太陽光発電で電気代は安くなる?実際にかかる費用や節約術を解説

太陽光発電で電気代は安くなる

「太陽光パネルの導入費用は?」
「太陽光発電でいくら節約できる?」
「太陽光発電のメリット・デメリットは?」

昨今の光熱費の値上げに対処するために、太陽光発電の導入を検討している人も多いのではないでしょうか。

しかし、「実際にどれくらい電気代を節約できるのか」「設置費用はいくらかかるのか」等の疑問は、導入前に解決しておきたいですよね。

住宅用の太陽光発電の導入費用は、おおよそ100万円です。

初期費用はやや高額ですが、自家発電した電気を上手く使えば、年間で10万円以上の節約効果を得られる場合もあります。

本記事では、自宅に太陽光発電システムを整えるのに必要な費用のほか、導入による節約効果を詳しく解説します。

電気代が安くなる効率的な活用方法も紹介するので、これから太陽光発電を導入予定の人はぜひ参考にしてください。

太陽光発電は長期的に見るとお得になる

太陽光発電は長期的に見るとお得になる

太陽光発電を利用するには初期費用や維持費が必要ですが、一般的な利用をすれば10~12年ほどで投資費用を回収できます

長期的に見ると電気代を大幅に節約できる発電システムなので、予算が許すなら導入の価値は充分にあります。

太陽光発電で生まれた電力は自家消費できるのはもちろん、売電して収入を得ることも可能よ。

またCO2を排出しないことから、国が推進する脱炭素社会の実現にも欠かせない存在なの。

ただし、上手く活用しないと費用回収までに時間がかかったり、費用を回収できないまま終わってしまったりする可能性もあります。

太陽光発電導入後に損をしたくない人は、ぜひ本記事で解説するお得な使い方をチェックしましょう。

太陽光発電にかかる費用

太陽光発電にかかる費用

住宅用の太陽光発電を設置する場合は100万円前後の初期費用が必要で、その後も維持費や撤去費用で万単位のコストがかかります。

項目料金目安(※)
設置費用115万2,000円
維持費用2万3,200円/年
撤去費用15万円
※システム容量4kWの場合

上記はあくまでも概算なので、これから太陽光発電を導入予定の人は、それぞれの費用についてしっかり把握しておきましょう。

太陽光パネルの設置費用

太陽光パネルの設置費用は約30万円/kW

経済産業省発表の資料によると、太陽光パネルを設置する際の費用は平均28万8,000円/kWです。

費用の内訳を見ると、パネル本体のほかパワーコンディショナーや架台など、様々な器具が必要なことが分かります。

項目費用(※)
工事費7万6,000円/kW
パネル14万7,000円/kW
パワコン4万7,000円/kW
架台3万円/kW
その他3,000円/kW
値引き-1万5,000万円/kW
合計28万8,000円/kW
※新築物件の場合
パワーコンディショナー

パワーコンディショナー(パワコン)とは、太陽光で発電された電気を変換する機械です。

具体的には、太陽光パネルから流れる「直流」の電気を、一般家庭で使用される「交流」の電気へと変換する役割を担います。

外観は白いボックス状のものが多く、屋内型と屋外型の2タイプが存在します。

設置費用について注意しておきたいのが、システム容量1kWにつき上記の費用がかかる点です。

システム容量というのは、「太陽光発電でどれだけの電気を発電できるか」を表す数値だよ。

住宅用の場合、システム容量は3~5kWにするのが一般的だから、設置費用の合計は「28.8万円×(3~5kW)」となって、約100万円かかる計算になるんだ。

初期費用に100万円必要と聞くと高額に思えますが、設置費用は年々減少傾向にあり、10年前と比べると約10万円/kW安くなっています。

まとまった費用を準備できない場合でも、ローンや各自治体が実施している補助金などを利用すれば、負担を抑えつつ太陽光発電を導入できるでしょう。

太陽光パネルの維持費用

太陽光発電の維持費用は年間で約5,800円/kW

資源エネルギー庁が実施したヒアリング調査によると、太陽光発電の維持費は年間で約5,800円/kWです。

ただし維持費が毎年かかるわけではなく、数年または数十年ごとに1度発生する点検や交換の際に、下記の費用が発生します。

項目実施時期費用(※)
定期点検3~5年に1回約4万7,000円/回
パワコン交換20年に1回約34万5,000円/回
※システム容量5kWの場合

これらの費用を年間に換算すると約5,800円/kWになる、ということね。

ただし上記の金額は2024年度時点のデータだから、今後点検費用や交換費用が値上がりする可能性もあるわ。

なお太陽光パネルの法定耐用年数は17年ですが、実際は30年ほど継続使用できるケースが多いです。

そのため今回は維持費用に含めていませんが、仮に太陽光パネルを交換することになった場合は、約14万7,000円/kWが必要な点も覚えておきましょう。

太陽光パネルの撤去費用

太陽光発電の撤去費用の相場は約15万円

太陽光パネルを撤去する際は、15万円前後の費用が必要と言われています。

太陽光発電設備は産業廃棄物に該当するため個人では廃棄できず、業者に費用を払って撤去を依頼する必要があるためです。

撤去費用には処分費や運搬費などが含まれますが、業者によって請求金額は大きく異なります。

そのため、撤去を依頼する際は工事会社をしっかり選ぶことが大切です。

システム容量が10kW以上の太陽光発電を設置する場合は、あらかじめ撤去費用を積み立てておくことが義務づけられているんだ。

一般家庭で10kW以上の太陽光発電を導入することはまずないけど、念のため数十万円ほどの撤去費用を準備しておくと安心だね。

太陽光発電が節約につながる理由

太陽光発電が節約につながる理由

太陽光発電が電気代節約につながる理由を、下記4つのポイントを中心に解説します。

  • 自家発電した電気を無料で利用できるから
  • 購入する電力量が減ることで単価が安くなるから
  • 発電した電気を売ることで売電収入が得られるから
  • 再エネ賦課金の支払い金額が少なくなるから

太陽光発電を導入する際の費用は決して安くないものの、節約効果は抜群なので、光熱費を削減したい人はぜひチェックしてください。

自家発電した電気を無料で利用できるから

太陽光発電の電気は無料で使える

太陽光パネルで自家発電した電気は全て無料で使えるので、太陽光による発電量が多いほど電気代が節約できます。

例えば、家庭で使う電力のうち30%分を太陽光発電の電気で賄った場合、年間で41,323円(※)の節約効果を得られます。

  • 太陽光発電のシステム容量:4kW
  • 太陽光発電の発電量4,000kWh/年のうち約3割を自家消費と想定
    (太陽光発電協会発表のデータより)
  • 電力量料金単価:31円/kWh
    (全国家庭電気製品公正取引協議会のデータより)

特に天気の良い日中は太陽光発電をフル活用できるので、昼間に多くの電気を使う人は、上記よりもさらに節約できる可能性が高いです。

「なるべく太陽が出ているうちに多くの電気を使う」ということを意識すれば、毎月の電気代を大幅に下げられるでしょう。

太陽光発電ができる環境なら、パワコンの自立運転コンセントからいつでも電源がとれます。

そのため、停電の際もすぐに電気を使えるという利点もあるわよ。

購入する電力量が減ることで単価が安くなるから

従量電灯などの従量制プランを契約している場合は、太陽光発電で電気を賄える分、購入する電力量が減って電気代が安くなります。

従量制プランは通常3段階の料金区分に分かれていて、電力使用量に比例して料金単価が上がる仕組みなんだ。

太陽光発電を上手く活用すれば、最も単価が安い1段階目の電力消費量に抑えやすくなる、ということだね。

従量制プランの電気料金は電力会社によって異なりますが、1段階と3段階では10円/kWh以上もの差があるケースが多いため、節約効果は無視できません。

従量電灯B

電力使用量料金単価
~120kWh35.35円
121~280kWh41.64円
281kWh~45.36円

従量電灯B

電力使用量料金単価
~120kWh29.62円
121~300kWh36.37円
301kWh~40.32円

従量電灯B

電力使用量料金単価
~120kWh29.80円
121~300kWh36.40円
301kWh~40.49円

従量電灯B

電力使用量料金単価
~120kWh21.20円
121~300kWh25.67円
301kWh~28.62円

従量電灯B

電力使用量料金単価
~120kWh30.86円
121~300kWh34.75円
301kWh~36.46円

従量電灯A

電力使用量料金単価
16~120kWh20.21円
121~300kWh25.61円
301kWh~28.59円

従量電灯A

電力使用量料金単価
16~120kWh32.75円
121~300kWh39.43円
301kWh~41.55円

従量電灯A

電力使用量料金単価
12~120kWh30.65円
121~300kWh37.27円
301kWh~40.78円

従量電灯B

電力使用量料金単価
~120kWh18.37円
121~300kWh23.97円
301kWh~26.97円

従量電灯

電力使用量料金単価
11~120kWh40.20円
121~300kWh45.74円
301kWh~47.72円

実際にどれくらい節約できるのか、東京電力の従量電灯Bプランを例に見てみましょう。

例えば家庭の電力消費量が350kWh/月の場合、太陽光発電の有無で月4,000円(※)もの差が生まれます。

項目太陽光発電
あり
太陽光発電
なし
基本料金935.25円935.25円
1段階料金3,576.00円3,576.00円
2段階料金4,732.00円6,552.00円
3段階料金0円2,024.50円
合計9,243.25円13,087.75円
  • 太陽光発電のシステム容量:4kW
  • 太陽光発電の発電量:100kWh/月を想定
    (4,000kWh/年÷12ヶ月≒333≒300kWh/月のうち30%)
  • 「再エネ賦課金」と「燃料費調整額」は除外

以上のことから、電力消費量が多い家庭ほど、太陽光発電を導入するメリットは大きくなります。

発電した電気を売ることで売電収入が得られるから

太陽光発電の電気を売れば、売電収入が得られる

太陽光パネルを使って発電した電気は、売電することで収入を得ることもできます。

売電価格はFIT(固定価格買取制度)により保証されており、最初の10年間は16円/kWhで売却できます。

FIT(固定価格買取制度)

FITとは、太陽光などの再生可能エネルギーで発電した電気を、電力会社が規定期間、一定の価格で買い取ることを定めた制度です。再生可能エネルギーによる発電を促進するため、2012年7月からスタートしました。

売電することで電気代が節約できるので、昼間に電気を使えない人でも太陽光発電の電気がムダになることはありません。

ただしFITの売電価格は年々減少傾向にあるうえ、太陽光発電導入から10年が過ぎた後はFITの適用外となるため、売電できる電力会社を探す必要があります。

資源エネルギー庁の調査では、FITを適用しない場合の売電価格は、2023年11月末時点で約10円/kWhです。

項目売電価格
FIT適用中
(太陽光発電導入から10年間)
16円/kWh
FIT終了後
(太陽光発電導入から11年目以降)
10円/kWh(※)
※中央値

導入から11年目以降は売電収入が下がる可能性が高いですが、もちろん太陽光発電の自家消費は継続して可能なので、大きく損をすることはないでしょう。

FITは、太陽光発電の初期費用を回収できるように、電気を相場より高い価格で買い取ってくれることを保証している制度なの。

つまりFITの売電価格が下がっているということは、以前より太陽光発電の導入コストが下がっていることを意味しているわ。

再エネ賦課金の支払い金額が少なくなるから

太陽光発電によって自宅の電気を賄えば、電力会社から購入する電気が減るため、その分再エネ賦課金の支払い金額も少なくなります。

再生可能エネルギー発電促進賦課金(再エネ賦課金)

再エネ賦課金とは毎月の電気代に含まれる費用の1つで、1kWhにつき規定料金が課されます。

2012年7月にスタートしたFITにより電力会社の負担が増したため、それを補うと同時に再生可能エネルギーの普及を促進させる目的で設けられました。

再エネ賦課金は電力会社から購入した電気に課される費用で、自家発電した電気には適用されません

2024年度の再エネ賦課金額は3.49円/kWhなので、例えば太陽光発電で100kWh/月を自家消費すれば、349円/月以上の節約になります。

「購入する電力量が減ることで単価が安くなるから」で使用した試算表に、再エネ賦課金を加えて再度電気代を比較してみましょう。

項目太陽光発電
あり
太陽光発電
なし
基本料金935.25円935.25円
1段階料金3,576.00円3,576.00円
2段階料金4,732.00円6,552.00円
3段階料金0円2,024.50円
再エネ賦課金872.50円1,221.50円
合計10,115.75円15,530.75円

再エネ賦課金も加味すると、太陽光発電の有無によって生じる差はより大きくなり、上記の場合は約5,000円もの差が開きます。

このように、太陽光発電は電気代に関連する様々な費用を節約できるシステムなので、長い目で見るとコスパの良さは破格と言えます。

再エネ賦課金は経済産業大臣が毎年度設定する費用で、1年ごとに単価が変わるよ。

ちなみに2023年度の再エネ賦課金額は1.40円/kWhだったから、1年で約2円/kWhも値上げされたんだ。

太陽光発電で効率良く節約するためのコツ

太陽光発電で効率良く節約するためのコツ

太陽光発電は電気代の節約に貢献してくれるシステムですが、以下の方法を実践することで、さらなる節約効果が望めます。

  • 発電した電気は売電せずに自分で利用する
  • 蓄電池を活用する
  • できるだけ昼に電気を使うようにする
  • 夜の電気が安い電力会社に切り替える

太陽光発電を導入する前に、上手な活用方法を身につけておきましょう。

発電した電気は売電せずに自分で利用する

太陽光で発電した電気は売電せずに自分で利用した方がお得

太陽光発電で売電収入を得られる点に魅力を感じる人も多いかもしれませんが、基本的には売電より自家消費した方が圧倒的にお得です。

自家消費をおすすめする理由は2つです。

  • FITの売電価格が安く、値下げの傾向にある
  • 電力会社の電気料金が高く、値上げの傾向にある

住宅用太陽光発電の場合、2024年度のFITの売電価格は16円/kWhです。

一方で電力会社が設定している電力量料金単価は平均31円/kWhなので、売電すると約15円/kWhの損をしてしまいます。

項目料金単価
売電価格(FIT)16.00円/kWh
電力量料金単価(平均)31.00円/kWh
収支-15.00円/kWh

自家消費は「31円のものを無料で入手している」、
売電は「31円で買ったものを16円で売っている」、
とイメージすると分かりやすいわね。

そのため、電力会社が提供する電気は極力使わずに、太陽光発電で自宅の電気を賄った方が節約効果は高まります。

自宅で使いきれずに余ってしまった太陽光発電の電気(余剰電力)のみ売電するのが、理想の使い方です。

蓄電池を活用する

蓄電池を併用すると、夜間や悪天候時でもムダなく電気を使える

太陽光発電と蓄電池を併用すれば、夜間や悪天候の時でもムダなく電気を使えるようになります。

蓄電池

蓄電池とは、太陽光などで発電された電気を貯められる充電機器です。

家庭用の蓄電池はエアコンの室外機とほぼ同じサイズ感の製品が多いので、屋外にも無理なく設置できます。

資源エネルギー庁の調べによると余剰売電比率は約70%なので、蓄電池を導入すれば、この70%分の電気を有効活用できます。

太陽光パネルで発電した電気のうち、自家消費しているのはわずか30%で、残りの70%の電気は使いきれずに売電していることになるね。

でも前述したように売電するのはお得とは言えないから、より節約効果を高くしたい人は蓄電池の導入がおすすめだよ。

電気を貯められるだけでなく、万が一の災害時にも電源として役立つのが蓄電池のメリットです。

例えばスマホを充電して家族と連絡を取り合ったり、テレビをつけて正確な情報収集に努めたりなど、電気があることで一命をとりとめることもあるかもしれません。

ただし蓄電池の導入にはコストがかかり、太陽光とセットだと200~300万円の初期費用が必要です。

自治体によっては補助金を支給してくれるところもあるので、予算と相談したうえで導入を決めましょう。

できるだけ昼に電気を使うようにする

太陽光発電を利用できるのは天気の良い日中に限定されるので、なるべく昼間に電気を多く使うような生活スタイルが理想です。

在宅時間が長い人は、夜間に行っている家事を昼間にシフトさせる等、家電の稼働率を昼間中心にできないか考えてみましょう。

日中は家を不在にしていることが多い人も、昼間に電気を使える方法がないか探してみてね。

例えばロボット掃除機を導入すれば、昼間に掃除や充電を済ませれられるから、電気代だけでなく時間の節約にもなるわ。

昼間に多くの電気を使えば蓄電池を設置する必要性が薄れるので、導入コストの面でもメリットを得られます。

太陽光発電を導入する前に、普段の生活スタイルを振り返って電気の使い方を見直してみるのがおすすめです。

夜の電気が安い電力会社に切り替える

夜間の電気料金が安い電力会社に切り替えれば、太陽光発電をよりお得に使える

蓄電池を併用しない場合や、昼間に電気を使うのが難しい人は、夜間の電気料金が安い電力会社への切り替えを検討しましょう。

最近は大手電力以外の会社でも様々なプランを提供していますが、中でも以下の新電力会社は夜間の電気料金が安いのでおすすめです。

電力会社プラン基本料金
(30A)
夜間の
電力量料金単価
CDエナジーダイレクトスマートでんき885.72円28.06円/kWh
シン・エナジー【夜】生活フィットプラン565.20円(※)18.88円/kWh(※)
ミツウロコでんきとくとくナイト935.25円(※)27.68円/kWh(※)
※東京エリアの場合

CDエナジーダイレクトは東京電力エリアでのみ利用可能ですが、東京電力よりも安い料金や独自のポイント制度など、メリットの多い新電力です。

シン・エナジーは他社を圧倒する料金の安さが魅力で、対応地域も国内全域なので居住エリアを問わずに契約できます。

ミツウロコでんきは実績豊富な大手会社が運営しているため、新電力に安心感や信頼を求める人に向いています。

このように新電力はそれぞれ電気料金や特徴が異なるので、自分のライフスタイルなどに合った会社を選べば、太陽光発電をよりお得に使えるようになるでしょう。

太陽光発電の導入が節約につながりやすい人の特徴

太陽光発電の導入が節約につながりやすい人の特徴

太陽光発電は、以下のいずれかに当てはまる人に特におすすめです。

  • 在宅作業で日中に多く電力を使う人
  • 昼間は家におらず夜だけ電気を使う人

自分のライフスタイルに合わせて賢く太陽光発電を活用して、電気代を節約しましょう。

在宅作業で日中に多く電力を使う人

リモートワークなどで在宅時間が長い人は日中にも多くの電力を使うため、太陽光発電の電気をフル活用できます。

在宅中は常に使用し続けるエアコンや照明のほか、仕事で使用するパソコンなど、あらゆる電化製品を太陽光発電で賄えます

加えて、家事のほとんどを昼間に済ませれば夜間の電力消費量も少なくなるので、より効率良く節約が可能です。

初期費用が高額な蓄電池を導入しなくても、太陽光発電だけで充分な節約効果を得られる点もメリットだね。

昼間は家におらず夜だけ電気を使う人

昼間は家を不在にしている人でも、以下の方法で太陽光発電のメリットを得られます。

  • 蓄電池を併用して夜間に電気を使う
  • 売電して電気代を節約する

太陽光発電と蓄電池の組み合わせは、自家発電した電気をムダなく使用できるため、非常に相性が良いです。

日中は家に居なくても、太陽光パネルにより発電された電気は自動的に蓄電池に貯まっていき、夜間は無料で貯まった電気を使えます。

また太陽光発電の電気はFIT制度により割高価格で売電できるため、蓄電池がなくても電気代の節約が可能です。

売電できるのは発電量の70%まで

FIT制度における「地域活用要件」という取り決めにより、太陽光発電設備(10~50kW)で発電された電気は、少なくとも30%分は自家消費する必要があります。

つまり売電できる最大電力量は70%となるため、自家発電した全ての電気を売電できない点に注意しましょう。

太陽光発電で実際に節約している人の口コミ

太陽光発電で実際に節約している人の口コミ・評判

実際に太陽光発電を導入している人の口コミを見ると、大幅に電気代を節約できている人が多く見られました。

https://twitter.com/crossya31/status/1795996633445921110

太陽光発電とエネファームを併用した結果、1ヶ月の電気代をわずか796円に抑えることに成功した人による口コミです。

2023年の政府の統計によると、2人暮らしの電気代平均は10,940円なので、1万円以上もの節約に成功していることになります。

上記の投稿画像を見ると、消費電力(黄色)より発電量(緑色)の方が遥かに多いことが分かります。

余った電気は売電して収入を得られるので、電気代を限りなく0円に近づけることも可能です。

また口コミでも述べられているように、太陽光発電と蓄電池を併用すれば、電力会社の電気を使わずに生活することも不可能ではありません。

FITによる売電価格は年々減少傾向にありますが、太陽光発電の電気を自家消費すれば、電気代を大幅に節約できます。

上記口コミ投稿者も節約に励んだ結果、1年前の約半分にまで電気代を抑えられたようです。

電力消費量が少なくなれば、太陽光発電で自家消費する電気も少なくなるから、売電収入も増えるわ。

電気代を節約したい場合は、太陽光発電の導入後も節電を心がけて生活することが大切よ。

太陽光発電についてのよくある質問

太陽光発電について、よくある質問と回答をまとめました。

太陽光発電は節約につながる?
太陽光発電は、長期的に見ると電気代の節約につながります。
自家発電した電気は無料で使えるうえ、余った電気を売電して収入を得ることもできるため、節約効果は抜群です。
ただし太陽光発電の導入には100万円近くのコストがかかるので、予算が厳しい場合はローンや補助金などを利用するのがおすすめです。
>> 太陽光発電が節約につながる理由を詳しく見る
太陽光発電で電気代を0円にすることはできる?
太陽光発電を利用すれば、電気代を0円にすることは不可能ではありませんが、達成するのはかなり難しいです。
なぜなら天気が悪い日は太陽光発電ができないため、どうしても電力会社から電気を買う必要があるからです。
蓄電池も併用すれば夜間や悪天候の日でも自家発電分で電気を賄えるかもしれませんが、電力会社の基本料金は支払う必要があります。
ただし限りなく0円に近づけることは可能なので、本記事も参考に節約術を身につけましょう。
>> 太陽光発電を有効活用する方法を見る
太陽光発電にはどれくらいの費用がかかる?
太陽光発電には、総額で100~150万円ほどの費用がかかります。
・設置費用:115万2,000円
・維持費用:2万3,200円/年
・撤去費用:15万円
上記の費用は目安ですが、導入費用だけでなく、点検費用や撤去費用なども必要という点は覚えておきましょう。
>> 太陽光発電にかかる費用を詳しく見る

まとめ

最後に、太陽光発電に関して大事なポイントをおさらいしましょう。

  • 太陽光発電は、長期的に見ると電気代を大幅に節約できる
  • 太陽光発電に必要な費用は100~150万円ほど
  • 蓄電池を併用すると節約効果が大きくなるが、+100万円ほどの初期費用が必要
  • 太陽光発電の電気は、売電するより自家消費がお得
  • 効率よく節約するなら電力会社やプランの切り替えがおすすめ

太陽光パネルにより発電された電気は自家消費できるだけでなく、余剰電力を売電すれば収入を得ることも可能です。

初期費用は高額ですが、長い目で見れば抜群の節約効果を発揮してくれるので、ローンや補助金の使用も視野に入れつつ、導入を検討してみましょう。

太陽光発電を最大限に活用して節約するには、生活リズムの見直しや電力会社の切り替えが有効です。

特に太陽が沈む夜間は太陽光発電のメリットを活かせないので、下記のような夜間の電気料金が安い電力会社への乗り換えがおすすめです。

新電力の申し込み手続きはネットから簡単に行え、数分あれば完了できます。

もちろん手数料は0円で工事も不要なので、負担なく気楽に乗り換えられます。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。