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「電力会社変更の注意点は?」
「新電力に変えると高くなる?」
「電力会社を変更する手順は?」
電力会社を変更する前に、あらかじめ注意点や詳しい手順は知っておきたいですよね。
電力会社を変更すると、調達コストや市場連動型など料金的な仕組みにより、電気代が高くなるケースもあります。
本記事では電力会社を変更する際の注意点を、プロである小売電気アドバイザーが詳しく解説し、不安や疑問を解消します。
乗り換え先としておすすめの電力会社も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
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電力会社変更の注意点
電力会社変更時の注意点は複数ありますが、いずれも要点を抑えておけば対処可能です。
それぞれ詳しく解説するので、乗り換え前にチェックしておきましょう。
電力会社変更で高くなる主な理由
電力会社の変更で電気代が高くなる主な理由は、調達コストと市場連動型プランの2点です。
これらが原因で、料金が高くなる理由を解説します。
調達コストで高くなる
一般的な 電気料金の項目 | 説明 |
---|---|
基本料金 | 毎月固定の料金 |
電力量料金 | 電気の使用量で 毎月変動する料金 |
調達コスト (燃調費など) | 調達価格により 毎月変動する料金 |
再エネ賦課金 | 毎年度変更される 1年間固定の料金 |
電気代が高くなる主な理由は、自身が使用した電気の使用量が多く電力量料金が高くなるケース、燃料費高騰などにより調達コストが上がるケースの2種類です。
このうち調達コストの値上がりは、自分自身でまったくコントロールできません。
調達コストは電力会社によっても差があるため、コストの高い電力会社を選んでしまうと割高になります。
乗り換えで電力会社のサイトを見てみると大手より安い!をアピールしている所も多いよね。
ても、安いのは基本料金と電力量料金だけで、調達コストは割高になっているケースもあるから要注意だよ。
そのため、電力会社を比較する際は調達コストや再エネ賦課金も含めて、必ず電気代の総額で試算て選ぶようにしましょう。
市場連動型で高くなる
電力量料金の 計算方法 | 詳細 |
---|---|
従量型 (東電の従量電灯Bなど) | 自分の電気使用量により 3段階で料金が変わる |
市場連動型 (Looopでんきなど) | 電力市場の価格により 30分おきに料金が変わる |
東電など大手の「従量電灯B」のような従量型プランから、新電力の市場連動型プランに変更すると、電気代が高くなる可能性があります。
代表的な市場連動型プランは、JPEXと呼ばれる電気の卸市場の値段を基準に30分おきに値段が変動します。
JPEXの値段は電気需要や社会情勢の変化により、稀に高騰するケースもあるため、高騰が続く期間は電気代も高いです。
市場連動型プランは、電気の使い方をコントロールしやすい一人暮らしや、日中の在宅時間が長い人におすすめだよ。
市場連動型プランは高騰に注意は必要ですが、電気代がかなり安くなるタイミングも多く、使い方次第で電気代を大幅に安くできます。
例えば、電力需要が低く電気料金も安い日中に家事を済ませれば、料金単価が高くなる夜間は節電でき、効率的良く電気を使えます。
解約違約金が発生するケースに注意
電力会社 | 解約違約金 |
---|---|
東京電力 (プレミアムプラン) | 3,000~5,000円 |
CDエナジー (エンタメでんき) | 契約残月数×490円 |
ソフトバンクでんき (おうちでんきなど) | 550円 |
HTBエナジー (全プラン) | 2,200円 |
一部の電力会社は、契約期間中に解約すると違約金が発生しますが、基本的なプランで解約違約金が必要なケースはほぼありません。
解約違約金は、電気に加えてAmazon Primeなどの外部サービスが含まれる特殊なプランで設定される場合が多いです。
また、解約金があるプランでも、契約更新期間内なら無料で解約やプラン変更ができます。
賃貸アパートやマンションは新電力に契約できないケースがある
賃貸の電気代支払い | 新電力への 契約可否 |
---|---|
高圧一括受電 | |
大家が電気代を支払い | |
自分自身で電気を支払い |
賃貸住宅の場合、入居者自身で電力会社を変更できないケースがありますが、該当する例は稀で、ほとんどのマンション・アパートは自由に契約変更が可能です。
電力会社を変更できないのは、高圧一括受電契約をしている物件か、電気代を大家さんが支払っている場合です。
高圧一括受電契約かどうかは、賃貸物件の契約書や管理会社に問い合わせれば確認できる他、電気請求書が管理会社から届いている場合も高圧一括受電契約です。
電力会社変更で不安なポイントは?
電力会社の変更を検討しているとき「自由に変更して良いのか」「品質は変わらないのか」など、不安に感じる人も多いかもしれません。
ですが、ほとんどのケースでこういった心配は不要で、安心して電力会社を変更できます。
電力会社は自由に変更できる
日本では2016年の電力自由化以降、利用者自身で電力会社を変更できるようになりました。
資源エネルギー庁の調べによると、2023年6月末時点の小売電気事業者数は731社にもなり、これらの電力会社から自由に選べます。
スマホのように、いつでも自分が好きな電力会社に変更できるようになったということだね。
ただし、ライフスタイルや電気の使い方に合わせてプランを選ばないと電気代が高くなる場合もあります。
おすすめの電力会社も参考に、しっかり比較検討して選びましょう。
どの電力会社でも電気の質は同じ
新電力を契約しても、電気の送配電は従来通り大手電力会社が担うため、家庭に届く電気の質は変わりません。
例えば、東京エリアで電力会社を変更した場合、電気の送配電は引き続き東京電力パワーグリッドが担当します。
そのため、新電力に乗り換えた後に電気代が安くなっても、家の電気が暗くなったり、停電が増えたりする心配はありません。
光回線やモバイル回線は、業者によって通信速度が違うよね。
でも、電力会社の場合はどこを選んでも電気の質が同じだから、純粋に電気料金だけを比較すればOKだよ。
切り替えで二重請求にはならない
電力会社の切り替えは、通常は検針日に行われるため、切り替え前後で二重請求は発生しません。
検針日が月の途中だったとしても、切り替え前の電力会社の電気料金は日割り計算されるので、利用者側は損をせずに電力会社を変更できます。
ただし、引っ越しと同時に電力会社を変更する場合、変更前の電力会社の解約手続きを忘れると、旧住所で電気料金が請求され続けるので注意しましょう。
倒産しても電気はすぐには止まらない
経営不振などにより、新電力会社も倒産するリスクはありますが、仮に倒産しても、直ちに電気が止まるわけではありません。
大手電力会社が一時的に電気の供給を行うため、その間に新たな契約先を見つければ問題なく電気を使い続けられます。
また経済産業省により、小売電気事業者が倒産する際は、契約解除する約15日前までの利用者への通知が義務づけられています。
そのため、前触れもなくある日急に電気が止まることは一切ないので、安心して新電力を契約しましょう。
大手電力会社からの電力供給はあくまでも一時的な措置だから、なるべく早めに次の契約先を見つけよう。
クレジットカードは必須ではない
電力会社 | 支払い方法 |
---|---|
シン・エナジー | クレジットカード 口座振替 |
CDエナジー | クレジットカード 口座振替 |
idemitsuでんき | クレジットカード 口座振替 |
サステナブル エナジー | クレジットカードのみ |
新電力の中には、Looopでんきのように支払い方法がクレジットカードに限定されているケースがありますが、口座振替で支払える会社も多数あります。
そのため、電力会社の変更に際し、審査が必要なクレジットカードをわざわざ作る必要はありません。
「クレジットカード払いのみ」の会社でも、審査不要で作成可能なデビットカードで支払える場合もあるよ。
ただし、「電気代をクレジットカードで支払うとポイント還元率が増える」等の特典を用意している新電力もあります。
クレジットカードで支払えばカード会社のポイントももらえるため、少しでもお得に電気を使いたい人は、乗り換えを機にクレジットカードの作成を検討しましょう。
電気会社を変更する方法
電力会社を変更する方法は、「住所が変わる場合」と「住所が変わらない場合」で違います。
スムーズに乗り換えるため、自身の状況と照らし合わせて手続き方法を確認しましょう。
住所も変わるなら解約手続きが必要
解約の種類 | 解約手続き |
---|---|
引っ越し (住所が変わる) | 必要 |
切り替え (住所は同じ) | 不要 |
電力会社を変更する際、引っ越しなどで電気の使用場所が変わる場合は、変更前の電力会社の解約手続きが必要です。
解約はWEBや電話から手続き可能で、もちろん手数料等は発生しません。
ただし、解約時はお客さま番号などの契約情報が必要なので、事前に準備しておきましょう。
東京電力の場合は、「引越しのお手続き」ページや「くらしTEPCO web」の会員サイトのほか、カスタマーセンターから無料で解約手続きができるわよ。
切り替えのベストタイミング
電気の 切り替え手続き | ベストタイミング |
---|---|
停止手続き | 引っ越しが決まり次第すぐ |
開始手続き | 停止手続き後すぐ |
電力会社の切り替えは、引っ越しが決まり次第すぐに手続きするのがベストです。
変更前の電力会社の電気料金は日割り計算されるうえ、切り替え手続きに時間がかかるケースもあるためです。
東京電力の場合は、当日から30日後までの停止手続きが可能で、遅くても電気の停止日3日前までの申し込みを推奨しています。
特に新生活が始まる3~4月は引っ越しシーズンと重なり、受付窓口も混雑するため、なるべく早めの行動を心がけましょう。
同じ住所なら新電力に直接申し込み可能
同じ住所のまま電力会社を変更する場合は、乗り換え先の新電力に直接申し込むだけで切り替え手続きが完了します。
▼同じ住所で新電力に申し込む手順
- 現在の契約情報を準備する
- 乗り換え先の電力会社へ申し込む
- 電力会社の解約手続きが行われる
(乗り換え先の電力会社が代行) - 開通日の連絡が届き切り替えが完了する
乗り換え先の電力会社へ申し込むと、自動的に解約手続きも代行してくれるため、あらためて解約の連絡をする必要はありません。
もちろん手数料等は発生せず、申し込み手続き後は基本的に待っているだけでOKなので、利用者は負担なく電力会社の変更ができます。
スマートメーターが設置されていない場合は、電気の開通前に設置工事が行われるわよ。
切り替え先でおすすめの新電力
電力会社の切り替え先におすすめの新電力を、3社紹介します。
- シン・エナジー
- 東京ガスの電気
- Looopでんき
それぞれ料金体系や特徴が異なるので、自分に合った1社を見つけてみましょう。
電気代の安さ重視ならシン・エナジー
シン・エナジーは全国対応の新電力で、基本的にどのエリアで乗り換えても大手電力会社より安くなります。
他社の新電力と比べても圧倒的な安さだから、料金重視の人におすすめよ。
基本的なプランに加えて、特定の時間帯に電気料金が安くなるプランもあるので、ライフスタイルを問わず利用できます。
また、支払い方法で口座振替を選択できるため、クレジットカードを持っていない人でも契約可能です。
シン・エナジー | 詳細情報 |
---|---|
供給エリア | 全国 離島など一部除く |
初期費用 | 0円 |
支払方法 | クレジットカード 口座振替 |
解約費用 | 0円 |
シン・エナジーは、シン・エナジー株式会社が提供する新電力サービスです。国内のほぼ全域を対象にしている新電力サービスなので、居住地域に縛られずに契約できます。
他社を圧倒する料金の安さが特徴で、資源エネルギー庁が公表している省エネコミュニケーションランキングで最高ランクを獲得しています。
シン・エナジーは、業界トップクラスの安さで、電気代を節約したい全ての人におすすめです。
\最安クラスに安い/
大手の安心感がある東京ガスの電気
東京ガスの電気は、大手会社の東京ガスが運営する新電力サービスです。
電気料金の安さでは他社に1歩及ばないものの、抜群の知名度や安心感により、新電力の販売量1位の実績を誇ります。
東京エリアのみの提供にも関わらず販売量1位だから、人気の高さがうかがえるわね。
契約中は独自サービスのパッチョポイントを貯めやすくなるので、ポイ活が好きな人や特典を重視する人にもおすすめです。
東京ガスの 新電力 | 詳細情報 |
---|---|
提供エリア | 東京電力区域内 |
初期費用 | 0円 |
支払方法 | 口座振替 クレジットカード払い 払込書払い |
解約費用 | 0円 |
東京ガスは、ガス屋のイメージがありますが、自社で大規模発電所を持ち、電気の販売にも本格的に取り組んでいます。
新電力では全国No.1の販売量※1で、多くの人から選ばれています。
※資源エネルギー庁電力調査統計「電力需要実績」(2023年11月時点)におけるみなし小売電気事業者以外の事業者(新電力)での低圧電力の需要実績値
供給エリアは、茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川、山梨、静岡(富士川以東)です。
電気代を節約したいなら、東京ガスの電気「基本プラン」にしておけば間違いないよ!
\新電力におすすめ/
一人暮らしならLooopでんき
Looopでんきは、30分ごとに電力量料金が変動する市場連動型プランを採用しています。
やや特殊な料金体系ですが、電気の使い方次第で、他社より大幅に電気代を安くできます。
料金単価が安い時間帯に電気を使って、料金単価が高い時間帯は節電を心がけるのが、Looopでんきをお得に使うコツよ。
一人暮らしや在宅時間が長い人など、電気の使い方を柔軟に変えられる人に特におすすめの新電力です。
電力会社変更の注意点でよくある質問
電力会社変更の注意点で、よくある質問に回答します。
- 電力会社変更時の注意点は?
- 基本料金や電力量料金が安くても、調達コストで割高になるケースがあります。必ず、全ての料金項目の合算した料金で比較しましょう。
>> 電力会社変更時の注意点を見る
- 電力会社は変えても良い?
- 高圧一括受電契約など特別な事由がない限り、電力会社は自由に変更できます。2016年の電力自由化以降、利用者は多数の電力会社の中から自分に合った1社を選べるようになりました。
>> 電力会社変更で不安なポイントを詳しく見る
- 電力会社を乗り換える手順は?
- 電力会社を乗り換える際は、基本的に乗り換え先の新電力に申し込むだけでOKです。ただし、住所が変わる場合は旧電力会社の解約手続きを自身で行う必要があります。
>> 電力会社の乗り換え手順を見る
まとめ
最後に、電力会社変更時の注意点をおさらいします。
- 自分にあうプランを選べば新電力は安い
- 電力会社の変更で注意が必要な大半は、問題なく解消できる
電力会社を変更するとき「料金項目は総額で計算する」など、しっかり事前チェックすれば、今より安い電力会社へ切り替えできます。
新電力は、東電や関電の送電網を利用しているため、電気の品質はどの電力会社を使ってもまったく変わりません。
大手から新電力へ切り替えると基本期に安くなり、年数縛りや解約金もかからないため、色々な新電力を試してみるのがおすすめです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。