リミックスでんきの評判は?メリットとデメリットを解説

「リミックスでんきは安い?」
「運営会社はどんな会社?」
「新プランStyle プラス B-FLATの内容は?」

リミックスでんきはエネルギー業界では名の知れたリミックスポイントが提供する新電力ですが、評判が気になる人が多いのではないでしょうか。

あまり聞いたことのない社名やサービス名だと、いくら安いと聞いても乗り換えるのは不安ですよね。

リミックスでんきは、一般家庭だけでなくビルや工場への電気の供給実績も豊富なリミックスポイントが運営する新電力です。

市場連動型のStyleプラスは「料金が安い」と評判で、電気代の節約に取り組みやすいサービスも充実しています。

本記事ではリミックスでんきの評判について、料金の比較や口コミを交えながら解説します。

リミックスでんきを選ぶメリットやデメリットはもちろん、2024年8月に提供を開始した新プラン「StyleプラスB-FLAT」についても、どこよりも早く一部料金を紹介するので、検討中の人はぜひ参考にしてください。

\ピークシフトで電気代を抑えられる/

リミックスでんきとは

リミックスでんきとは

リミックスでんきは、エネルギー業界で確固たる地位を築いたリミックスポイントが提供する新電力です。

一般家庭だけではなく工場やビルなどへの高圧電力の供給実績が豊富で、料金も低価格で使いやすいと人気を集めています。

リミックスでんきの基本情報

リミックスでんきの基本情報
 リミックスでんき
供給エリア全国
(沖縄電力管内と離島を除く)
契約年数1年間
(1年ごとに自動更新)
サービスの
特徴
市場連動型「Styleプラス」
準市場連動型「Style プラス B-FLAT」
CO2排出量実質ゼロ「Styleプラスeco」
電気ガス
セット割引
なし
ポイント還元なし
オール電化
向けプラン
なし
解約金なし
支払い方法口座振替払い
クレジットカード払い
振込払い
コンビニ払い
運営会社株式会社リミックスポイント

リミックスでんきは沖縄と離島を除く全国に電力を供給しています。

初めて名前を聞く人も多いと思うけど、エネルギー関連に幅広く精通した大手企業なんだ。

市場連動型の料金プランがメインで、2024年8月には、市場連動型でありながら料金の変動リスクを抑える「StyleプラスB-FLAT」の販売も開始しました。

どのプランも計算方法が明瞭でわかりやすく、電源調達料金単価をチェックして安い時間帯にあわせて電気を使える人に向いています。

基本料金がかからないため、電気代のうち相対的に基本料金の占める割合が高くなりがちな1,2人暮らしの人にもおすすめです。

リミックスでんきの料金プランの種類と計算方法

リミックスでんきの料金プランの種類と計算方法

リミックスでんきのプランは次の3つです。

  • Styleプラス
  • Styleプラス B-FLAT
  • Styleプラスeco

プラン選びの基準は以下の表を参考にしてください。

StyleプラスStyleプラス B-FLATStyleプラスeco
おすすめの人電気の使用時間帯を
工夫できる
節約意識の高い人
料金の変動リスクを
抑えたい人
地球環境に
やさしい電気を
使いたい人
市場価格との
連動割合
高め
(料金の約半分)
低め
(ほとんど連動しない)
高め
(料金の約半分)
プランを
選んでいる人
電気代をなるべく
安くしたい人
電気代を安くしたい、
月々の電気料金の
見通しを立てたい人
環境保護への
貢献意識が高い
企業など

一般家庭では「Styleプラス」か新プランの「StyleプラスB-FLAT」がおすすめです。

各料金プランを詳しく解説します。

Styleプラス

Styleプラスはリミックスでんきの料金プランのうち、最も多くの一般家庭に選ばれている市場連動型のプランです。

基本料金・燃料調整費ともに0円で、電気料金はJEPXでの取引価格をダイレクトに反映しています。

JEPXとは

JEPXとは日本卸電力取引所のことを指し、電力の需要と供給のバランスに応じて30分ごとに変動する金額で、電力が取引されている市場です。

具体的な料金計算の方法は後述しますが、次の3つの料金がすべて電力使用量に応じて加算される仕組みです。

  • 電源調達料金単価(変動あり)
  • 固定従量料金単価(変動なし)
  • 再生可能エネルギー促進賦課金(毎年変更)

固定従量料金単価や電源調達料金単価はエリアによって異なります。

また、電源調達料金単価は30分ごとに変動するため試算は難しいのですが、参考までに2024年7月の月平均価格を「でんきアラート」で調査し、まとめました。

固定従量料金単価表

エリア固定従量料金単価(参考)
平均電源調達料金単価
(2024年7月)
北海道電力17.91 円/kWh12.63円/kWh
東北電力18.54 円/kWh12.20円/kWh
東京電力17.61 円/kWh15.75円/kWh
中部電力18.10 円/kWh14.80円/kWh
関西電力16.65 円/kWh14.02円/kWh
北陸電力16.55 円/kWh14.02円/kWh
中国電力17.18 円/kWh14.01円/kWh
四国電力17.58 円/kWh14.03円/kWh
九州電力17.32 円/kWh12.97円/kWh

なお、2025年4月末までの再生可能エネルギー促進賦課金は3.49円/kWhです。

各単価の合計額と実際の電力使用量を掛け算すると、おおよその電気料金を試算できます。

市場連動型プランはおおよその試算はできるけど、具体的な金額は電気を使う時間帯によって変わるわ。

安い時間帯に使えば、試算額より安く使えるのがStyleプラスの魅力なのよ。

Styleプラスの電気料金計算方法

Styleプラスの電気料金は、次の3つの単価を合計し、電力使用量と掛け算することで計算できます。

  • 電源調達料金単価(変動あり)
  • 固定従量料金単価(変動なし)
  • 再生可能エネルギー促進賦課金:3.49円/kWh(年に1度変更)

それぞれ解説します。

電源調達料金単価

電源調達料金単価は、JEPXの電力取引価格に0.03円のスポット取引手数料を加算した金額です。

取引価格に応じて30分ごとに変動します。

電気代を節約しようと思ったら、でんきアラートで電源調達料金単価を確認し、電気を安く使える時間帯に家電を使うなどの工夫ができます。

固定従量料金単価

固定従量料金単価は、託送料金とサービス料金を加算した額です。

託送料金とは

託送料金とは、各電力小売事業者が各需要家に電力を供給するため、送配電事業者に支払う料金のことです。

託送料金は各エリアの送配電事業者が個別に設定しているため、エリア別に料金が違いますが、同一エリア内に住んでいるうちは金額が変動することはありません。

ただし、送配電事業者が託送料金を変更した場合を除きます。

送配電事業者とは

送配電事業者とは、送配電設備の建設や設置、メンテナンスなどを行っている事業者のことです。

電力自由化以前は大手電力会社の一事業部として存在しましたが、自由化以降は中立性が重んじられ、法的分離が行われています。

再生可能エネルギー促進賦課金

再生可能エネルギー促進賦課金は、再生可能エネルギーによって発電している事業者に還元するための金額です。

年に一度国が定めており、どの電力会社を使用しても同額が電力使用量に応じて請求されます。

Styleプラスeco

Styleプラスecoは、基本的な料金体系はStyleプラスと同じで、再エネ比率100%・CO2排出量ゼロの電気を使用できます。

リミックスポイントが「非化石証書」を購入している分、固定従量料金単価がStyleプラスより1.4円/kWh高いので、一般家庭も使えますが、顧客のほとんどが「SDGs」への取り組みなどを掲げる法人です。

非化石証書とは

非化石証書とは、太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーによって発電された電気から、「環境価値」だけを証書化したものです。

火力発電などから生まれた電気は、物理的な電気としての価値しか持ちませんが、非化石証書を購入すると、実質的に再エネ電源を導入したものと扱われます。

固定従量料金単価表

エリア固定従量料金単価(参考)
平均電源調達料金単価
(2024年7月)
北海道電力19.31円/kWh12.63円/kWh
東北電力19.94円/kWh12.20円/kWh
東京電力19.01円/kWh15.75円/kWh
中部電力19.50円/kWh14.80円/kWh
関西電力18.05円/kWh14.02円/kWh
北陸電力17.95円/kWh14.02円/kWh
中国電力18.58円/kWh14.01円/kWh
四国電力18.98円/kWh14.03円/kWh
九州電力18.72円/kWh12.97円/kWh

StyleプラスとStyleプラスecoでは使える物理的な電気の質は同じなの。

多くの一般家庭は割高な電気を使う必要がないから、Styleプラスのほうが人気よ。

StyleプラスB-FLAT

「StyleプラスB-FLAT」は広義では市場連動型ですが、標準的な従量制プランと同等に料金変動の少ない新料金プランです。

Styleプラスと違い基本料金や固定額の従量料金がエリアごとに定められています。

電源調達料金単価が一定の金額枠に収まっているうちは0円で計算され、基準価格を上回った場合は差額を追加請求、下回った場合は還元されるしくみです。

▼StyleプラスB-FLATの電気料金内訳

  • 基本料金
  • 従量料金×電力使用量
  • 電源調達料金単価(変動あり)の差額×電力使用量
  • 再生可能エネルギー促進賦課金:3.49円/kWh×電力使用量

今回は東京エリアの基本料金・従量料金・電源調達調整費の上下基準範囲を紹介します。

基本料金

基本料金リミックスでんき
Styleプラス
(東京エリア)
東京電力
従量電灯B
30A802円41銭935円25銭
40A1,069円88銭1,247円00銭
50A1,337円35銭1,558円75銭
60A1,604円82銭1,870円50銭

東京電力管内では、東京電力よりも若干安く設定されています。

従量料金

 リミックスでんき
Styleプラス
(東京エリア)
東京電力
従量電灯B
電力量料金
第1段階
1~120kWh
29円29.80円
電力量料金
第2段階
121~300kWh
29円36.40円
電力量料金
第3段階
301kWh~
29円40.49円

基本料金や従量料金はまだ公式サイトにも掲載されていないけど、順次東京エリア以外も公開されるはずよ。

電源調達調整費の上下基準範囲

 東京エリア請求額
還元基準価格7円下回ると差額を還元
追加請求基準価格15円上回ると差額を請求

2024年8月末時点の情報では、2024年1~6月の電源調達調整費はいずれも15円未満でした。

2024年7月は執筆時点での最高額で、15円を超えたので追加請求が発生しますが、夏や冬などの電力需要が高い時期以外は追加請求が発生しにくそうです。

これまで市場連動型プランはなんとなく不安だった人も、電気料金の変動が少ないStyleプラスB-FLATは安心して使えます。

リミックスでんきの電気料金を他社と比較

リミックスでんきの電気料金を他社と比較

リミックスでんきのStyleプラスの電気料金を試算し、次の3パターンで他社と比較します。

  • 1人暮らしの場合
  • 2人暮らしの場合
  • 市場連動型プラン

気になる金額を詳しく見てみましょう。

1〜2人暮らしの電気料金を比較

リミックスでんきのStyleプランと東京電力・関西電力の料金を試算し、比較しました。

  • 月間の電力使用量
    1人暮らし…219kWh/2人暮らし…331kWh
    平成26年度東京都家庭のエネルギー消費動向実態調査報告書より
  • 比較した料金プラン
    リミックスでんき「Styleプラス」・東京電力「従量電灯B」・関西電力「従量電灯A」
  • リミックスでんきの電源調達料金単価
    でんきアラートより2024年7月の月平均電源調達料金単価15.75円/kWhを採用

1人暮らし

リミックス電気・東京電力・関西電力の3社の比較では、リミックス電気(東京エリア)が最も高くなりました。

項目リミックスでんき
Styleプラス
(東京エリア)
東京電力
従量電灯B
関西電力
従量電灯A
基本料金
(最低料金)
0円935円25銭522円58銭
電力量料金7,179円60銭4,657円44銭
燃料費調整額-1,381円89銭490円62銭
電源調達料金単価3449円25銭
固定従量料金単価3,856円59銭
再エネ賦課金764円31銭764円31銭764円31銭
電気代合計8,070円7,497円6,434円

今回の試算では、リミックスでんきの電源調達料金単価に2024年7月の平均価格を使用しています。

Styleプラスは市場連動型プランなので、実際には電気の使用時間帯を工夫して使うことを前提としており、利用者はおそらくもっと安い金額で電気を使用しています。

市場連動型プランの試算はあくまでも参考値なんだ。

電気を使う時間帯次第で、試算額より高くも安くもなるよ。

一人暮らしだと電気の使用時間帯を工夫しやすい人が多いと考えられるので、Styleプラスを選ぶのであれば、でんきアラートで電源調達料金単価をチェックしながら賢く使いましょう。

2人暮らし

リミックス電気・東京電力・関西電力の3社の比較では、リミックス電気(東京エリア)が最も高くなりました。

項目リミックスでんき
Styleプラス
(東京エリア)
東京電力
従量電灯B
関西電力
従量電灯A
基本料金
(最低料金)
0円935円25銭522円58銭
電力量料金11,383円19銭7,618円14銭
燃料費調整額-2,088円61銭741円50銭
電源調達料金単価5,213円25銭
固定従量料金単価5,828円91銭
再エネ賦課金1,159円19銭1,159円19銭1,159円19銭
電気代合計12,197円11,385円10,037円

2人暮らしでもリミックスでんきが最も高いですが、1人暮らし同様に参考値として見ておきましょう。

試算額は実際に支払っている人の平均額ではなく、電源調達料金単価の平均です。

リミックスでんきに問い合わせたら、試算に使った7月の電源調達料金単価は2024年1月以来最も高い金額なんだって。

夏場はみんながエアコンを使うから高めなんだね。

他の月は10~13円くらいだから、2人暮らしなら月に千円ほど安くなる計算だね。

試算額こそ高めですが、電気の使い方次第でもっと安くなるので、ゲーム感覚で節電を楽しめる人は十分検討できる範囲と言えます。

市場連動型プランと比較

市場連動型プランは料金の比較が難しいため、本記事では算定式の例をお見せします。

市場連動型プランは数多く存在しますが、リミックスでんきのStyleプラスのように基本料金0円の市場連動型は多くはありません。

一人暮らし、二人暮らしでは基本料金がないだけで千円前後の節約につながるため、Styleプラスはおすすめです。

リミックスでんきの評判・口コミ

リミックスでんきの評判・口コミ

リミックスでんきを使用した人の口コミや評判を紹介します。

  • 電気料金が安い
  • 電気料金が高い

各内容について、それぞれ詳しく解説します。

電気料金が安い

電気料金が安い

リミックスでんきの口コミは、圧倒的に「電気料金が安い」という内容が多く見られました。

投稿時期から、料金の安さを評価する声は「Styleプラス」の利用者だと考えられます。

Styleプラス」は市場連動型のため、料金は個人の電気の使い方に大きく左右されますが、多くの利用者が安いと感じていることがわかりました。

市場連動型のプランは、電源調達料金単価が安い時間帯にまとめて家事を行うなど、電気を使う時間帯を工夫するほど安くできるのよ。

電気料金が高い

電気料金が高い

口コミの数はかなり少なかったですが、「電気料金が高い」という声もありました。

リミックスでんきは社会情勢の影響から電力調達コストが長期的に高騰した際、従来の料金プランから市場連動型に変更しています。

市場連動型は、他の人が電気をあまり使わない時間帯に電気を使えば電気代を下げやすいのが強みです。

投稿者たちはこの点を理解せず、料金プランが変更されてからも普段通りに電気を使い続けて高くなった可能性があります。

市場連動型はもともと電力使用量が少ない人なら気にせず使えるけど、電気をたくさん使うなら使うタイミングをしっかり選ぶのが大事よ。

いずれにせよ2022~2023年は全電力会社で値上がりや料金プラン変更、倒産が相次いだので、他の電力会社を使っていても高くなっていた可能性が高いと考えられます。

リミックスでんきのメリット

リミックスでんきのメリット

リミックスでんきのメリットは6点です。

  • 電力供給実績が豊富
  • 電気料金の計算が明瞭
  • 解約金がなく手軽に契約しやすい
  • 基本料金と燃料費調整額が0円
  • でんきアラートやLINE通知など独自サービスが豊富
  • 大手企業で安心できる

それぞれ詳しく解説します。

電力供給実績が豊富

リミックスでんきは一般家庭だけでなく、特別高圧や高圧産業でも電力供給実績が豊富です。

1,000以上の工場やビル、アミューズメント施設などの大規模な企業向けに電力供給を行ってきた実績に加えて、エネルギーマネジメントシステムやエネルギー管理の支援も展開しています。

電気を含めた「エネルギーのプロ」なのね。

ライフラインである電気を任せるなら、実績が豊富な電力会社が安心、と考える人にぴったりです。

電気料金の計算が明瞭

リミックスでんきの「Styleプラス」は、基本料金や燃料調整費がないため料金計算がしやすいシンプル設計です。

▼リミックスでんきの電気代内訳

  • 基本料金0円
  • 電源調達料金単価×電力使用量
  • 固定従量料金単価×電力使用量
  • 再エネ賦課金×電力使用量

固定従量料金単価と再エネ賦課金は金額が固定です。

2025年4月末までの東京電力管内では、合計21.1円/kwhです。

  • 固定従量料金単価(東京電力エリア):17.61円/kWh
  • 再エネ賦課金:3.49円/kWh

この21.1円/kWhに、Webサイトで確認できる都度の電源調達料金単価を足した額と電気の使用量を掛ければ、当月の電気代を計算できます。

なお、乗り換えを検討中の人で具体的な金額イメージが気になる人は、リミックスでんきに問い合わせると手早く試算してくれます。

Styleプラス」は市場連動型だから試算が難しいけど、参考として前月の市場取引価格の月平均値から試算してもらえるので、気になる人はぜひ問い合わせてみましょう。

◆リミックスでんき低圧チーム

  • 電話:03-6303-0339
  • 受付:10:00~17:00(土日祝・季節休暇を除く)

試算をお願いするときは、契約しているアンペア数と、何月にどれくらいの電気を使用したかわかるものを用意してね。

解約金がなく手軽に契約しやすい

リミックスでんきは初期費用や事務手数料、解約違約金などがないため、手軽に試せます

昨今は電気料金の変動が激しいため、試算も難しく、まずは契約してみないと金額感がわからないと感じている人も多いと思います。

解約金が無料であれば気軽に試しやすいので、初めて新電力に乗り換える人にとって特に嬉しいメリットです。

基本料金と燃料費調整額が0円

リミックスでんきの料金プランは、いずれも基本料金と燃料費調整額が0円のわかりやすい料金プランです。

燃料費調整額に関しては、場合によってマイナス調整となり実質的な値引きにはたらいている状況の電力会社もあるため、必ずしも0円がメリットになるとは言い切れません。

マイナス調整とは

マイナス調整とは、算定された平均燃料価格が基準燃料価格を下回った際に減算されることを言います。

一方で基本料金はマイナスになることはなく、どんなに安くても0円なので、リミックスでんきの基本料金は最安値です。

基本料金はアンペア数や地域、電力会社によって金額も呼び名(関西では「最低料金」とも呼ばれます)も異なりますが、一般的には毎月千円前後が請求されています。

一人暮らしのように電力使用量が少ない人の場合、基本料金が0円になるだけで月千円ほどのコストカットができるのは大変お得です。

一人暮らしだと、節電をがんばっても千円分も電気代を下げるのはすごく難しいわ。

でんきアラートやLINE通知など独自サービスが豊富

リミックスでんきは利用者が使いやすい独自サービスが充実しているので、3つ紹介します。

でんきアラート

でんきアラートは、当日と翌日の電源調達料金単価をチェックできる機能で、公式サイトから誰でも確認できます。

リミックスでんきの料金プランは30分ごとに変動するので、でんきアラートを見ながら電気を使用する時間帯を調整するのが、電気代を節約するコツです。

リミックスでんきのでんきアラート
引用:リミックスでんき

グラフがあると変化がわかりやすいわね。

LINE通知サービス

「でんきアラート」をチェックするのが面倒な人のため、JEPXの電力取引価格に関する情報を無料でLINEに送ってもらえるサービスもあります。

LINEを日常的に活用する人からは、使い勝手がよいと好評です。

DRプログラム

リミックスでんきに限りませんが、近年はDR(デマンドレスポンス)を推奨する電力会社が増えつつあります。

デマンドレスポンスとは

電力の需要量を供給量にあわせて調整することで、需要と供給のバランスを保つ手法のことです。

具体的には、電力需要が高そうな時間帯には電気の使用を控え、需要の低い時間帯に電気を使用する行動をとります。

電気は供給量と需要が一致していないと電気の品質を保てず、従来は発電量を調整することで対処してきましたが、その分、燃料の調達コストがかかっていました。

消費者がデマンドレスポンスに積極的に取り組めば、全体の電力需給バランスを改善できるのはもちろん、高騰する燃料調達コストを日本全体で下げることができます。

電気料金の負担抑制が期待できたり、限りある資源を大切に使えたりなど、社会全体や個人にとって理想的な取り組みです。

上記のLINE通知サービスを活用すると、節電が好ましい時間帯を通知してもらえ、誰でも簡単にデマンドレスポンスに取り組むことができます。

一つひとつの行動が、長い目で見れば地球環境を守ることにつながると思えば取り組みがいがあるわね。

大手企業で安心できる

運営会社のリミックスポイントは、新電力以外にもさまざまな事業を展開する大手企業です。

電力事業のほかには省エネ関連事業、エネルギーマネジメント事業、家庭用蓄電池など、エネルギー関連を中心に幅広い事業を展開しています。

省エネ関連サービスから電力供給までワンストップサービスを提供できる専門性やノウハウの豊富さ、会社の規模を踏まえると、安心して電気を使えます。

今後、新電力×省エネ分野が発展した場合、リミックスポイントは最前線で戦える会社よ。

リミックスでんきのデメリット

リミックスでんきのデメリット

リミックスでんきのデメリットと言われるのは次の4つです。

  • オール電化向けプランがない
  • セット割引サービスがない
  • ポイント制度がない
  • 沖縄と離島では対応していない

乗り換えを検討する際には、デメリットもしっかり確認しておきたいところです。

それぞれ解説します。

オール電化向けプランがない

リミックスでんきにはオール電化住宅向けの料金プランがありません。

夜間に稼働させるエコキュートなどの設備をもっている家庭なら、他の電力会社で夜間の電気料金が安いオール電化住宅向けプランを検討するほうが、ずっとお得に使える可能性が高いです。

セット割引サービスがない

リミックスでんきはセット割引サービスがなく、電気を単独で提供しています。

一方、新電力のなかには通信系やインフラ系などのジャンルがいくつかあり、それぞれスマホやガスとのセット割引を売りにしていることが多いです。

以下の例では、家族そろってUQスマホを使用していれば、台数に応じてスマホの利用料金が割り引かれるため、条件に合う人はかなりお得です。

新電力セットにするもの割引内容金額例
Looopでんき都市ガス
(東京ガスエリアのみ可)
電力量料金単価から
1円/kWh割引
300kWh/月の電気を使用で
電気料金から月300円割引
auでんきUQモバイル
トクトクプラン
UQスマホの利用料金から
最大1,100円/月割引
UQスマホ2大使用で
最大2,200円引き

他の会社ですでにいろいろまとめていて、電気だけをシンプルに安く使いたい人には、リミックスでんきをおすすめします。

ポイント制度がない

電気料金に応じてポイント還元を受けられる電力会社もありますが、リミックスでんきにはポイント制度がありません。

その分、電気料金自体をお得な価格設定にしていたり、DRプログラムなどで還元しているので、個人の価値観に合うかどうかで判断しましょう。

「電気の使用量が少なくてポイントが貯まりにくいから、その分安くしてほしい」って人もいるよね。

沖縄と離島では対応していない

リミックスでんきは全国対応と謳っていますが、離島を含む一部エリアは非対応です。

供給区域都道府県名
北海道電力
エリア
北海道
東北電力
エリア
青森県,秋田県,山形県,
岩手県,宮城県,福島県,
新潟県
東京電力
エリア
茨城県,栃木県,群馬県,
埼玉県,千葉県,神奈川県,
東京都,山梨県,静岡県の一部
中部電力
エリア
愛知県,静岡県(一部を除く),
長野県,岐阜県(一部を除く),
三重県(一部を除く)
北陸電力
エリア
富山県,福井県の一部,
石川県,岐阜県の一部
関西電力
エリア
滋賀県,京都府,大阪府,
奈良県,兵庫県(一部を除く),
和歌山県,福井県の一部,
三重県の一部,岐阜県の一部
中国電力
エリア
鳥取県,島根県(一部を除く),
岡山県,山口県(一部を除く),
広島県,兵庫県の一部,
香川県の一部,愛媛県の一部
四国電力
エリア
徳島県,香川県(一部を除く),
高知県,愛媛県(一部を除く)
九州電力
エリア
福岡県,佐賀県,長崎県,
熊本県,大分県,宮崎県,
鹿児島県

リミックスでんきも他の小売電気事業者と同様に、一般送配電事業者(東京エリアなら東京電力パワーグリッドに相当)の送配電設備を借りて電力を供給しています。

つまりリミックスでんきが非対応としている離島を含む一部エリアは、他の電力会社も非対応なので、リミックスでんきに限ったデメリットとは言えません。

また、以下のケースはエリアと関係なくリミックスでんきへの申し込みができない可能性があります。

  • 契約容量が30A未満
  • 新築物件
  • オール電化住宅向けプラン
  • 高圧一括受電
  • 定額電灯

一度他社と契約してからの乗り換えであれば対応してもらえる条件もあるので、該当する人でリミックスでんきに興味がある人は、一度問い合わせてみることをおすすめします。

リミックスでんきの申し込み方法

リミックスでんきの申し込み方法

リミックスでんきの申し込み方法を解説します。

申し込みの準備

電気ご使用量のお知らせやWeb会員サイトなど、契約中の電力会社の情報がわかるものを手元に用意します。

申し込み

申し込みフォームの質問に沿って情報を入力します。

リミックス電気お申込みフォーム画面

なお、引っ越し先で使う場合にはメールか電話で問い合わせる必要があります。

◆リミックスでんき低圧チーム

電話:03-6303-0339

受付:10:00~17:00(土日祝・季節休暇を除く)

申し込み完了

申し込みが完了すると、確認メールが届きます。

また、手続き完了後にはお客様専用ページのログイン情報が届きます。

居住地域の検針日にあわせて1~2ヶ月ほどで供給が開始されます。

リミックスでんきの評判によくある質問

5人家族の電気代でよくある質問

リミックスでんきの評判について、よくある質問にお答えします。

リミックスでんきのStyleプラスの料金は安い?
リミックスでんきは安いという口コミが目立ちました。
ただし、リミックスでんきのStyleプラスは市場連動型の料金プランで、電源調達料金単価が30分ごとに変動するため、電気を使うタイミングによっては割高になる可能性があります。
他の人が電気をあまり使わない時間帯に電気を使うことで電気代を下げられる点は、リミックスでんきの魅力でもあります。
電気を使用する時間帯を柔軟に調整できる人にとっては、お得に使える可能性が高い料金プランです。
>> Styleプラスをくわしく見る
運営会社のリミックスポイントはどんな会社ですか?
リミックスポイントは一般家庭向けの低圧電力のみならず、高圧電力や特別高圧の供給実績も豊富で、電気に関するノウハウを持っています。
また、新電力サービスのみならずエネルギーマネジメントや省エネ分野でも事業を展開しており、エネルギーのプロとして信頼のおける会社です。
>> 大手企業で安心できるをくわしく見る
「StyleプラスB-FLAT」と「Styleプラス」はどう違う?
「Styleプラス」は市場連動型の料金プランで、電気料金の約半分がJEPXでの市場取引価格に応じて変動します。
その分、金額が上振れする可能性がありますが、電気の使い方によって大きく電気料金を削減できる可能性もあります。
一方で「StyleプラスB-FLAT」は市場連動型に分類されるものの、限りなく標準的な従量制プランと同様に使えます。
電気料金のほとんどが、基本料金と従量料金で決まります。
電源調達料金単価は「Styleプラス」と同様に変動しますが、一定の範囲内に収まっているうちは追加料金がかかることはありません。
電気の使用時間帯を変更することが苦にならず、電気代を下げたい気持ちが強い人は「Styleプラス」、毎月の電気料金の見通しが立つ状態で生活したい人は「StyleプラスB-FLAT」を選ぶとよいです。
>> StyleプラスB-FLATについて詳しく見る

まとめ

リミックスでんきの評判について、おさらいします。

  • リミックスでんきはエネルギー分野の事業を幅広く展開するリミックスポイントが提供する新電力
  • 主に市場連動型の「Styleプラス」が選ばれており、料金が安いという口コミが多い
  • 「Styleプラス」は他社の市場連動型プランと比べて料金計算がしやすく、わかりやすい
  • 他の人があまり電気を使わない時間帯に家電をたくさん使い、電源調達料金単価が高い時間は照明とエアコンだけ使うなど電気の使用タイミングを工夫することで、電気代を節約しやすい
  • でんきアラートというWebサービスを活用すると、翌日分までの電気料金の予測を確認でき、節約がはかどる

リミックスでんきは料金が安いと評判で、節約意識が高い人から人気があります。

市場連動型プラン「Styleプラス」は料金計算がしやすく、また電源調達料金単価を確認できる「でんきアラート」も見やすいため、電気の使用時間帯を調整して電気代を下げたい人には使い勝手の良いサービスです。

一方で、生活する中で電気代を意識せずに電気を使いたい人だと、全国的に電気の使用量が多く電源調達料金単価が高い時間帯に電気をたくさん使い、電気代が高くなる可能性もあります。

ライフスタイルに合う人にとっては魅力的なサービスで、解約金も不要なので、興味がある人はぜひ検討してみてください。

市場連動型に不安がある人は、新料金プラン「StyleプラスB-FLAT」を試すのもおすすめです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。