Looopでんきの評判は最悪?メリットとデメリットを解説

Looopでんき評判 口コミ

「Looopでんきの評判は悪い?」
「Looopでんきのメリット・デメリットは?」
「Looopでんきに乗り換えれば電気代は安くなる?」

Looopでんきは、30分ごとに電力量料金単価が変動する「市場連動型プラン」を採用しているのが特徴です。

しかし、実際に大手電力会社よりも安くなるのか、また電気代の高騰はないのかなど、いろいろ気になっている人も多いでしょう。

実際に一部の口コミでは、「料金が高くなった」などの声もあり、評判や口コミを知りたいという人も多いはずです。

Looopでんきは使い方次第で電気代を大きく節約できるのが特徴で、料金の安さを評価する声は多いです。

市場に連動して電力量料金が変動するので、単価が安い時間帯を狙って電気を使える「在宅時間の長い人」には特におすすめです。

ただし料金単価が高くなる時間帯もあるので、ライフスタイルが合わない人は逆に割高になる場合があります。

本記事では、Looopでんき利用者の評判や口コミを参照しながら、サービスのメリットやデメリットについて詳しく解説します。

大手電力会社からの乗り換えで本当に電気代が安くなるのか、試算をもとにした料金比較も行っているので、本気で電気代を安くしたい人はぜひ参考にしてください。

目次

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「Looopでんき」ユーザーへのアンケート調査

「Looopでんき」満足度 独自アンケート調査

Looopでんきの利用者を対象に、契約してからの満足度調査を実施しました。

その結果、利用者の75%がLooopでんきに満足しているという結果になりました。

各アンケート内容の調査結果について、くわしく解説します。

Looopでんきを選んだ決め手

「Looopでんき」選んだ決め手は?

「なぜ、Looopでんきを選んだのか?」という質問に対し、約58%の利用者が電気代の安さを理由にしています。

市場連動型ならではの安さに加えて、解約金が不要な点やキャンペーン利用で安くできた点など、全体的な料金の安さを評価する回答が目立ちます。

Looopでんき
選んだ決め手は?
結果
割合
電気代が安くなる36%
キャンペーンや特典が魅力的である11%
契約事務手数料や解約時の違約金がかからない11%
プランが市場連動型である7%
ポイントを貯められる7%
有名な会社で安心感がある7%
環境に配慮した電気も使える7%
ガスとのセット割がある4%
利用明細をWebで確認できる4%
友人や知り合いからの紹介3%
インターネットでおすすめされていた3%

Looopでんきは市場連動型プランだから、30分おきに電力量料金が変わるわ。

電力量料金単価が安い時間帯に電気利用を集中できる人は、かなり安くできるわね。

利用者による「Looopでんき」おすすめポイント

「Looopでんき」ユーザーのおすすめポイント

Looopでんきを契約した後に、利用者目線でLooopでんきの魅力を調査すると、半数以上の人が電気料金の安さをおすすめしています。

ユーザの
おすすめポイント
(同意見の割合)
アンケート結果抜粋
料金が安くなった
(56%)
・前の電力会社より電気代が600円くらい安くなった。
・以前と同じ使い方でも多い時期には1500円近く安くなった。
・電気代が1,200円ほど安くなり家計にも優しいと感じた。
・夏場のエアコン使用時にも、思ったより料金が上がらず助かっている。
・電気代が驚くほど安くなり、冬季間は月額5,000円以上安くなった。
節約意識が高まる
(18%)
・アプリを見て節電の意識がわく。
・アプリのでんき予報を活用して節電できる。
・安い時間帯でまとまって電気を使うようになった。
アプリが使いやすい
(18%)
・アプリで料金や使用電気量など情報を確認できる。
・アプリでどのタイミングが料金が高くなるかなどチェックできるのが良い。

30分おきに変わるLooopでんきの電力量料金は、専用アプリの「でんき予報」で料金の高い安いを予想可能です。

アプリをうまく活用しながら、目に見える形で節電効果を実感したい人も、Looopでんきが向いています。

Looopでんきを使ってみた不満点

「Looopでんき」ユーザーの不満点

Looopでんきの不満点を調査したところ、最も多かった回答は不満点はないという内容で、現状に満足しているユーザーが多数でした。

一方で、市場連動型プランならではのクセをうまく管理しきれず、思ったより安くできなかったという声もあります。

ユーザの不満点
(同意見の割合)
アンケート結果抜粋
不満点はない
(29%)
・特に不満はないが、強いていえば、もっと安くなってほしい。
・特にないが、1番電気を使う時間帯が高くなる点。
思ったほど安くならない
(21%)
・思ったほど安くならなかった、世の中の状況により電気代が大幅に上がってしまう可能性もある。
・多少は安くなったが、思ったほどでは無かったので、もう少し安くなると有り難い。
料金が安定しない
(21%)
・価格の変動があり、値段が安定していなかった点。
・料金変動がやや細かいので、ちょっと計算がしにくいところがある。
市場価格の確認が手間
(15%)
・時間帯によって電気料金の単価が上がる時があるので、細かく確認をするのが手間に感じる。

Looopでんきは30分おきに金額が変わるから「料金が安定しない」という点は、織り込み済みよね。

ただ、燃料調整費などは世界情勢によって変化する場合もあるから、電気料金の変化には敏感になる必要があるわ。

Looopでんきを今後も利用する?

「Looopでんき」今後も利用する?

Looopでんき利用者アンケートの最後の項目で、今後もLooopでんきを利用するかどうか質問しています。

結果を見ると、約58%の人が継続の意思があり、25%の人が継続するものの他に良い会社があれば乗り換えする可能性を回答していました。

すぐに解約予定がない人の総数は8割以上にもなり、多くの人がLooopでんきの契約に満足している状態です。

Looopでんきの評判・口コミ

Looopでんきの評判・口コミ

Looopでんきの評判を、以下のテーマ別に調査しました。

Looopでんきは他社の新電力より口コミの数が多く、注目度の高さがうかがえました。

乗り換えを検討している人は、利用者の意見も参考にしてみましょう。

Looopでんきへの乗り換えで安くなったという口コミ

Looopでんきの口コミの中では、「他社からLooopでんきに乗り換えて電気代が安くなった」という喜びの声が目立っていました。

https://twitter.com/yukino_spider/status/1813213637584228822

上記は、東京ガスからLooopでんきに乗り換えたところ、電気代が約1万7,000円も安くなった利用者による口コミです。

ペットがいる場合、家を不在にしていてもエアコンは消せないため、従量制プランだと電気代がかさんでしまいます。

しかしLooopでんきは日中の電力量料金単価が安くなる傾向にあるため、ペットを飼っている人にとっては最適な新電力でしょう。

特に節電しているわけではないものの、1ヶ月の電気代を2,000円台に抑えられている利用者も見られました。

総務省発表の家計調査のデータによると、1人暮らしの場合でも電気代の平均は6,726円なので、上記口コミの投稿者は4,000円以上節約できていることになります。

Looopでんきは基本料金が0円のため、電力使用量が少ないと電気代が3ケタになることもあります。

上記口コミのように東京電力より約8,000円安くなるのはやや極端な例ですが、電力使用量が少ないほどLooopでんきの方がお得になるのは本記事でも実証済みです。

「Looopでんきに変えたら電気代が安くなった」と投稿している人は、もともと消費電力が少ないケースが多かったわ。

消費電力が少ない場合は大手電力会社より、基本料金が0円のLooopでんきの方がおすすめよ。

Looopでんきの料金が高くなったという口コミ

「電気代が安くなった」という声が多かった一方で、逆に「電気代が高くなった」と投稿している利用者も見られました。

https://twitter.com/SUXw3MjImWjV9l0/status/1799322433842987460

Looopでんきに乗り換えたものの、1年前の大手電力会社と比べると600円ほど高くなったという口コミです。

しかし投稿時期の1年前(2023年6月)は、政府による激変緩和対策事業の補助金が最大7.0円/kWh支給されていたため、マイナス調整額が大きかった時期でした。

そのため、電気代の総額ではなく電力量料金だけで比べると、大手電力会社よりLooopでんきの方が安いかもしれません。

上記は太陽光発電を導入している家庭の口コミですが、大手電力会社の平均値より電気代が高くなってしまったようです。

電気代に関しては満足のいく結果とは言えませんが、Looopでんきは契約期間の縛りや解約金がありません。

口コミでも述べられていますが、Looopでんきは他社への乗り換えも気楽に行えるので、市場連動型プランを試してみたい人にもおすすめの新電力です。

Looopでんきの電気料金は良くも悪くも市場価格に左右されるため、上記のように極端に電力量料金単価が高くなる時もあります。

実際にJPEXのサイトを見ると、口コミ投稿時期の2024年7月9日をピークに市場価格が大幅に値上がっていることが分かります。

2024年7月9日のJPEXスポット市場価格

しかし7月10日以降の市場価格は急激に下降しているため、一時的に高騰していただけだったようです。

Looopでんきは市場連動型プランだから、電力需要が高まる夏や冬はどうしても他社より高くなるんだ。

そのため、年単位で電気代を比較してお得かどうか判断すするのがおすすめだよ。

Looopでんきを使う一人暮らしの人の口コミ

一人暮らしの口コミを調査したところ、Looopでんきに乗り換えると電気代が安くなるケースが多いことが分かりました。

一人暮らしの場合、ほぼ1日中エアコンをつけていても電気代を安く抑えられるようです。

Looopでんきはお得なキャンペーンも定期的に実施しているので、乗り換え予定の人はこまめにチェックしてみましょう。

上記の投稿者は、同時期の東京ガスの料金と比べて1,000円以上安くなったようです。

口コミでは補助金について述べられていますが、2023年6月時点では政府から7円/kWhが支給されていたので、補助金なしで計算してもLooopでんきの方が安いです。

  • Looopでんき(補助金なし):4,355円
  • 関西電力:4,451円

差はわずか100円になるものの、Looopでんきはピークシフトをすれば節約できる余地があるため、さらに安くできる可能性があります。

Looopでんきにはオール電化プランがないため、オール電化住宅に住んでいる場合は一人暮らしでも他社より割高になる場合があります。

口コミでも述べられているように、安定した料金体系を求める場合は大手電力会社の従量電灯プランの方がおすすめです。

大手電力は全社オール電化プランを提供しているから、夜間に家電を稼働させることが多い人に向いているわよ。

HTBエナジーをはじめとする新電力でもオール電化プランを提供している会社があるので、ぜひ検討してみてね。

Looopでんきをファミリーで使う人の口コミ

家族でLooopでんきを利用している口コミを調査したところ、あまりネガティブな意見は見られず、総じて満足していることがうかがえました。

https://twitter.com/na_tan_kurashi/status/1638437245035364353

Looopでんき公式サイトの料金シミュレーションによると、4人以上の世帯の消費電力は平均378kWh/月ですが、上記口コミではその数値よりも下回っています。

また添付画像を見ると消費電力が最も多いのは2月ですが、電気代が最も高いのは1月です。

JPEXの市場価格も2023年2月より1月の方が高かったため、電力の需要が高まる冬季は上手くピークシフトをする必要があります。

上記は、家電の稼働率は高いものの、1ヶ月の電気代が約4,000円安くなった利用者の口コミです。

3人以上の世帯だと1ヶ月の電気代が1万円を超えることもありますが、家族利用の場合、Looopでんきは他社よりも電気代が安くなるケースが多くなります。

Looopでんきは基本料金が0円だから、大容量アンペア契約が必要な家庭ほど大手電力会社との料金差が大きくなるよ。

ピークシフトをしながらLooopでんきを利用している人の口コミ

30分ごとに電気料金が変わるLooopでんきならではの特徴を活かして、上手くピークシフトをしている利用者も見られました。

Looopでんきの公式サイトやアプリでは、時間帯ごとの電力量料金の予想が確認できます。

口コミのように、でんき予報をもとになるべく電力量料金が安い時間帯に家電を稼働させるのが理想的です。

Looopでんきは市場価格の影響を受けるプランなので、電力需要が高まる6月ごろからじわじわと電気料金が上がり始める傾向にあります。

逆に春や秋は他社より電力量料金が安くなるケースが多いため、夏や冬に上手くピークシフトをして電気代を抑えることが大切です。

Looopでんきのアプリに関する口コミ

Looopでんきのアプリに関してはポジティブな意見が多く、使いやすさ・見やすさともに利用者から好評でした。

電力サービスは老若男女問わず利用するものなので、アプリの使いやすさは重要なポイントです。

Looopでんきのアプリはシンプルかつ分かりやすく設計されているため、外出先でもスムーズに操作できるのがメリットです。

上記はアプリに関する要望ですが、Looopでんきでは利用者の声を積極的に取り入れて日々改善に取り組んでいます。

アプリのアップデートも頻繁に行われているので、気になる点がある場合は要望を伝えてみましょう。

Looopでんきとは

Looopでんきとは

Looopでんきは、東日本大震災後の太陽光発電を設置するボランティア活動から生まれた電力サービスです。

一般的な従量制プランではなく市場連動型プランを導入しているのが特徴で、時間を調節して上手く電気を使えば大幅に電気代を節約できます。

市場連動型プランとは

市場連動型プランとは、直近の電力市場の価格の変動に応じて電力量料金の単価が決まるプランのことです。

Looopでんきの場合、30分ごとに電力料金単価が変動します。

また基本料金や燃料費調整額が0円なので、「使った電力量に対してだけ料金がかかる」という、利用者にとって納得感の大きい料金体系です。

燃料費調整額

燃料費調整額とは、平均燃料価格に基づいて決定される電気代の項目の1つです。

燃料価格が上がると燃料費調整額はプラス調整されるため、電気代の値上げに繋がります。

Looopでんきの基本情報

Looopでんきの基本情報
Looopでんき
供給エリア全国
(沖縄エリアは沖縄本島のみ)
契約年数1年
サービスの特徴30分ごとに電気料金が変わる
基本料金・燃料費調整額が0円
電気ガスセット割電力量料金単価から1円/kWh割引
ポイント還元なし
オール電化住宅向けプランなし
解約金の有無なし
支払い方法クレジットカード
デビットカード
プリペイドカード
運営会社株式会社Looop

Looopでんきを提供する株式会社Looopは、2011年の東日本大震災のボランティア活動をきっかけに設立された電力会社です。

被災地での太陽光発電システムの設置からスタートした後、現在では太陽光発電の設備開発や発電所の設計・建設・保守まで行っており、再生エネルギーの提供に強みを持っているのが特徴です。

2016年の提供開始以降、一般家庭向けの低圧電力小売サービスとしては利用者が増加を続けており、2023年12月時点では新電力サービスで最大の顧客数を有しています。

Looopでんきの対応エリアは国内のほぼ全域に広がっているため居住地域に関わらず契約でき、関東圏に在住している場合はガスとのセット割も利用可能です。

ポイント還元やオール電化プランの提供は残念ながら終了しちゃったけど、解約金は0円だから気軽にお試し利用できるのも魅力の1つよ。

Looopでんきの料金プランの種類

Looopでんきで提供している個人向け料金プランは、「スマートタイムONE(電灯)」の1つのみです。

「スマートタイムONE(電灯)」プランの料金

「スマートタイムONE(電灯)」は、JEPX(日本卸電力取引所)で取引される電力の市場価格をもとに、30分ごとに電気料金が変わる市場連動型のプランです。

JEPXとは

JEPXとは、日本卸電力取引所(Japan Electric Power Exchange)の略で、電力の売買を行う日本の電力市場のことです。電力の需要と供給に基づいて価格が決定し、電力会社が電力を購入します。

他社とは料金体系が大きく異なるので難しく感じるかもしれませんが、Looopでんきの公式サイトやアプリで公開されている「でんき予報」を見れば、時間帯ごとの電力量料金単価が確認できます。

「スマートタイムONE(電灯)」で電気代を節約するコツは、料金単価が安い時間帯に電気を使い、料金単価が高い時間帯では電気の使用を控えること。

でんき予報も参考にしながら、1日のスケジュールを上手く組み立てよう。

また基本料金や燃料費調整額は0円で、基本的に電気を使った分だけ料金を支払う仕組みになっています。

そのため大容量のアンペア契約をしている人や、普段からあまり電気を使わない人は、Looopでんきに乗り換えれば電気代が安くなる可能性が高いです。

Looopでんきの電気料金を他社と比較

Looopでんきの電気料金を大手電力会社と比較

Looopでんきの電気料金を、東京電力・関西電力とそれぞれ比較しました。

電力使用量ごとにLooopでんきと大手電力会社のどちらがお得か解説しているので、ぜひ乗り換えの参考にしてください。

  • Looopでんき
    • 電力量料金:公式サイトの料金シミュレーションから平均値を算出
  • 東京電力
    • プラン:スタンダードS
    • 燃料費調整額:2024年7月分を適用
  • 関西電力
    • プラン:従量電灯A
    • 燃料費調整額:2024年7月分を適用

東京電力と比較

Looopでんきと東京電力を比較

基本料金・電力量料金を東京電力と比較すると、全体的にLooopでんきの方が安いです。

基本料金

契約電力Looopでんき東京電力
10A0円311円75銭
20A0円623円50銭
30A0円935円25銭
40A0円1,247円00銭
50A0円1,558円75銭
60A0円1,870円50銭

電力量料金単価

消費電力Looopでんき東京電力
〜120kWh30円59銭(※)29円80銭
121kWh〜
300kWh
30円59銭(※)36円40銭
301kWh〜30円59銭(※)40円49銭
※参考値

Looopでんきはアンペア契約という概念がなく、基本料金は常に0円です。

また電力量料金は従量制ではなく30分ごとに変化するため、消費電力量を気にする必要もありません。

東京電力と比べてLooopでんきがどれくらいお得なのか、契約アンペア・消費電力ごとに電気代を試算して料金差をまとめました。

消費電力10A契約20A契約30A契約40A契約50A契約60A契約
10kWh/月-220円95銭-532円70銭-844円45銭-1,156円20銭-1,467円95銭-1,779円70銭
50kWh/月+142円25銭-169円50銭-481円25銭-793円00銭-1,104円75銭-1,416円50銭
100kWh/月+596円25銭+284円50銭+27円25銭-339円00銭-650円75銭-962円50銭
200kWh/月+976円25銭+664円50銭+352円75銭+41円00銭-270円75銭-582円50銭
300kWh/月+1,224円25銭+912円50銭+600円75銭+289円00銭-22円75銭-334円50銭
400kWh/月+1,063円25銭+751円50銭+439円75銭+128円00銭-183円75銭-495円50銭

上の表では、Looopでんきが東京電力より安い場合は「〇」、高い場合は「✖」を記載しています。

Looopでんき公式サイトの料金シミュレーションとはだいぶ結果が違うけど、これは燃料費調整額の影響が大きいわ。

Looopでんき公式サイトでは2023年2月~2024年1月の実績値を使っているけど、本記事では2024年7月分で計算しているから、東京電力の電気代は全体的に安くなっているの。

試算した結果、消費電力が少ない人や大容量のアンペア契約をしている人ほど、Looopでんきの方が電気代は安くなることが分かりました。

しかし消費電力が多い場合でも、上手くピークシフトをすれば東京電力より電気代を抑えられるのが、Looopでんきのメリットです。

ピークシフト

ピークシフトとは、電気を使う時間帯をピークタイムから他の時間帯へシフトすることです。

Looopでんきの場合は、電力量料金単価が上がる夜間などは節電をして、電力量料金単価が下がる日中などに電気を使う行動を指します。

日中は家にいる機会が多い人はピークシフトがしやすいので、東京電力からLooopでんきに乗り換える価値は充分にあります。

関西電力と比較

Looopでんきと関西電力を比較

Looopでんきと関西電力は「基本料金や契約アンペアが無い」という点は共通していますが、最低料金はLooopでんきの方が安いです。

最低料金

電力会社最低料金
Looopでんき0円
関西電力522円58銭

電力量料金単価

区分Looopでんき関西電力
15〜120kWh27円16銭(※)20円21銭
121kWh〜
300kWh
27円16銭(※)25円61銭
301kWh〜27円16銭(※)28円59銭
※参考値

1ヶ月間全く電気を使わなかった場合、関西電力は最低料金の522円58銭が発生しますが、Looopでんきは0円です。

ただし関西電力の電力量料金は他社と比べても安く設定されており、1・2段階料金はLooopでんきの平均単価を下回っています。

では具体的に、どれくらいの消費電力ならLooopでんきの方が安いのかを見てみましょう。

消費電力料金差
10kWh/月-328円50銭
50kWh/月+126円01銭
100kWh/月+471円51銭
200kWh/月+730円51銭
300kWh/月+881円51銭
400kWh/月+734円51銭

試算の結果、ほぼ電気を使わない場合のみLooopでんきの方が安くなることが分かりました。

Looopでんき公式サイトの料金シミュレーションでは関西電力の「eおとくプラン」と比較しているけど、本記事では「従量電灯A」で試算しているわ。

両プランは基本料金の有無など違う点が多数あるから、Looopでんきとの比較結果も違ってくるの。

また表を見ると最も差が開いているのは消費電力が300kWh/月の場合で、400kWh/月になると差は少し縮まっています。

これは関西電力の3段階料金がLooopでんきの平均電力量料金より高いためで、400kWh/月以降は消費電力が多くなるほど、両者の差は少なくなります。

Looopでんきのメリット

Looopでんきのメリット

Looopでんきならではのメリットを、以下5つのポイントを中心に解説します。

他社にはないメリットが満載なので、Looopでんきに乗り換え予定の人はぜひチェックしてください。

基本料金・燃料費調整額が0円

Looopでんきは基本料金・燃料費調整額が0円

Looopでんきは基本料金と燃料費調整額が0円で、電力量料金以外の費用がかかりにくいのが利点です。

一般的に世帯人数が多いほど電気を多く使うため、契約アンペアも大きくする必要があり、電気代が高くなります。

例えば東京電力で60A契約をすると、基本料金だけでも1,870円50銭が発生するんだ。

しかし基本料金0円のLooopでんきなら、今まで大容量のアンペア契約が必要だった家庭ほど高い節約効果が得られます。

また燃料費調整額は平均燃料価格をもとに決定されるため、個人の努力では節約できない費用です。

特に日本は燃料の大部分を輸出に頼っているため燃料費調整額もプラス調整になりやすく、電気代値上げの大きな要因になっています。

Looopでんきは燃料費調整額も0円だから、電力量料金にだけ気を付けていれば良いのね。

アプリが使いやすく電気料金を管理しやすい

Looopでんきのアプリは電気料金を管理しやすい

Looopでんきが配信している専用アプリには以下のように様々な機能が搭載されており、電気代の節約や管理に非常に役立ちます。

  • 電気使用量・利用明細の確認
  • 時間帯ごとの電力量料金が分かる「でんき予報」
  • 直近の電気の使い方をもとに電気代を予測
  • スマートリモコンとの連動
  • 節電方法などのヒントを掲載

他にもピークシフトの結果をアイコンで示してくれたりと、視覚的に分かりやすい設計になっているため、モチベーションを維持しつつ節電に取り組めます。

また電力量料金が高くなる時間に通知を受け取れるので、家電の電源の切り忘れなども防げるのがメリットです。

スマートリモコンは、家の中の家電操作を一本化できる機器よ。

Looopでんきのアプリと連動させれば、エアコンの遠隔操作などができるようになるの。

解約金や最低利用期間がない

Looopでんきの契約期間は1年間ですが、途中解約しても違約金は発生しません。

実質的に最低利用期間がないのと同じなので、自分の都合やライフスタイルに合わせて好きなタイミングで解約できます

すでにスマートメーターが設置されているなら、Looopでんきから他社への乗り換えで工事が実施されることはないよ。

最近はネット上で乗り換え手続きが完結できる電力会社が多いから、時間をかけず簡単に契約・解約ができるんだ。

なおLooopでんきから他社へ乗り換える場合は解約の連絡は不要ですが、引っ越しにともなう解約の場合は、コンタクトセンターへ連絡する必要があります。

【Looopでんきコンタクトセンター】

  • 電話番号:0120-707-454
  • 受付時間:9:00~20:00(年中無休)

引っ越しの際は契約関係が立て込み慌ただしくなりがちですが、余裕をもって連絡をしてスムーズに他社へ切り替えましょう。

東京電力エリアではガスとセットでさらにお得になる

東京電力エリアで都市ガスを利用しているユーザー限定で、「Looopでんき+ガス」のセット契約が可能です。

セットで契約すると電力量料金単価から1円/kWh割引されるので、電気代を節約したい人には見逃せない特典となっています。

Looopガスの基本料金や従量料金も一律に設定されているので計算がしやすく、ガス使用量を気にせずに利用できるのがメリットです。

▼Looopガスの料金

  • 基本料金:1,000円
  • 従量料金:128円/㎥

「Looopでんき+ガス」を利用したい場合は、Looopでんきの申し込み完了画面から引き続きガス契約の手続きを進めればOKです。

本記事で解説している申し込み方法も参考にしてみましょう。

ガスのみの契約は不可

Looopガスの申し込みには、Looopでんきの契約が必要です。

そのためガスのみの契約はできないので、注意しましょう。

EV所有者が対象のキャンペーンが多い

LooopでんきはEV(電気自動車)所有者を対象としたキャンペーンが多く、記事執筆時点も「EV所有者応援キャンペーン」を実施中です。

EV所有者応援キャンペーン概要
対象者・「スマートタイムONE(電灯)」契約者
・電気自動車の保有者
特典・電気代6,000円割引
・EVスマート充電器クーポン5,000円分
期限~2024年8月末

EVを充電する場合、自宅の電気の使い方によっては契約アンペアを上げる必要性が出てくるため、大手電力会社の従量電灯プランだと基本料金が高くなってしまいます。

しかしLooopでんきは基本料金が0円なので、アンペア数を気にする必要はありません。

電力量料金が安い時間帯を狙って充電すればEVの維持費も節約できるため、EV所有者には最適な新電力です。

スマート充電器を使えば、アプリから遠隔操作で充電操作ができるわよ。

キャンペーンではスマート充電器のクーポンを配布することもあるから、お得にゲットできるチャンスを見逃さないようにね。

Looopでんきのデメリット

Looopでんきのデメリット

多くのメリットがあるLooopでんきですが、以下で挙げるデメリットにも注意が必要です。

Looopでんきのプランは他社とは大きく異なるので、メリットとともにデメリットも把握しておきましょう。

エリアによっては単価が割高

Looopでんきの電力量料金は、市場価格が反映される「電源料金」と、毎月固定の「固定従量料金」を合算して決まります。

この2つの料金はエリアごとに単価が異なり、総じて北海道や東北エリアは他のエリアより単価が高い傾向にあります。

まず、電源料金に反映されるJPEXの市場価格を、2023年の平均値を例に見てみましょう。

エリア市場平均価格
東京12円20銭/kWh
北海道11円40銭/kWh
東北11円30銭/kWh
中部11円14銭/kWh
沖縄
(システムプライス)
10円74銭/kWh
北陸9円85銭/kWh
関西9円74銭/kWh
中国9円69銭/kWh
四国9円59銭/kWh
九州9円14銭/kWh

市場価格がそのまま電源料金になるわけではないけど、基本的に市場価格が高いエリアは電力量料金も高くなるよ。

次に、毎月エリアごとに固定で発生する固定従量料金を、2024年7月に単価が高かった順に掲載します。

エリア固定従量料金
沖縄18円88銭/kWh
東北16円24銭/kWh
北海道15円87銭/kWh
九州15円71銭/kWh
中国15円67銭/kWh
中部15円60銭/kWh
四国15円56銭/kWh
東京14円87銭/kWh
北陸14円66銭/kWh
関西14円01銭/kWh

どちらの料金も、最安単価と最高単価には3円/kWh以上の差があります。

単価が高いエリアでLooopでんきを利用する場合は、ピークシフトも上手く活用して電気代を抑えましょう。

市場連動型で電気料金の変動が大きい

市場連動型プランは電気料金の変動幅が大きい時がある

Looopでんきの「スマートタイムONE(電灯)」は市場連動型プランなので、市場の価格変動の影響がダイレクトに反映されます。

市場価格は1日の中でも激しく上下するため電力量料金の変動幅も大きく、状況によっては電気料金が跳ね上がるケースもあるので注意が必要です。

下のグラフはある1日の料金単価の推移ですが、午前8時時点では14円10銭だったのが、午後3時30分には35円44銭にまで上がっています。

「でんき予報」のグラフ

このように、わずか半日の間でもめまぐるしく料金単価が変わることもあり、市場関係者でもない限り前もって料金の予測をするのは困難です。

公式サイトやアプリの「でんき予報」をこまめにチェックするクセをつけて、市場の変動に上手く対処しましょう。

基本料金や燃料費調整額が0円なのはメリットだけど、市場連動型プランに乗り換えて本当に得をするのか、しっかり試算することが大切だよ。

ピークシフトできない場合は料金が割高

Looopでんきを利用する場合は、電力量料金が高くなるピークタイムの電気利用は避け、電力量料金が安くなる時間帯に電気を使うのが理想です。

この一連の行動(ピークシフト)ができないとLooopでんきならではのメリットを活かせず、大手電力会社より電気代が高くなる可能性が高いです。

基本的に日中は電力量料金が安くなり、夜に近づくにつれて高くなる傾向にあるので、昼の時間帯に家を不在にしている人は上手くピークシフトできないか模索してみましょう。

Looopでんきの電力量料金は、季節によっても大きく変動するよ。

エアコンを使う機会が増える夏や冬は料金単価が上がるけど、逆に春や秋は電力需要が落ち着くから、電力量料金も安くなるんだ。

支払い方法がクレジットカード払いのみ

Looopでんきの支払い方法はクレジットカードのみで、口座振替などには対応していません

クレジットカードを所有していない人は、Looopでんきの契約前に以下のブランドのカードを作成しておきましょう。

  • Visa
  • JCB
  • Mastercard
  • American Express
  • Diners Club

他社の新電力では口座振替を選択できる場合もあるから、クレジットカードでしか電気代を支払えないLooopでんきはちょっと不便ね。

なお一部のデビットカードやプリペイドカードでも支払えるため、万が一クレジットカードの審査が通らない時は別の支払い方法も検討してみましょう。

オール電化プランは新規受付が終了

Looopでんきは、過去にオール電化住宅向けの「スマートタイムプラン」を提供していました。

しかし2022年12月にプランが一新されたのを機に、提供プランは現行の「スマートタイムONE」のみとなりました。

「スマートタイムプラン」以外にも「おうちプラン」や「再エネどんどん割」など多数のプランを提供していたけど、それらの契約者は2022年12月1日以降、自動的に「スマートタイムONE」へ移行することになったんだ。

「スマートタイムONE」は市場連動型プランのため、オール電化住宅との相性はイマイチです。

Looopでんき契約者の中には、太陽光で発電した電力を売電して電気代を安くしている人もいますが、現在は電気買取サービスの新規受付を停止しています。

そのためオール電化住宅に住んでいる人は、HTBエナジーなどのオール電化プランを提供している他の新電力へ乗り換えるのがおすすめです。

Looopでんきの申し込み方

Looopでんきの申し込み方法

スマホでLooopでんきを申し込む方法を、画像を交えながら解説します。

検針票を準備する
検針票(Web版)

まずは、現在契約中の電力会社から発行されている検針票を手元に用意しましょう。

検針票は1ヶ月ごとに発行され、電力使用量や契約情報などが記載されています。

最近は紙ではなくWeb上で発行する電力会社も多いですが、どちらのタイプの検針票でもOKです。

公式サイトから申し込む

Looopでんき公式サイトへアクセスし、画面右上にある「お申し込み」ボタンをタップします。

Looopでんきの「お申し込み」ボタン

次の画面では以下2つから契約方法を選べますが、ここでは「現住所のままLooopでんきに切り替える」方法を解説します。

  • 現住所のままLooopでんきに切り替える
  • 引っ越し先でLooopでんきを新たに申し込む
契約方法の選択画面

すでにLooopでんきを契約済みで、引っ越し先でもLooopでんきを継続利用する場合は、マイページから手続きしよう。

必要情報を入力する

ここからは、契約に必要な情報を入力・選択していきます。

契約者情報入力画面

氏名や住まいの環境に回答した後は、現在契約中の電力会社の確認に移ります。

契約中電力会社の情報入力画面

先ほど用意した検針票をもとに、「供給地点特定番号」や「お客さま番号」を入力していきましょう。

検針票のアップロードフォームも用意されているけど、任意項目だから、やり方が分からない場合は飛ばしてOKよ。

支払い情報の入力画面

次の画面で、電気代の支払いに利用するクレジットカードの入力をすれば申し込み手続きは終了です。

内容を確認し、間違いがなければそのまま申し込みましょう。

「入力内容を確認する」ボタン

なお東京電力エリアの人で、ガスも一緒に申し込みたい場合は、この後ガス契約の手続きへと進んでください。

案内メールが届き、スマートメーターに交換される

申し込みから約2週間後に、電力の供給開始日が記載された案内メールが届きます。

案内はマイページでも確認できるので、よく確認しておきましょう。

またスマートメーターへの交換が完了していない住宅の場合は、このタイミングで交換工事が実施されます。

設置済みのスマートメーター

エリアによっては停電をともなう工事になる場合があるから、工事担当者に確認しておこう。

でも基本的に工事の立ち会いは不要で費用もかからないから、利用者の負担なく工事は完了するよ。

Looopでんきの利用開始

案内メールに記載されている日になれば電力が供給され、Looopでんきを利用できるようになります。

後日ハガキにて契約内容の案内が届くため、忘れずに受け取りましょう。

また乗り換え前の電力会社の解約手続きはLooopでんきが代行してくれるので、利用者が解約手続きをする必要はありません。

Looopでんきの申し込み手続き自体は5分ほどで終わるから、手の空いた時間にサクッと完了できるわよ。

申し込み後も基本的に電力供給を待っているだけでOKだから、お金や時間の負担なく乗り換えられるわね。

Looopでんきによくある質問

Looopでんきに関するよくある質問

Looopでんきの評判に関するよくある質問と回答をまとめました。

Looopでんきの評判は?
Looopでんきの評判は「大手電力会社より安くなった」などポジティブな意見が目立ち、多くの利用者から好評を得ています。
しかし電力量料金単価の変動が激しい点や、オール電化プランが無い点などを指摘する声もあるため、悪い口コミも参考にしながらLooopでんきへの乗り換えを検討しましょう。
>> Looopでんきの評判を詳しく見る
Looopでんきのメリットは?
Looopでんきのメリットは、「基本料金や燃料費調整額が0円」「節電に役立つアプリが利用できる」点などが挙げられます。
違約金が0円なので、万が一自分に合わなくても好きなタイミングで解約できるのも利点の1つです。
>> Looopでんきのメリットを詳しく見る
Looopでんきが安い時間帯は?
Looopでんきは市場連動型プランなので、電力需要が落ち着く深夜~早朝や日中に安くなる傾向にあります。
逆に夕方~夜はピークタイムで電力量料金が上がるため、上手くピークシフトをして電気代を節約しましょう。

まとめ

最後に、Looopでんきの評判について大事なポイントをおさらいしましょう。

  • Looopでんきの評判は概ね良く、大手電力会社より安くなった利用者も多い
  • オール電化住宅に住んでいる人やピークシフトするのが難しい人からは厳しい声も見られる
  • 電力使用量が少ない人ほど、Looopでんきに乗り換えると安くなる可能性が高い
  • Looopでんきは基本料金が0円なので、契約アンペア数が多い人にもおすすめ
  • 市場連動型プランなので電力量料金の変動が激しく、エリアによって単価が違う点に注意

Looopでんきは他社の料金プランとは大きく異なるものの、多くの利用者から好評を得ています。

昨今は電気代の値上げが相次いでいますが、Looopでんきなら工夫しだいで大幅に電気代を安くできるので、多くの人におすすめできる新電力です。

時間帯やエリアによって料金単価が大きく異なる点にはやや注意が必要ですが、「でんき予報」などを参考に上手くピークシフトをすれば、それらのデメリットも打ち消せます。

Looopでんきはいつ解約しても違約金が0円だから、気軽に契約できるのもメリットの1つです。

「試しにLooopでんきを使ってみて、思ったほど安くならなかったら他社へ乗り換える」でも全然OK!

Looopでんきは新電力ベスト編集部も自信をもっておすすめできる会社なので、少しでも光熱費を安くしたい人はさっそく公式サイトから申し込みましょう。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。