブルエナジーが導入している電源調達調整費は、電力の市場価格によって高騰する可能性があります。

直近5年間のデータを見ると、2021年1月に大きく高騰した過去がありました。

2021年1月は日本が強烈な寒波に襲われた時期で、10年に1度と言われる膨大な電力需要が発生したんだ。

また、前述した容量市場の設立や拡大しつつある太陽光発電により、国内の電力供給は今後安定する見通しです。

そのため、今後電源調達調整費が高騰する可能性は低いと言われていますが、可能性はゼロではないので、そのリスクを覚えておきましょう。

オール電化プランはない

サステナブルエナジーにはオール電化プランはないので、オール電化住宅に住んでいる人には向いていません。

また夜間のみ電気料金が安くなるプランなども存在しないため、特定の時間に電気を多く使う人にも、あまりおすすめできない新電力です。

サステナブルエナジーに問い合わせたところ、「現状ではオール電化プランを追加する予定はない」という旨の回答を得られました。

オール電化プランを探している人は、CDエナジーダイレクトなど、新電力ベスト編集部がおすすめする他の電力会社を検討しましょう。

電気使用量が少ないと割高になる

電気使用量が少ないと、大手電力会社より割高になる可能性がある

サステナブルエナジーの「ネットでんきB/C」プランは、1段階料金より2段階料金の方が安いという、やや特殊な料金体系です。

そのため電力使用量が少ないと、大手電力会社より割高になる可能性があります。

エリア大手電力会社サステナブルエナジー
中部21.20円27.70円
関西20.21円24.40円
九州18.37円24.90円

1段階料金に収まることが多い一人暮らしの場合は、特に注意しよう。

またエリアによっては40A以上の契約しかできないから、10~20Aなど小容量契約をしたい人にも、あまり向いていないんだ。

もちろん全てのエリアで1段階料金が割高というわけではないので、大手電力会社との料金比較も参考にしながら乗り換えを検討してください。

サステナブルエナジーの料金でよくある質問

サステナブルエナジーの料金でよくある質問

サステナブルエナジーの料金について、よくある質問と回答をまとめました。

サステナブルエナジーの料金プランは?
サステナブルエナジーの料金プランは3つです。
・「ネットでんきB」
・「ネットでんきC」
・「ネット低圧電力」
上記のうち一般家庭向けのプランは「ネットでんきB」で、大手電力会社の従量電灯プランに相当します。
契約容量が60Aでは足りない家庭や事務所・商店は、「ネットでんきC」を選びましょう。
>> サステナブルエナジーの料金プランを見る
サステナブルエナジーは大手電力会社より安い?
サステナブルエナジーは以下の理由により、大手電力会社より電気代が安くなる可能性が高いです。
・基本料金が0円
・燃料費調整額が0円
・電力量料金が安い
ただし電力量料金については必ずしも大手電力会社より安いわけではなく、例えば関西エリアの1段階料金は、関西電力より4.19円/kWh高いです。またサステナブルエナジーでは電源調達調整費と容量拠出金も導入しているため、電力量料金だけで比較しないように注意しましょう。
>> サステナブルエナジーの安さの秘密を詳しく見る
サステナブルエナジーの料金の特徴は?
サステナブルエナジーの従量料金は最大2段階なので分かりやすく、電気代も計算しやすいのがメリットです。
東京・関西・九州エリアの従量料金は1段階しかないので、実質的に固定料金制のような感覚で電気を使えます。ただし基本的に電力使用量が多いほどお得になる料金体系になっているため、一人暮らしなど電力使用量が少なめの人は注意が必要です。
>> サステナブルエナジーの料金の特徴を詳しく見る

まとめ

最後にサステナブルエナジーの料金おさらいしましょう。

  • サステナブルエナジーは大手電力会社より安くなる
  • 電気使用量が多くなるとお得になりやすい
  • 電力使用量が少ない人やオール電化住宅には向かない

2021年5月に電力の提供を開始したサステナブルエナジーは、新電力の中では後発組の企業ですが、その分電気料金は他社より安く設定して差別化を図っています。

基本料金や燃料費調整額が0円、従量料金は最大2段階など、利用者に寄り添った良心的な料金体系も人気の秘密です。

サステナブルエナジーは料金の安さが魅力の新電力会社です。電気代を安くしたい人に特におすすめですよ。

サステナブルエナジーの申し込み手続きはネットから簡単に行え、手数料や工事なども不要です。

本記事を参考にしながら電気代の試算や比較して、空き時間を見つけて申し込みましょう。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。